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2015.03.26
準硬式野球

【準硬式野球部】関東大会4回戦対帝京大 チャンスに一本が出ずまさかの敗退…

3月26日、雲一つない快晴の中、市営浦和球場にて関東大会4回戦対帝京大が行われた。11安打も虚しく、最終回まで流れを掴むことができず3-9で破れ、4回戦敗退となった。

帝京大|000 201 024|9

専大 |100 010 001|3


初回、1番・金子翔馬(法2・新潟明訓高)がフルカウントの末、フォアボールを選び出塁。続く2番・椎谷祐貴(経営3・県岐阜商高)の打席の初球に1塁走者・金子が盗塁を仕掛け成功させる。さらにバントでチャンスを広げたいところであったが、カウント2-2に追い込まれ見逃し三振で好機を演出できず。しかし3番・風見健太(経営2・竜ヶ崎第一高)がチャンスを逃さなかった。ファーストストライクをライト前に運び、さらにライトのエラーでその間に2塁走者・金子が生還し先制する。

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▲先制点のきっかけを作った風見


先発・岡本和記(商1・金光学園高)は初回から制球が定まらない。3回までクリーンアップから三振を奪うものの毎回四球を出す苦しい立ち上がりだった。そんな岡本が捕まったのは4回。先頭打者に四球で出塁させるが、続く打者にはバントを打ち上げさせ打ち取り一矢を報いる。しかし続く打者に再び四球を許し1死1、2塁のピンチに。下位打線に入り、8番・中山(帝京大)に初球を叩かれタイムリー内野安打で同点に追い付かれる。続く9番・片山(帝京大)にもタイムリーツーベースを浴びてついに逆転され1-2とされる。

すぐに同点に戻したい専大は5回に振り出しへ戻す。「初回でミスをしてしまったので何としても取り返したかった」と2番・椎谷がもう少しでホームランとなるライトへのスリーベースヒットで初回以来の無死での走者となった。1死3塁から4番・白井優也(経済2・専大松戸高)がセンターへの犠牲フライを放ち2-2の同点に追い付く。


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▲同点打を決めた白井

しかし、先発・岡本が踏ん張りきれない。6回、この日8個目の四球で相手に流れを作らせてしまう。続く打者にエンドランをかけられて無死1・3塁のピンチを招く。3打席連続四球を与えている2番・種谷(帝京大)にレフトへの犠牲フライを許し2-3と勝ち越しされてしまう。1死1塁となったところで2番手・浅木孝仁(法3・厚木北高)がマウンドに上がり、7球で2者を仕留めて裏攻撃へと繋いだ。

7回からマウンドに上がったのは藤後彰太(経営2・県岐阜商高)。しかしそこには藤後らしさに欠けた投球内容が待ち受けていた。先頭打者からワンバウンドの明らかなボールが続き、走者を出してしまう。なんとか1安打に止めて無失点で7回を終えたものの8、9回まで耐えきることはできなかった。
8回、1死から3者連続安打を浴び、2-5とリードを広げられてしまう。9回には先頭打者にツーベースを放たれ、1死2塁からサード・今坂僚介(ネット情報1・常葉学園菊川高)とショート・阿部竜希(経済1・専大北上高)が交錯し、阿部がベンチに下がるアクシデントも起き、1死1、3塁とピンチが広がる。2死となったところで2番・種谷にタイムリーを打たれ、3番・斎藤(帝京大)にはとどめのホームランをライトスタンドへ放り込まれ、2-9とあっという間に点差は7点に開いてしまった。

ラストイニング。ランナーが出れば変わるというベンチの声の中、阿部に代わり9回途中から守備についた渡邊貴一(経営3・専大松戸高)が2球目をセンターへのツーベースで反撃の狼煙を上げる。1死2塁から1番・金子がライト前ヒットでチャンスを作り、1死1、3塁とし、主将・椎谷が見せた。初球をレフトへと運び、犠牲フライでなんとか1点を返す。しかし追撃もここまで。3-9で4回戦を退くこととなった。

振り返ってみれば専大・11安打、帝京大・12安打と安打数では差がない。しかし、「最後の一本が出なくて自分たちのミスで潰してしまった」と椎谷主将も語るように3回も1死から1番・金子、2番・椎谷の連続安打、3番・風見、4番・白井の連続四球で満塁のチャンスを作るも無得点。また5回にも7番・岸洋平(商2・県岐阜商高)の四球、8番・阿部のエラーでの出塁、9番・猪股瑛司(商2・専大松戸高)の内野安打で満塁の場面を作ったにもかかわらず点に繋がることなく無得点で終えてしまった。また記録には残らないもののファールフライの落球やバント失敗も流れを専大に引き寄せきれなかった要因であろう。


投手陣に関しては9四球の結果からも分かるようにオープン戦からの課題であった制球力不足が浮き彫りになった。2、3回戦ではクリアしてきた課題だっただけに悔しさは増す。リーグ戦までわずかな時間ではあるが、この雪辱を果たすべく課題を乗り越えてもらいたい。

一方で収穫もあったのも事実。椎谷主将が「個人で見ていけば打てる選手が増えてきた」と分析するように今大会で積み重ねた安打数はリーグ戦への自信につながるだろう。自身も同点に追いつきたい場面で先頭打者としてヒットでチャンスメイクをする活躍で主将として示し、チームを牽引した。この収穫を活かしてリーグ戦では爆発してもらいたい。


椎谷主将のコメント

「自分たちのミスが重なり、やりたいことができなかったので流れを持ってこれなかった。この負けはチーム全員の悔しさ。リーグ戦で同じ悔しさを味わわないためにも一からチームの意識を変えて臨む。短い期間でチームを立て直していく」

(齊藤麻莉奈・経営2)