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〈令和４年度東都大学野球２部秋季リーグ戦＝10月４日 等々力 専大０－１x東農大〉
▲力投を見せたエースだったが、最後は力尽きた
現在勝ち点３で単独首位を走る専大は、２位タイの東農大と対戦。今日と明日で連勝すれば２部優勝が決まる専大だったが、この日は２位の東農大相手に攻めあぐめた。打線が苦戦を強いられる中、専大エースの菊地吏玖(経営４・札幌大谷)は粘りの投球で８回まで得点を許さなかった。しかし、０－０で迎えた９回裏、２死満塁から暴投でサヨナラ負けを喫した。
序盤、専大打線は東農大エースの鶴田投手に３回まで無安打に抑えられる苦しい展開。菊地も初回から３イニング連続で得点圏に走者を置く苦しい投球となった。２回は１死１、２塁のピンチを背負うも、８、９番を左飛に打ち取り無失点。３回は先頭に安打を浴び、犠打で１死２塁のピンチを背負うも連続三振でこちらも無失点で切り抜けた。
▲菊地は４回まで毎回走者を背負うも得点は与えなかった
打線は４回にチャンスを迎える。２死から４番・外山優希(経営３・開星)が一塁手強襲の鋭い当たりを放ち失策を誘発。続く山本健斗(経営３・松商学園)が２球目を中前に弾き返しこの試合初めてのチャンスを迎える。しかし、６番・今里凌(経営４・専大松戸)が一ゴロに打ち取られ無得点。チャンスを生かし切れなかった。
▲１塁線へ強烈な打球を放つ外山
▲鋭い当たりを中前に運んだ山本
菊地は中盤以降も苦しい投球が続く。６回、安打と四球で２死満塁のピンチを背負うも、代打の井口選手を遊ゴロに打ち取り切る抜ける。７回には１死から１番・有馬選手に中安を浴び、２死後に野選と四球で再び満塁のピンチを迎える。しかし、５番・西表選手を遊ゴロに抑えここも無失点。背番号18は懸命に腕を振り、味方の援護を待った。
▲６回の菊地・夏目バッテリー 今日も夏目大(文４・常葉橘)と息の合った投球を見せた
▲７回のピンチを凌いだ菊地
打線は８、９回もチャンスを作れず、０－０のまま９回裏に突入した。しかし、８回までに１３６球を投じたエースには疲れが見え始めていた。先頭の代打・板倉選手を四球で出塁させると、１番・有馬選手の犠打で得点圏に走者を進められる。続く古川選手も歩かせピンチを広げると、３番・三浦選手には中安を浴び１死満塁となる。４番の和田選手を二ゴロに打ち取り２死とするも、疲労からか菊地のギアは上がり切らない。そして５番・西表選手に投じた３球目。投じたボールは高く抜け、バックネットに直撃する暴投に。３塁走者がホームを踏み、ここで決着。１５６球目の熱投を見せた菊地は、試合が終わると力なくうなだれた。
▲この日投じた１５６球目は、痛恨の暴投となってしまった
壮絶な投手戦を落とし、開幕から続いていた連勝は６でストップ。今週中の優勝決定が絶望的となり、試合後のナインは暗い空気に包まれていた。ショックの大きな敗戦となったが、明日以降連勝すれば、有利な立場で最終週を迎えられる。勝ち点獲得に向け切り替え、明日の２回戦に臨む。
文＝野見山拓樹(文３)
写真＝髙橋尚之(経営３)
