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2019.04.12
野球

【野球部】左腕二人が大活躍のピッチング!念願の白星奪取

4月9日 平成31年度東都大学野球 春季リーグ戦対日本大学第2回戦 in上尾市民球場 


 強い専大が帰ってきた。一昨年から9連敗している日大から価値のある1勝をあげた。勝利の立役者は二人の左腕。先発の佐藤奨真(経営3・関東第一高)とリリーフエースの角谷幸輝(商4・仙台松戸高)だ。先発の佐藤奨は「緊張していたのでスタミナよりも投げ切ることを意識して投げた」と語るように初回から二者連続三振を奪うなど6回を投げて3失点と先発としての役割をしっかり果たした。1点差で登板した角谷も一死満塁と一打逆転のピンチの場面を完璧な火消し投球で切り抜け専大の今季初勝利をアシストした。打線は2本塁打を含む5得点で昨日の不振を感じさせなかった。投打がかみ合った試合結果となった。




4月9日 日本大戦 第2戦


<スコア>

日大|001000300|4

専大|100310000|5



<スタメン>

1(遊)大庭樹也(経済3・明豊高)

2 (中)金沢龍介(経済3・秋田高)

3 (左)白倉僚(経済3・文星芸大附高) 

4 (右)火ノ浦明正(経済4・れいめい高)

5 (指)平湯蒼藍(経済4・長崎海星高)

6 (三)岡本良樹(経営4・専大松戸高)

7 (一)寺澤圭祐(経営4・検見川高)

8 (捕)深水祐貴(経営4・熊本工高)

9 (二)池間誉人(商4・糸満高)

P佐藤奨真(経営3・関東第一高)―佐藤優人(経営3・前橋育英高)―角谷幸輝(商4・仙台松戸高)


 開幕戦での接戦を落としたが昨日の試合、主導権は常に専大にあった。初回、佐藤奨が3人で日大打線を打ち取るとウラの攻撃でいきなりチャンスを迎える。先頭打者の大庭が四球できっちり出塁すると続く金沢が一塁方向へ絶妙な犠打を決め一死二塁の場面とする。白倉が右飛で倒れ4番の火ノ浦が打席に入る。「4番が打てばチームも勢いに乗れる。今日の先発の球ならストレートでもスライダーでも対応できる」と意気込んだ火ノ浦は見事にスライダーを捉える。打球はセンター前へ鋭く抜けると念願のリーグ初得点を獲得する。







▲今季チーム初打点を記録した火ノ浦


 好投を続けていた佐藤奨だが3回にピンチを迎える。無死から三塁打を打たれると続く打者に左中間へのタイムリーツーベースを被弾し同点に追いつかれる。なお無死二塁と逆転のピンチを背負ったがここで崩れないのが今季の佐藤奨だった。後続を3人で打ち取る粘りの投球で流れを渡さなかった。このプレーが専大打線に火をつけた。4回一死から平湯が四球で出塁すると岡本が犠打を成功させ、二死二塁と初回以来のチャンスを広げる。ここでチャンスに強い寺澤に回ってくる。第1戦でも左中間を破るツーベースヒットを打っているだけに周囲の期待も高まる。相手投手の投じた4球目を捉えた打球は風にも乗りバックスクリーン一直線に飛んでいき今季初本塁打となり勝ち越しに成功する。さらに二死ランナー無しから深水が右中間へツーベースヒット、池間のレフト前へのタイムリーヒットでリードを3点に広げた。5回にも金沢がライト方向へのホームランを打ち4点差とする。


▲昨春2完封の春男・佐藤奨がこの試合でも好投した


▲本塁打を放ち平湯とハイタッチを交わす寺澤


 守備でも好プレーが光った。7回2点を返され、二死満塁の一打勝ち越しの場面でレフトに鋭い打球が飛ぶ。三塁ランナーが還り、二塁ランナーもホームへ突入を試みる。しかし名手・白倉のレーザービームで捕殺し相手の勢いを完全に断ち切った。



▲白倉の返球を受けランナーにタッチした深水。試合の流れを左右する大きなプレーだった


 専大は7回一死満塁の場面からリリーフしている角谷がそのまま日大打線を抑え、見事今季初勝利を手にした。昨秋からリリーフ登板が多い角谷は機械のような精密なストレートとキレのあるスライダーを武器に相手打線にチャンスを与えること

すらさせなかった。



▲絶対的な存在感で相手を圧倒した角谷


 これで戦績は1勝1敗の五分となり第3戦に委ねられることとなった。2年ぶりの開幕カード勝ち越しなるか?


平湯蒼藍主将

 「まだ本来の野球ができているかと言われればできていない。それでも、今日勝てたことはチームにとって非常に大きなことで第3戦に必ず活きてくると思う。次回の試合はどんな試合でもいいので勝って勝ち点を獲得したい」


佐藤奨真投手

 「序盤は緊張していたが全力で投げようと気持ちを入れて投げた結果、いい投球ができた。去年のリーグ戦でもスタミナ面で終盤ばててしまったので今季は自分で配分しながら1イニングでも多く投げたい。次回の登板でも任された役割をしっかりとこなして結果を出していきたい」


火ノ浦明正選手

「4番が打てばチームに勢いに乗れるので思い切って打席に入った。相手の球を見てストレート、スライダーどちらを投げられても対応できると感じた。打った球はスライダーだった。今日しっかりと勝てたので第3戦も勝ち切って優勝につなげるか勝ち点を獲得したい」


(八代哲・経済3=写真も)