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5月5日はこどもの日。多くの人が詰め掛けた神宮球場にて東都大学春季リーグ対国学院大の1回戦が行われた。専大は56年ぶりの開幕6連勝と絶好調。優勝を狙うには負けられない試合。好調を維持してきた先発の大野亨輔(商4・星稜高)が初回と5回に打ち込まれ被安打7の5失点で降板。打線も散発6安打3エラーと良い所が無く今季初黒星。開幕からの連勝も6でストップした。
〈スコア〉
国学大 |201 021 012 |9
専大 |000 200 001 |3
両先発は専大が開幕6連勝の流れを作った大野亨輔。国学院は新ヶ江一聡(国学院栃木)で始まったこの試合。試合は初回から動く。
1回表、先発大野が先頭打者を三振に切って取るが2番・3番に連続ヒットを許すと、ランナー1塁3塁から4番打者にセンター前タイムリーを浴び、さらに5番のショートゴロの間にサードランナーが帰り1点を追加されるなど初回に2点と立ち上がりを攻められた。
▲力投する大野亨輔 背番号11
打線は2回裏、4番濱田竜之介(商4・鹿児島実高)がチーム初ヒットで出塁すると2球目に盗塁を成功させチャンスを作るも後続が凡退。先発大野を援護できない。
しかし4回裏、監督の助言を受け打席に立った3番森山恵佑(商3・星稜高)がフルカウントからチーム3本目のヒットとなるセンター前ヒットを打つと4番濱田が追いこまれながらもファウルで粘る。するとカウント1ボール2ストライクから打った打球はライトスタンドに吸い込まれた。1点差に詰め寄る起死回生のライト越え2ランホームラン。スタンドが歓声に包まれる中ホームイン。専大に流れを呼び込む 。
▲ライトへのホームラン球を見つめる濱田
▲ベンチで仲間と喜びを分かち合う
試合は5回表まで進む。3回にソロホームランを浴びながらも我慢の投球をしていた大野が5回2アウトからつかまり、3番4番に2連続タイムリーを浴び4回と2/3・被安打7・5失点で降板。持ち味の直球とカットボールをうまく活かすことが出来なかった。
もう一点もやれない展開で初登板の谷本憲哉(法4・済美高)が緊張感漂うピッチングの中、ピンチで5番打者をショートゴロに抑え5回を乗り切る。続く6回はヒットと自身のワイルドピッチでピンチを招き、8番打者に7球粘られ我慢できずに四球。次の9番打者にタイムリーツーベースを浴び2/3回1失点で降板。
次を任された山田宏夢(商1・北照高)も初登板。谷本の作ったピンチを見事に火消し。順調に2回と2/3を投げ1失点と踏ん張った。初登板となった二人には苦しい登板となったが最少失点で乗り切ったことは自信に繋がるに違いない。
その後はヒットが出ないまま9回を迎え、4番濱田が猛打賞となる3安打目を放ち、相手のミスで1点を返すのがやっとだった。
斎藤監督
「先制パンチは痛かった。相手は2週間空いていて綿密に研究された感じがする。今日は大野の得意のカットボールのキレがなかったな。(良い意味で)こういう展開になって谷本・山田・大橋を使えたことは今後につながるから出せて良かった。9回の1点は流れだからね。それよりすんなり試合を終わらせなかったことが良いこと。連勝は途切れるもの。また明日からだね。」
4番で2ラン含む3安打猛打賞の#5濱田選手
「(2ランホームランについて)追い込まれていたので後ろに繋ぐ意識の結果が良い形になりました。感触としては完璧でした。」
「(3安打猛打賞など好調の要因は)ボール球に手を出さずに打てる球だけに手を出せているし、試合を重ねるごとにボールの見極めが出来るようになってきました。」
試合には敗れたが、投手では中継ぎ登板の谷本・山田。打者では途中出場の捕手大橋将(経営1・天理高)が初めて神宮球場の土を踏めたことは監督もおっしゃっていたように、今後の試合に必ず活きてくるであろう。「維持は後退」という言葉があるように、今の位置に満足することなく努力を重ね、現レギュラーメンバーが恐れるような活躍を今後に期待するとともに明日からの戦いに注目していきたい。
(飯塚恒成・文2)