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2022.12.28
陸上競技

【陸上部】16年ぶりのシード権へ 伝統へ“3度目”の挑戦

(本文は、12月10日のチームエントリーを受け12月16日に行った取材をもとにしています)

▲12月15日に行われたオンライン会見より 長谷川淳監督とエントリーメンバー(専修大学 広報課提供)


12月10日、第99回箱根駅伝のチームエントリー16名が発表された。専大は主将の髙瀨桂(経営4・鳥栖工業)や木村暁仁(経営3・佐久長聖)を中心に盤石の布陣。長谷川淳監督はエントリーに関して「チームで力のある選手はしっかりとエントリーができた」と16年ぶりのシード権獲得に向け準備は整った。専大のレースプランは「前半から攻める」だ。過去2大会は前半区間で流れが作れず結果を残すことができなかった。今回は、4年生エースの髙瀨、予選会日本人トップの木村、1万メートル28分台のダンカン・キサイサ(経営2・大分東明)らを中心に往路から上位に食い込む走りがカギになる。鬼門となる5区山登りは「まだ確実に誰かは出ていない」(監督)と話すも、11月の激坂王座決定戦登りの部で10位と力走を見せた冨永裕憂(経営4・鎮西学院)と、昨年の合宿から上りに手ごたえを感じている吉岡拓哉(経営4・我孫子)の最上級生2名が希望する区間として挙げている。4区までの流れを途切れさせることなく芦ノ湖まで運びたい。


6区の走者に名乗りを上げるのは共に今秋、1万メートルの自己ベストを更新している粟江倫太郎(経営3・三浦学苑)と南里樹(経営4・専大松戸)だ。監督は「自信をもって送り出せる」と手ごたえを感じている山下り。8区と合わせて最古となっている専大記録(第82回大会/辰巳陽亮さん 59:07)を打ち破ることができるかが復路の流れを握る。7~10区は出走経験のある中山敦貴(経営3・湘南工科大附)や成島航己(経営4・専大松戸)をはじめ多くの選手が立候補しており、「単独で走れる選手が多いチーム。迷うくらいの人数がいる」と指揮官の頭を悩ませるほどの戦力が揃っている。


監督は「3年連続71回目という伝統の重みを感じている。ただ、ここから新たな伝統を作るうえでは大事な3度目。今回は前半から攻めのオーダーでこの先につながる駅伝をしたい。応援してくれる方に元気をもってもらえるような走りをしたい」と力強い意気込みを語った。専大の掲げる目標は16年ぶりのシード権獲得。箱根経験者は8名、今秋自己ベストを更新した選手も多く名を連ねており戦力は過去3年で最も充実している。伝統へ“3度目”の挑戦。新春の陽光を浴び、誇り高き「S」が美しくも過酷な217.1キロを駆け抜ける。



第99回東京箱根間往復大学駅伝競走 チームエントリー


小島光佑 (経営4・北見緑陵) 初選出

髙瀨桂  (経営4・鳥栖工業) 3年連続3回目 ◎主将

冨永裕憂 (経営4・鎮西学院) 2年連続2回目

成島航己 (経営4・専大松戸) 2回目

南里樹  (経営4・専大松戸) 3年連続3回目

吉岡拓哉 (経営4・我孫子)  2回目

粟江倫太郎(経営3・三浦学苑) 2回目

木村暁仁 (経営3・佐久長聖) 3年連続3回目

田島洸樹 (経営3・学法石川) 2年連続2回目

中山敦貴 (経営3・湘南工科大附) 2年連続2回目

野下稜平 (経済3・鳥栖工業) 3年連続3回目

水谷勇登 (経営3・敦賀気比) 3年連続3回目

ダンカン・キサイサ (経営2・大分東明) 2年連続2回目

千代島宗汰 (文2・鳥栖工業) 2年連続2回目

新井友裕  (文1・浦和実業) 初選出

手塚太一 (経営1・那須拓陽) 初選出


(※12月29日の区間エントリー、大会当日の区間変更で出走メンバーが決定)



文=相川直輝(文3)

写真=専修大学 広報課提供