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4月19日に秩父宮ラグビー場にて、第16回東日本大学セブンス選手権大会が行われた。10年ぶりの出場となった専大。初戦の中大戦では47-7で快勝し幸先良いスタートを切ったが、2回戦の帝京大に善戦するも敗れ、2回戦敗退となった。
出場登録選手
#1 奥田 一哉(商3・専大松戸高)
#2 吉國 貴一(経営2・常翔学園高)
#3 松土 治樹(経済2・日川高)
#4 中島 陸斗(商2・東福岡高)
#5 水野 佑亮(商2・法政二高)
#6 田辺 雅文(経営3・長崎北陽台高)
#7 小田 生樹(商2・佐賀工高)
#8 徳田 隆之介(経営2・東福岡高)
#9 野田 高陽 (経営4・東福岡高)
#10 松浦 祐太(商1・小倉高)
#11 上田 龍之介(経済3・日川高)
#12 池田 大芽(経営2・秋田中央高)
▲中大戦で中央を突破し、トライを決めた田辺
秩父宮の舞台で選手たちが躍動した。
1回戦の相手は中大。試合開始早々、出足の早さを生かした専大が序盤から積極的に前に出る。前半0分、ピッチを広く使い右サイドから左サイドへボールを繋ぐと、最後は徳田が3人に囲まれながらも相手選手の間を強引にかいくぐり先制のトライを決める。このトライで勢いに乗った専大は先制直後の前半2分、相手の連係ミスを突いた田辺がボールをインターセプト。そのまま中央を突破しトライを決め、あっさり追加点を奪う。このまま突き放しにかかりたい専大であったが、一瞬の判断ミスからスペースを作ってしまう。そこを突いた中大がトライを決め、12-7と差を埋められる。しかし選手たちは焦ることなく試合を優位に進め、前半5分に野田が、続く6分に徳田が立て続けにトライを決め、中大を一気に突き放した。「大きなミスもなく、予想通りの展開だった」と村田亙監督が評価したように、終始専大がペースを握り続け、後半もトライ数を稼いだ専大が47-7で快勝した。
▲帝京大戦で強引な突破を図る吉國
続く2回戦は強豪・帝京大。これまでの実績では帝京大に分があるが、試合開始早々、その大方の予想を裏切ることとなる。前半2分、相手のタックルを軽やかにかわした野田が先制のトライを決める。その瞬間に客席が湧き、「大物食い」を期待する観衆を一気に味方につけた。けれども、それだけで簡単に勝てないのがスポーツでありラグビーである。その後立て続けに相手にトライを決められ、前半を終えて7-19と逆転を許す。理想的な形で前半を終えた帝京大だったが、その出鼻を挫くトライを後半1分に奥田が決め、専大も必死に食らいつく。帝京大もその直後トライを決め、突き放しにかかる。後半3分、敵陣中央でボールを受けた奥田が自らボールを前に蹴り相手選手をかわすと、そのボールを再び奥田自らキャッチ。そのままトライを決め、21-26の5点差となる。このプレーで再び客席が湧き、会場全体が専大を後押しする空気に包まれた。しかし、ここで帝京大が底力を見せ、2本のトライを決めて突き放し、試合終了。最後の最後まで走り続けた専大であったが、21-31で敗れた。
▲相手選手に囲まれながらもボールをキープする徳田
大会終了後、村田監督は「日本一のチームを相手に、十分戦えた」と手ごたえを感じながらも、「課題はやはりフィジカル。けれど今年いきなり帝京大に追いつくのは厳しいから、うちはスキルとテクニックにこだわっていきたい」と話した。
チームは次週、4月26日(日)に拓殖大学 八王子グラウンドにて行われる第29回SEVEN A SIDEに出場する。「セブンスのメンバーは普段の練習外に時間を作って練習を重ねてきたので、選手たちは相当ハードだったと思う。だからこそやってきたことを出して優勝したい」と村田監督は意欲を見せた。
以下、村田監督コメント
――1試合目(vs中大)を振り返って
「大きなミスもなく、予想通りの展開だった。準備してきたことができたのではないか。一瞬プレーや判断が甘くなってしまった場面もあったが、それ以外は良かった」
――2試合目(vs帝京大)を振り返って
「フィジカルが専大とやはり違っていたし、テンポもスピードも違っていた。そういった意味では日本一のチームと対戦できて良かった。ただ、全部で14分という試合時間の中で3回トライを決めて5点差まで詰め寄ることができたのは凄いこと。会場もどよめいていたしね。諦めない姿勢を見せてくれたことも良かった」
――先週の試合(YC&AC JAPAN SEVENS)からの課題の修正はできたか?また課題は何か?
「個人のケアレスミスも少なくなったことで、ボールを奪われることも減り、ボールを継続することができた。また、セットプレーではなく、相手からボールを取ってトライへ持ち込むプレーや、ボールを動かして相手に立会いさせないプレーができた。相手の隙間を縫って攻撃することも、先週より上手くいった。課題はやはりフィジカル。今年いきなり帝京大に追いつくのは厳しいから、スキルとテクニックにこだわっていきたい。大きいだけじゃなくて、小さくても素早い動きで相手を圧倒していきたい」
――新入生について
「1部に上がるということもあって、高い意識を持ったたくさんの新入生が入部してくれた。そういったこともあって3年生を凌駕するほどに1,2年生の押し上げが強く、層が厚く若いチームになった」
――SEVEN A SIDEに向けて
「セブンスのメンバーは普段の練習外に時間を作って練習を重ねてきたので、選手たちは相当ハードだったと思う。だからこそやってきたことを出して優勝したい」
(阿部 秀祐・文3)
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