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2019.01.18
卓球

【卓球部】田添・安藤 自身初の8強 全日本卓球

 全日本卓球選手権大会は1月18日、大会5日目が大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で行われ、ベスト8が出そろった。男子シングルスでは田添響(商4・希望ヶ丘高)が、女子シングルスでは安藤みなみ(商4・慶誠高)がそれぞれ勝ち残り、自身初のベスト8以上を確定させた。また、男子ダブルスでは、及川瑞基(商3・青森山田高)と三部航平(商3・青森山田高)ペアが準々決勝まで勝ち進み、ランク入りとなるベスト8入りを果たした。


○豪打炸裂 力強さ健在の田添


田添 4-2 高木和

(7-11/15-13/12-10/11-8/11-9)


 「去年はまさかランク入りするとは思ってもいませんでしたが、今年は組み合わせ的にも絶対にランク入りしないといけないと思っていました」。

 昨年の全日本ではノーシードからベスト16入りを果たし、周りからの注目もより高まった中で迎えた全日本だったが、今年も順当に勝ち上がり、2年連続のランク入りを決めた。 

 5回戦で日鉄住金物流の藤本海統選手を4-1で下すと、続く6回戦は東京アートの高木和卓選手と対戦。TリーグのT.T彩たまに所属する実力者だ。

 バックハンドのドライブが武器の田添と、フォアハンドのドライブを得意とする高木和選手の試合は壮絶な打ち合いとなった。第1ゲームを落とし先手を許すも、第2ゲームを15対13で取り返す。これで勢いに乗ったか、田添は残りのゲームを一気に連取し、4-1で勝利した。ラリーに強いとされる高木和選手だったが、田添はそのバックドライブで何度も力負けさせた。

▲屈指の威力を誇るドライブでねじ伏せた


▲勝利が決まった瞬間、両手を高々と挙げた田添


 準々決勝の相手は、同じく木下マイスター東京でプレーする大島祐哉選手(木下グループ)に決まった。手の内を知っている同士の対戦となるが、持ち味の攻撃的姿勢を崩さず挑んでいく。


6回戦 試合後コメント

田添響

「去年の6回戦は相手にボコボコにされて、あんま良いイメージがなかったけれど、勝ててよかったです。相手の対策は特になく、ただ自分が今までやってきたことを出せることを意識しました。それに、今日はフォアドライブも入ってくれたので、バックドライブを打つ時も気持ちに余裕が出たと思います」


○3度目の挑戦ついに実った!カットマン攻略して掴んだ8強


安藤 4-2 橋本

(11-8/9-11/11-7/9-11/11-6/11-7)


 ここ3年間ベスト8入りを目標に掲げていた安藤だったが、去年とおととしはあと1勝のところで敗退する悔しい経験をしていた。ランク入りのかかった5回戦をストレートで勝ち上がり、迎えた6回戦の相手はミキハウスの橋本帆乃香選手。カット打ちと呼ばれる守備戦法を使い、2年前の全日本で安藤のベスト8入りを阻んだ相手でもある。どういう縁か、安藤は6回戦で3年連続カットマンとの対決をすることになった。

 

 どんなボールでも的確に返してくるのがカットマンの特徴だが、安藤は時に力強いドライブを打ったり、時に遅めのボールで緩急をつけたりと、多彩なアプローチで思うようにカットさせないように試合を展開する。試合はゲームの奪い合いとなった。ゲームカウント2-1で迎えた第4ゲームは長いラリーの末に9対11でゲームタイに戻されるも、ここで相手に流れを渡さなかった。

 しぶとくボールを返してくる相手にも、淡々と自分のボールを打ち込み続け、第5ゲーム、第6ゲームと連取。4-2で勝利した。3度目の挑戦にしてついに念願のベスト8入りを達成した安藤。その表情は充実感に満ちていた。

▲自身初のベスト8入りを果たした安藤

▲試合に勝ち、安堵の表情を見せた

 準々決勝の相手は昨年の女子シングルスで優勝している伊藤美誠選手(スターツSC)。2年前の同大会で対戦した時は、安藤が4-2で勝利している。前年度王者を破り、大会の台風の目となれるか。安藤の学生生活の集大成に注目したい。



6回戦 試合後コメント

安藤みなみ

「苦しい試合でしたが、目標だったベスト8になれてうれしいです。今日の試合で勝てて、自分でもレベルアップできたと思います。良いボールを打っても相手が返してきて、ちょっと自信をなくしそうにもなりましたが、最後は気にせずできました。このまま今日の流れで明日もいい試合ができたらと思います」


(飛田翼・文4、写真=石崎愛奈・法4)