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2014.11.08
野球

【野球部】東都大学野球秋季入替戦 青学大戦第1戦 後半の粘りで逆転勝ち!1部復帰へ王手。

11月8日に神宮球場にて東都大学野球秋季入替戦対青学大の第1戦が行われた。先発の角田皆斗(商4・栃木工高)は立ち上がり、制球が定まらず先制される。5回にも失点するが後半は立ち直る。すると打線は6回に重野雄一郎(経営3・専大松戸高)のホームランと、7回の三浦拓馬(商3・札幌一高)のタイムリーで同点に追いつき、流れを掴む。そして8回、1塁にランナーを置いて5番渡辺和哉(経営3・文星芸大附高)の決勝ツーランが飛び出し、勝負アリ。初戦を制し、昇格に王手とした。


 

8回、渡辺がチェンジアップをとらえたライナー性の打球は勢いを失うことなく、ライトスタンドへ飛び込んだ。この試合初めてリードを奪ったホームランは、試合を決定づける殊勲打となった。本人いわく、「神宮で右方向のホームランは初めて」だという。この逆方向への強い打球は夏場の練習が生み出したものであると渡辺は語る。

 

斎藤監督が就任して編み出された練習の中に、「専大8種」という練習がある。これは、素振りなど一連のメニューを1セットとし、一定時間内でこなしていく。夏場はこの練習を中心に「手がボロボロになるまでバットを振り込んだ」(渡辺)。その練習が、この大舞台で最高の形となってあらわれた。

リーグ戦では勝負をしてもらえなかったこともあり、本人の中で納得のいく打撃ができなかった。それでもリーグ戦は言い訳にできないと3週間で吹っ切れたことも今日の結果につながった。

 

リーグ戦の勢いそのままに、後半で逆転に成功した専大。劣勢をはねかえす力を入れ替え戦でも見せてくれた。いよいよ昇格が決まる大一番でも、普段と同じような姿勢で試合に臨めるかがカギとなるだろう。

 

斎藤正直監督

角田は最初から最後まで緊張していて逆玉が多かったが、エースとしてしっかりと役割を果たしてくれた。

渡辺は夏のオープン戦以来の一発。チェンジアップを狙えと言っていたが、ホームランにするあたりはさすが。2 回に暴走(レフト前ヒットからの走塁死)したが、あたりはよかった。今日は当たっていたね。みんなよく頑張ってくれた。

(青学対策は)キーバッターを抑えることを中心に考えていた。青学はピッチャーが2人(岡野・福本)しかいないから今日で五分五分かな?今日のリードで明日も同じように抑えられるとは限らないが、青学はピッチャーが2人しかいないので、球筋は見えたと思う。

(明日について)明日もあるわけだし、ヘラヘラするな、まだ運をとどめておけと言った。

 

角田皆斗投手(商4・栃木工高)

2週間空いても調子の維持はできたけれども、今日は最初から立ち上がりが悪かった。フォークとシンカーを軸にインコースと高めの釣り球で挑んだ。1部のチームはやはり振りが違った。139球についてはスタミナ面では自信があるので大丈夫ですね。

 

渡辺和哉選手(経営3・文星芸大附高)

リーグ戦を通じて打てていなかったので、今日は打って勝利に貢献することができてほっとした。1打席目で上手く打てたので、その後の打席は落ち着いて入ることができた。(ホームランは)打った球はチェンジアップ。打席に行く前に監督から体の開きが早いことを指摘されたので、右方向へ打つことを心掛けた。打った瞬間、超えろとは思ったがまさか入るとは思わなかった。(神宮の舞台は)多くの人が見に来てくれるので、プレーしていて心地が良かった。明日も勝って昇格を決めたい。

 

(新井健太郎・文2)