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2022.09.06
野球

【野球部】菊地圧巻の完封劇! 開幕戦白星

〈令和4年度東都大学野球2部秋季リーグ戦=9月6日 神宮 専大4-0立正大〉


▲ 圧巻の投球を見せた菊地


 東都大学野球秋季リーグが6日に開幕した。専大は立正大との開幕戦で4-0と快勝。先発のプロ注目右腕・菊地吏玖(経営4・札幌大谷)は、4安打7奪三振で立正大をシャットアウト。緊迫した投手戦を制し、2017年春以来の一部復帰に向け白星発進となった。


 打線は初回、3回、4回と得点圏にランナーを進めるも、いずれもチャンスを生かし切れず無得点に終わる。一方の菊地は3回まで相手打線をパーフェクトに抑える完璧な立ち上がりを見せる。4回に初安打を許しピンチを迎えたものの、140キロ台後半の直球でねじ伏せ無失点で切り抜けた。


▲4回、ピンチを迎えギアを上げた菊地


 試合が動いたのは5回表。1死から1番・西村進之介(経済3・栄徳)が内野安打で出塁すると、2番・西里颯(経済2・興南)の三ゴロの間に進塁。2死2塁のチャンスを迎えると、3番・南保良太郎(経営4・星稜)が右前に適時打を放ち先制に成功。専大が一歩前に出た。


▲5回に先制の適時打を放つ南保 今季の開幕戦でも勝負強さを発揮した


 1-0のまま終盤に突入。菊地は7回裏には2つの四死球と安打で2死満塁の大ピンチを招くも、立正大の8番大松選手を遊ゴロに打ち取り無失点でしのぐ。8回裏にも1、2塁のピンチを迎えるが、4番前田選手を左飛に抑えこの回も0を並べた。


▲8回のピンチを脱した菊地・夏目バッテリー 女房役の夏目の好リードも光った


 9回表、先頭の今里凌(経営4・専大松戸)が四球を選び5回以来の走者を出すと、代打で打席に立った河内恭英(経営4・広島新庄)が犠打を決めチャンスを作る。さらに専大ベンチは山本健斗(経済3・松商学園)を代打に送る。その山本が左越に適時二塁打を放ち、貴重な追加点を挙げた。


▲代打で適時二塁打を放った山本 緊迫した場面での貴重な一本となった


 専大の攻撃はこれだけでは終わらない。続く8番捕手の夏目大(文4・常葉橘)が右中間を深々と割る適時三塁打を放ち3-0。さらに1番・西村進の犠飛で4-0とリードを広げ、試合を決定づけた。


▲適時三塁打を放つ夏目

▲3安打1打点と卓越したバットコントロールを発揮した西村進


 最終回も菊地がマウンドに上がり、最後の打者をこの日7つ目の三振に斬り試合を締めた。日本代表右腕は最速149キロを計測するストレートを軸に136球を投じ、5つの四死球は出したものの、最後までホームは踏ませなかった。


 ▲4安打完封 注目の奈良間選手との対決ではヒットを許さなかった


 白熱の投手戦を制し先勝した専大。絶対的エースの快投で幸先のよいスタートを切った。


文=野見山拓樹(文3)

写真=相川直輝(文3) 高橋尚之(経営3)