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3月22日にスピードスケートのワールドカップ(3月21〜22日、ドイツ・エアフルト)が行われ、土屋良輔(経営2・嬬恋高)が8位になった。
土屋の健闘は、昨年10月に行われた全日本スピードスケート距離別選手権(10月24~26日、長野市オリンピック記念アリーナ)にまでさかのぼる。ワールドカップ派遣選手選考競技会を兼ねた同大会が多くの選手にとってシーズンの幕開けとなる。そのため、今後の運命を決めるといってもよい重要な大会である。
土屋は、2018年の平昌オリンピックで新しく採用が見込まれているマススタート(※)で数々の選手を押し切り優勝。ワールドカップ第四戦までの出場権を手にした。「海外で転戦するつもりだったので、そのようになってよかった」と語った。その後も競技が行われる国際大会に参戦した。
シーズン最終戦となったドイツ・エアフルトで行われたワールドカップでは「最後という気持ちで滑った。力を出し切れたのが結果として8位になれたのだろう」と振り返った。
今シーズンを「マススタートでワールドカップに参戦でき例年とはまた違った視点で取り組むことができた。ダブルトラックとはまた違う種目で違う面を持っている。そこがとても楽しい」と表情をあらわにし、「ただ綺麗なスケーティングではなく、多少あらっぽくとも捉えるところを捉えていけばよいことを学んだ」と語った。
▲長距離を得意とする土屋(撮影=三嶋)
来シーズンは「ダブルトラックでもワールドカップでチャレンジできるように力をつけていきたい」と意気込みを述べた。
「世界のトップ選手たちと戦うことができるステージ」で確実に力をつけている土屋の今後に目が離せない。
(岡野希春・経済2)
※マススタート
選手が一斉にスタートし、16周を滑走。3回の中間スプリント(4、8、12周)と最終スプリントの順位に応じてポイントが得られ、合計ポイントを競う。最終スプリントで最初にフィニッシュした3名がそのレースの結果でトップ3位を得るようになる。タイムが遅くてもポイントを取れば上位に食い込めるのが特徴。