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第35回京王電鉄10大学バスケットボールフェスティバル
4月13日(土) 11:40tippoff
@エスフォルタアリーナ八王子
専大 80-64 早大
Aブロックを3勝1敗の2位で終えた専大は、Bブロック2位の早稲田大学と3位決定戦に臨んだ。試合は第2ピリオドで#46寺澤大夢(文2・東海大諏訪高)のミドルシュートから流れをつかみ10点差で前半を折り返すと、後半も勢いそのままに得点を重ね16点差で勝利。総合3位で大会を終えた。
専大 80(16-14,20-12,24-18,20-20)64 早大
スタメン
#5 安部紘貴(商4・飛龍高)
#23 キング開(文2・アレセイア湘南高)
#95 齋藤瑠偉(経営2・羽黒高)
#12 西野曜(経済3・近大付属高)
#30 アブ フィリップ(経営4・アレセイア湘南高)
第1ピリオド、専大は#12西野がオフェンスの起点となり得点を重ねる。早大ディフェンスの裏を取りゴール下から連続で得点を挙げると、次のオフェンスでは左サイドからインサイドに切れ込みバスケットカウントを成功させる。良い流れでこのピリオドに入れた専大は#30フィリップの1on1、途中出場の#28野﨑由之(経済2・市立船橋高)の速攻など多様なオフェンスで得点を積み重ねていく。しかし早大も2本の3ポイントシュートを決めるなど試合は拮抗した展開に。また両者ともにターンオーバーやアウトオブバウンズなどが目立ち、16-14とロースコアでこのピリオドを終えた。
▲昨年からスタメンとして活躍している#12西野
▲インサイドの要として攻守にわたって存在感をはなった#30フィリップ
第2ピリオド、立ち上がりに#88重冨周希(経済3・福岡第一高)のカットインから外に開いた#1山本翔太(商2・日大山形高)が3ポイントシュートを決めて幸先良く先制するも、早大に3ポイントシュートを決められてしまい、専大はなかなか流れを引き寄せることができない。さらにシュートミスから早大に速攻を許してしまい21-22と逆転されてしまう。
なんとか流れをつかみたい専大。この悪い流れを断ち切ったのは昨年からPFとして活躍している#46寺澤だった。ミドルシュートを決めてすぐさま逆転に成功すると、次の攻撃ではオフェンスリバウンドを取りそのままゴール下を沈め連続で得点を挙げる。これで流れをつかんだ専大は#1山本の3ポイントシュートや#23キングのインサイド、さらには新入生の#10喜志永修斗(経営1・豊浦高)もミドルシュートを決めるなどコート上の5人が躍動。ディフェンスリバウンドもしっかりと抑え、36-26と10点差で前半を終了した。
▲闘志溢れるプレーで流れを引き寄せた#46寺澤
▲カットインで攻める#88重冨周
第3ピリオド、専大は序盤の主導権を取ることができない。ディフェンスでは早大を止めることができずに連続で得点を決められてしまい、6点差まで詰め寄られてしまう。オフェンスでも早大のタイトなディフェンスに苦戦し、パスの出しどころを探していた#5安部がトラベリングをしてしまうなど、なかなか歯車が嚙み合わない時間が続く。
しかし中盤に入ると専大は体勢の立て直しに成功する。#30フィリップのインターセプトから#5安部がそのまま持ち込んでレイアップ。良い形で得点を決めると、次のオフェンスでは相手の裏に飛び出した#23キングがインサイドからシュートを決め点差を再び二桁差に。ここで早大は流れを断ち切るべくタイムアウトを取るも、勢いに乗っている専大はタイムアウト明けでも好調を維持する。残り3分で#88重冨周、#28野﨑、#1山本が3ポイントシュートを成功させ、#12西野は6得点をマークする大活躍。最終的には16点差をつけこのピリオドを終えた。
▲持ち前の得点力でチームを支えた#23キング
▲速攻や3ポイントシュートなどマルチに活躍した#28野﨑
第4ピリオドに入っても専大の勢いは止まらない。#1山本は大事な場面で3ポイントシュートを決めて早大に流れを渡さない。#46寺澤はリバウンドを制して攻守ともに活躍を見せる。新戦力も躍動し、#10喜志永は1on1からミドルシュートを決めて存在感をはなっていた。そのままリードを守り切り80-64で試合終了。総合3位で大会を終えた。
▲3ポイントシュートを決める#1山本
▲新入生の#10喜志永も得点を記録。これからの活躍に期待だ。
以下、試合後インタビュー
佐々木優一監督
―試合を振り返って
「今週やってきた練習がどれだけこのゲームに出せるかどうかを課題としていた。早稲田はゲガ人が多く、普段の選手がいないことを事前に知っていて、そのなかで相手に関係なく自分たちがやってきたことがどれだけ出来るのかを意識していた。特に早稲田みたいにどの選手にも外がある、小さいけれどもアウトサイドがあるチームに関しては、外にやられないディフェンスがどれだけできるのかを見ていた。途中途中良いプレー、ローテーションもできていたが、課題としているディフェンスでやられてはいけない部分も出てしまっていた。結果として最後の試合で勝って大会を終えれたことは良かったが、トーナメントに向けてそういった課題をひとつずつ練習で修正して、トーナメントを迎えることができればと思っている。」
―喜志永選手について
「1年生にしては身体もあるし得点力もあるし声も出せるしということで、安心してコートにおける、学年関係なくコートにおけるプレイヤーだと思う。こういう大会だからこそある程度経験を積ませて、彼にはPGという形で成長してもらいたいので、成長の糧になるような形でプレータイムを長めに与えた。今のチームにとって必要なポジションでもあるし、彼自身のもっているものというのは現時点でも試合に出れる実力はあると思っている。」
―トーナメントに向けて
「昨年から出てる選手と経験のない選手がいて、この期間で昨年経験のない選手が割と経験を積めていい形で自信にもつながってきてると思う。誰が出てもチーム力が変わらかったり、色々な選手を出したりチーム全体で戦っていけるというのが少しずつ形になってきていると思う。そこをしっかりトーナメントまでに調整しながら、トーナメントはチーム全員で、負けたら終わりなのでしっかり勢いをつけて頑張りたい。」
#10喜志永修斗
―電鉄杯での自分のプレーを振り返って
「日大戦から試合に出場し最初は固さもあったが、みんなから『自由にやっていっていいんだよ』と声をかけてもらった。日大戦はそこまでプレーは悪くなかったが、ガードとしてプレーをしていて負けてしまい、それが自分がチームに来てから初めての負けだったので悔しい。この負けをもう1回したくないなという思いは改めて強く感じ、自分の力の差を感じた。
2試合目(青学大戦)もそれをちょっと引きずってしまい、前半に出場したときは少しミスが多かったが、後半からは『自分のバスケットをしよう』と切り替えた。途中でバッシュが壊れるアクシデントもあったが、みんな自分のやりたいようにやらせてくれた。
プレーしていてまだまだだなと思う部分もあるが、次に繋がるプレーも中にはあった。自分がリングに向かって点を取ることを求められていることもあり、今日の試合でもリングに向かわないミスを無くそうとした。ディフェンスは激しくというのが自分の持ち味であるので、それに関しては出来たと思うが、まだ上を目指してやっていかないと目標の日本一というのは達成出来ないと思っているので、トーナメントに向けて今回の経験を活かして、先を考えてプレーして、優勝して、また臨んでいきたい。」
―監督からはいつもどんな言葉をかけられているか
「優一さん(佐々木監督)からは、自分の持ち味は周希さん(#88 重冨周希)、紘貴さん(#5 安部紘貴)、友希さん(#9 重冨友希(経営3・福岡第一高))には無いものがあると言われていて、自分でも感じるものはある。それを活かせるだけの得点を取りたい。ディフェンスは、ガード陣の中では1番体がある方だと思うので、体を張ったディフェンスで盛り上げたり、得点を取るという部分を求められている。『1年生だから別に気負ったりしなくていいよ』『ミスを恐れず強気なプレーをしてチームに貢献してほしい』という風に言われている。」
―自分のどんなプレーに注目してほしいか
「ドライブだったりシュートだったり、点を取ることは高校時代でもやってきたこと。今日の試合でも自信を持って打てている部分もあるのでそれは継続して、もっと上を目指して、安定した点を取れるプレイヤーになりたい。ディフェンスにおいては、相手を嫌がらせるような激しいプレーをしたい。今日の試合でも途中で悪い部分があったが、自分が率先して喋ったりとチームに貢献出来るプレイヤーとなって、安定してチームを勝たせられるPGになりたい。」
#1山本翔太
―試合を振り返って
「今日は主将の海翔さんがいないということで、チーム全体でディフェンスして、アタックしていかないと勝てないと思った。その点、ディフェンスからトランジション出来たので良かったと思う。」
―個人として何か意識していること
「一応シューターで出させてもらっているので、やはりシュートをまず狙って、自分のタイミングが合えば、どんどん打っていった。今日は決められたので良かった。
ベンチからも、『打て!』とか、センターの人からも『リバウンドは(自分が)行くから打っていいよ』とか言ってもらえるので気楽に打てて、やり易い。」
GWに行われるスプリングトーナメントでは、昨年届かなかった優勝に向けて、男子バスケ部の活躍に期待したい。
初戦は4/29(月)・15:20tippoff、水元総合スポーツセンター体育館で行われる。
(文=村山健人・商2、写真=岡本真凜・経営2、山下佳帆・経営2)