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2022.10.04
柔道

【柔道部】佐藤3位入賞 ! 講道館杯出場へ

〈全日本学生柔道体重別選手権大会=10月1日、2日 日本武道館〉


全日本学生柔道体重別選手権大会が、1日と2日に日本武道館で開催。専大からは4人が出場した。國武陸(法4・國學院大學栃木)は、81キロ級に出場し初戦敗退。志村洸太(商2・つくば秀英)は、66キロ級に出場し2回戦敗退。織茂峻伍(経営3・木更津総合)は、90キロ級に出場し、準々決勝まで進むが惜しくも敗退。60キロ級に出場した佐藤優磨(商3・広陵)は専大勢として25年ぶりとなるインカレ3位入賞に輝いた。佐藤は、前回で出場権を獲得した織茂とともに10月29、30日に千葉県で行われる講道館杯全日本柔道体重別選手権大会への出場を決めた。


▲準々決勝で集中力を高める佐藤


昨年の雪辱を果たすために挑んだ國武は、鈴木柳生選手(山梨学院大)と初戦を迎える。試合がゴールデンスコア(以下GS)にもつれ込む激闘となったが、相手に一本を取られ惜しくも敗退。昨年に続き初戦敗退となった國武は、「自分が成長できていないと捉えてしまった」と悔しさをにじませた。


▲初戦 國武


初出場の2年生・志村は、初戦で山口愛斗選手(鹿屋体育大)と対戦。「相手の反則の催促を誘うという自分のプレースタイルを継続することができた」と自身の持ち味を活かしGSで山口選手を破った。2回戦もGSにもつれこむが、相手に技ありを許し敗れた。


▲初戦 志村


予選を優勝で通過した織茂は、蓜島創選手(甲南大)との初戦に挑み、技ありで勝利。高橋駿介選手(金沢学院大)との2回戦は開始1分早々で華麗な一本。続く3回戦では工藤樹希選手(福岡大)相手には、抑え込み一本と順調に勝利を重ねる。そして、準々決勝では去年の王者である押領司龍星選手(國學院大)と対戦し、王者を相手に堂々とした戦いをみせた。GSに持ち込むも、一本を取られ、惜しくも敗れた。この試合に対し織茂は「勝ち切る選手との違いが分かった」と振り返る。


▲3回戦 織茂


「最初の1、2回戦は体が動かなかった」と佐藤は語る。しかし、1、2回戦から時間内に一本や技ありを決め、順当に駒を進める。いよいよ講道館杯の出場をかけた3回戦は小さいころからのライバル樽岡葉太選手(山梨学院大)との対決で佐藤にとってはキーとなるものだった。「彼だけには勝ちたい」という気持ちで挑んだ試合は、技ありで勝利。準々決勝も順調に勝ち進み、準決勝で伊藤海央音選手(東海大)に挑むが、惜しくも反則負け。しかし、専大勢にとって3位は25年ぶりとなる快挙となった。この結果について佐藤は「みんなと一緒に強くなっているという実感が沸いて嬉しい」と喜びを嚙み締めた。また藤田純監督も「粘って、我慢して我慢して勝ち上がってきた。彼が今まで頑張ってきたことが結果として現れてくれて本当に良かった」と佐藤の戦いぶりを称賛した。



▲講道館杯出場をかけた3回戦 佐藤

▲講道館杯出場を決め、観客席にいる仲間に笑顔を向ける佐藤

▲準々決勝 佐藤


今大会について監督は「本当に皆よく頑張った。この大会に4人も出られること自体が本当にすごい」と語った。


10月15日に行われる全日本学生柔道体重別団体優勝大会は、このチームの集大成である。

これに対し監督は「みんながお互いにやり切ったといえる大会にしたい」と語った。


文=小池佳欧(文1)

写真=相川直輝(文3)