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2019.08.24
バスケ

【男子バスケ部】オータムリーグ開幕!専大は白星スタート

第95回関東大学バスケットボールリーグ戦

第1節 vs日本大学

8月24日(土)13:20tipoff

専大 72-56 日大



 8月24日に関東大学バスケットボールリーグ戦、通称“オータムリーグ”が開幕した。12チーム2回戦の総当たり方式で行われるオータムリーグ。平成15年以来2回目の優勝を目指す専大は、初戦で日本大学と対戦した。試合は第3クォーターに#12西野の連続得点で流れを掴むと、第4クォーターで一気に日大を突き放し快勝。見事初戦を白星で飾った。



専大 72(18-19,10-12,24-14,20-11)56 日大


スタメン

#5 安部紘貴(商4・飛龍高)

#12 西野曜(経済3・近大付属高)

#30 アブ フィリップ(経営4・アレセイア湘南高)

#34 盛實海翔(商4・能代工業高)

#95 齋藤瑠偉(経営2・羽黒高)



 第1クォーター、専大は流れを掴めずに苦戦を強いられる。日大のディフェンスを崩すことができずアウトオブバウンズやシュートミスが目立ち、なかなか得点を重ねられない。一方日大は3ポイントシュートを高確率で決めていき、専大は7分経過して9-19と早くも二桁ビハインドを背負ってしまう。専大はここでタイムアウトを取り、大勢の立て直しを図る。

 タイムアウト明け、専大は悪い流れを断ち切り日大を猛追する。日大のターンオーバーから#30フィリップがダンクシュートを決めると、次のオフェンスでは#12西野が3ポイントシュートを沈めるなど日大の背中を追いかける。専大は3分間でビハインドを巻き返し、18-19と1点差まで詰め寄りこのクォーターを終えた。


▲#30フィリップ


▲#12西野



 第1クォーター終盤の流れのまま得点を重ねたい専大だったが、第2クォーターはイージーシュートのミスや日大にリバウンドを取られてしまうなど、攻守にわたって精彩を欠き、19-27と5分間ノーゴールで再び点差が開いてしまう。

 この劣勢を救ったのはインサイドの#30フィリップと#6樋口健太(経済4・新発田南高)だった。#34盛實のパスを受けた#30フィリップがバスケットカウントを成功させると、次のオフェンスでは#6樋口がオフェンスリバウンドからゴール下を沈める。このクォーター終了間際には#6樋口がバスケットカウントを決めるなど、インサイド陣が躍動し28-31と両者譲らないまま前半を終えた。

▲#6樋口



 第3クォーター、オフェンスでは#12西野がミドルシュートや3ポイントシュートを連続で決めて流れを掴むと、#34盛實も3ポイントシュートが決まり日大を突き放す。ディフェンスでは#30フィリップのブロックやリバウンドでゴール下を制し、日大に得点を与えない。さらに1年生の#10喜志永修斗(経営1・豊浦高)や#0ケイタシェイクブーバカー(商1・日体柏高)もシュートを決めるなど勢いに乗り、52-45と7点リードで最終クォーターへ。

▲#34盛實


▲#10喜志永


▲#0ケイタ



 第4クォーターも専大の勢いは止まらない。序盤は#46寺澤大夢(文2・東海大諏訪高)を中心にオフェンスを組み立て、ミドルシュートや速攻で畳み掛ける。中盤には#6樋口のブロックから速攻が飛び出し#30フィリップのダンクシュートで62-47と、15点差をつけて勝敗が決まった。専大はそのままリードを守り切り72-56で試合終了。リーグ初戦を白星で飾った。

▲#46寺澤




佐々木優一監督


-今日の試合を振り返って


「リーグ戦の初戦なので、オフェンスが硬くなってしまい上手くいかないことはある程度想定していた。今回のプランとして、日大には松脇選手と杉本選手という2人のシューターがいるので、その2人合わせての得点が30点を超えられてしまうと、彼らのペースになってしまうと思った。そのためその2人に対してはとにかく集中してディフェンスしようというプランを立てていた。案の定オフェンスの部分で重たい入りをしてしまったので、選手たちに言ったのは、課題として良くなかったところはその重たい入りの部分だから、それ以外の部分ではオフェンスが上手くいかないときにしっかりディフェンスから入っていこうと伝えた。途中から出場する選手、今日だと#6樋口が4番のポジションで良い仕事をしてくれたので、4年生としてしっかり気持ちの入ったプレーをしてくれたのはすごく助かった。1年生の#10喜志永に関してもリーダーシップを発揮して声を出してくれたので、そこもすごく助かったし、#0ケイタも公式戦は新人戦以外では初めてなので緊張もあったと思うが、最低限の仕事をしっかりこなしてくれた。まだまだプレータイムを出せていない選手もいるが、誰が出ても練習通りに遂行してくれる選手が揃っている。途中から出場する選手も自分の仕事をしてくれて、プラン通りに相手の失点を抑えて、最終的には2人合わせて25点の失点で抑えられたので、そこは本当に良いゲームができたと思う」



-第1クォーター、9-19の場面でタイムアウトを取ったときにどういった指示を出したか


「1番良くないパターンとして、プレッシャーをかけられて点が入らなくなると、みんながボールをもらいに浮いてきてしまうというケースがある。それは夏休み中に練習試合で一回経験していて、プロのチームと試合したときに同じようにディフェンスで圧力をかけられて浮いてきてしまい、全然スペースがなくなりボールも回らなくなってしまったゲームがあった。やはり夏の間にそういう展開のゲームを経験しているので、そのケースからしっかりとガード陣がパスを回してアタックをしていって、ディフェンスが出ればフォワードに落としていって、ローテーションが来ればキックアウトを展開して、ボールがだんだん上手く回るようになった。そういうところを上手くアジャストして変えられたので、オフェンスの重たい部分を、明日は入りのところで意識していけば最初にイニシアチブをとってゲーム展開ができると思う」



-次の試合に向けて

「明日は神奈川大で、かなりディフェンスから入るしぶといチームだが、やはりディフェンスから入ることと、今日の反省点であるオフェンスの入りをしっかりと修正して入れるようにしたい。明日は頭から自分たちのバスケットをしていき、昨年のリーグ戦は連敗から入っているので、今年は連勝から入れるよう頑張りたい」




#6樋口


-今日の試合を振り返って

「序盤はチームとしてのコンセプトを守れていなくて、得点を取られてしまったところもあったが、後半に出場したメンバーがみんなでコミュニケーションを取って、最終的には良い形で終われたと思う」


-トーナメントから成長したところ

「ピック&ロールのディフェンスで、4番と5番のインサイドポジションがもっと上手くできるように練習していた。オフェンスではリターンですぐに走ることをメインにしてやってたので、今回はそんなに出なかったが、今後もっと走っていけたら良いと思う」


-個人として今日の試合を振り返って

「上手く周りと合わせるプレーができたので良かったとは思うが、まだディフェンスでミスがあったので、今後修正していきたい」


-次の試合に向けて

「明日はもっとディフェンスがきつくなると思うので、もっともらい方などを工夫していきたい」





#12西野


-今日の試合を振り返って

「リーグの初戦、久々の公式戦で結構緊張していた。最初入りが悪くなってしまったが、セカンドユニットが流れ変えてくれて、そこからスタートの流れを徐々に取り戻せたので、チームで勝ったっていう試合だった」


-個人として今日の試合を振り返って

「ファウルが少し多かった。あとは3ポイントシュートの確率を上げることと、トランジションで速攻を出したときにフィニッシュが最後決めきれなかったので、そこを決めることが今後の改善点だと思う」


-次の試合に向けて

「明日は神奈川大で、昨年から対戦していてどのようなチームか分かっているので、しっかり対策をして、明日勝ちにいきたい」



#34盛實


-今日の試合を振り返って

「いつも試合の入りが悪いのが課題だったが、今日も入りが自分たちのペースでは無かった。その中でしっかりと立て直して初戦を勝ちきれたのが今日の良かったところだと思う」


-大学の公式戦は久しかったが?

「そんなに変わったことは無いが、自分の役割をしっかりと果たしたら結果は付いてくると思っていたので、あまり意識せず自分の仕事をした」


-次の試合に向けて

「神奈川大はディフェンスがタフなチームでアグレッシブに来ると思うので、受け身にならないで向かっていく気持ちを持って、自分たちの良さをしっかりと出せたらいいと思う」



#10喜志永


-今日の試合を振り返って

「今日の試合の入りはチームとして良くなかったと思うが、ゲームプラン通りのディフェンスを遂行出来た。自分たちのオフェンスは良くはなかったが、我慢して勝ちきることが出来た試合だった」


-トーナメント、新人戦から伸ばしてきた部分は

「トーナメントではハーフコートでのセットオフェンスでロースコアという展開が多く、新人戦では逆に速い展開でやってきたので、それを組み合わせることを強化してきた。個人としても要らないミスを消そうと外のシュートやハンドリングを強化した」


-次の試合に向けて

「今日の日大戦はチームとしては良くなかったと思うが、我慢して勝ちきることが出来ていた。明日の神奈川大戦も相手はハードにやってくることは分かっているし、自分たちもハードにしていかなければいけない。まずは2連勝を目指して、目の前の試合に集中して頑張っていきたい」





(文=村山健人・商2、写真=岡本真凜・経営2、山下佳帆・経営2)