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【フィギュアスケート部】第91回日本学生氷上競技選手権(インカレ)=1月4日~7日、栃木県立日光霧降アイスアリーナ
インカレ最終日、女子7,8級クラスのフリースケーティング(FS)が行われた。専大からは三澤日向子(法2・横浜清陵総合高)が出場した。三澤は、ショートプログラム(SP)を目立ったミスなくまとめ16位。フリーではどこまで順位が上げられるか期待が高まる。
フリーのこの日は手作りの赤と緑の衣装で登場した三澤。映画『アメリ』のサウンドトラック曲に合わせてゆったりと始まると表情や指先まで神経が行き届いた踊りで観客を魅了する。
▲表情豊かに表現する三澤
冒頭のトリプルループ、ダブルループのコンビネーションを成功させると勢いに乗った三澤は着地で転びそうになるところもしっかりと堪え全てのジャンプを転ばずに成功させた。演技後は転ばずにジャンプを終えほっとした笑みを浮かべると、会場からは大きな拍手が送られた。インカレ初出場の三澤はショートから4つ順位を上げ総合12位と健闘した。
▲笑顔で観客に挨拶する三澤
三澤コメント
―――フリーの演技を振り返って
完璧ではないが一度も転ばなかったところは良かったです。ただ、着地で転びそうになったり、回転が甘かったりとミスが所々あったため、点数はマイナスが多いと思うので良かったとは言えないですね。
―――今回のプログラムの曲は自分で決めたのですか
曲は先生が選んだり自分が選んだりするのですが、今回は自分で選び編集も行いました。
『アメリ』という映画のサウンドトラックの曲を3つ組み合わせています。好きな選手と同じ曲は恐れ多かったので、似ているこの曲をやってみたいと思いました。一番最初に聴いたときにやりたいと思った部分は冒頭のピアノの部分です。
―――ジャンプの難易度の構成について
自分ができる中で一番高い難易度で構成を組みました。
―――注目してほしいポイント
ループジャンプ(後ろ向きから右足で踏み切って跳ぶジャンプ)はみんなが褒めてくれるところなので、自信があります。
―――インカレに出場してみて
去年は予選落ちしてしまい、今回が初めてだったので緊張しました。しかし、緊張よりもインカレに出れたことが嬉しかったです。周りのレベルも高く上を目指そうというよりも、自分のできることを精一杯やろうという気持ちで臨みました。
―――次に大会の目標や意気込み
2月の頭に国体があるので、そこに向けて気持ちを切り替えて頑張りたいです。
また専大フィギュアスケート部については、今は推薦でとれるのが1人なので現在2人しかいませんが、部員が少ないからこその魅力もあります。これからも自分たちのペースで頑張っていきたいです。
フィギュアスケートの大会は、大学関係なく会場には声援の声が響き渡る。専大フィギュアスケート部は現在部員数が2名と少ないが、三澤の演技に会場からは大きな拍手で包まれた。三澤にとって初めてのインカレは多くの声援が背中を押してくれたに違いない。インカレを経験し、更なる成長を遂げた三澤が来年どんな演技をみせてくれるのか今から楽しみだ。
~フォトギャラリー~
(文・撮影=石崎愛奈・法4)