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11月7日、関東大学バスケットボールリーグ、1-2部入れ替え戦の第3戦が代々木第二体育館にて行われた。5日の初戦に73-64で勝ち、6日は57-96で敗れ、1勝1敗で迎えた第3戦。前半は高確率のシュート、激しいディフェンスなどで39-24と15点リードして折り返すものの、後半は相手に主導権を握られ苦しい展開が続き、2度逆転される。しかし、残り9.3秒で#24田代が3Pシュートを決め、その後も守りきり、69-68で接戦を制した。今日の勝利で1部残留が決定した。
(スコア)
専大69(21-11、18-13、15-16、15-28)68大東大
(スタメン)
#6 渡辺竜之佑(経営2・福岡第一高)
#11 秋山熙(経営1・東海大浦安高)
#24 田代直希(商3・東海大浦安高)
#35 鈴木駿平(経済4・伊豆中央高)
#65 佐々木健登(商1・能代工高)
第1ピリオド、お互いにディフェンスが機能し、序盤はロースコアな展開となる。流れをつかんだのは専大。#6渡辺、#11秋山の3Pシュート、#24田代のミドルシュートなどで1歩リードすると、終盤はスティールからの速攻などでも得点しする。終了間際#24田代が3Pシュートを決め、21-11と10点リードで終える。
第2ピリオド、序盤から専大ペースで試合が進む。#24田代のミドルシュート、#7國分大輔(経営2・名古屋大谷高)のフリースロー、#11秋山の3Pシュートなどで得点し、二桁リードを保つ。中盤はお互いにオフェンスファールがあるなど攻めあぐみ、得点が動かない。終盤、大東大#28兒玉貴通選手(宗像高)にカウントを決められ、一桁得点差にされるが、#7國分を中心に攻め、二桁得点差に戻す。終了間際#24田代が3Pシュートを沈め、39-24と15点リードで前半を終える。
▲今日の#6渡辺は13得点、8リバウンドと攻守に存在感を見せた。
第3ピリオド、このピリオドはお互い一歩も譲らないシーソーゲームとなる。大東大の#99山崎渉真選手(弘前実高)を止められず、じわじわと点差を詰められる。専大も#35鈴木のミドルシュート、#6渡辺のオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスなどで得点していき、大東大に流れを渡さない。終盤は#65佐々木のブロックなども出て、ディフェンスからオフェンスへの流れをつかむ。終了間際#24田代が3Pシュートをまたもや決め、54-40と二桁リードで最終ピリオドへ。
第4ピリオド、専大は8分20秒の#65佐々木の得点から、5分半、#24田代が3Pシュートを決めるまでの間無得点となり、その間に大東大に攻められ、あっという間に5点差まで詰められる。さらに中盤になると#6渡辺が負傷交代でベンチに下がるなど不穏な空気が漂う。その後#24田代が3Pシュート決めるが、大東大#7渡部舜選手(正智深谷高)にゴール下シュートを決められるなど、リードは風前の灯火になる。残り3分を切ると大東大#1高橋諒多選手(樹徳高)に3Pシュートを決められ、62-63と逆転される。その後は#7國分の連続得点などが決まるが、残り43秒、大東大#7渡部選手にフリースローを2本決められ、66-67と再逆転される。残り21秒でも大東大にフリースロー1本決められ2点ビハインドとなる。しかし、残り9.3秒、田代が3Pシュートを沈め逆転に成功。専大ベンチは大盛り上がりに。大東大はすかさずタイムアウトをとる。守れば勝ちの場面で相手にシュートを撃たれるものの、最後は#35鈴木がディフェンスリバウンドを取り試合終了。69-68で見事に勝利した。
▲#24田代は今日6本の3Pシュートを決め、チーム最多の25得点、12リバウンドのダブルダブルを達成した。
#24田代が毎ピリオド終了間際に3Pシュートを決めるなど、エースが大車輪の活躍をみせた。ディフェンスでは昨日は崩壊したが、今日はきちんと修正し、ブロックなども冴えわたった。ベンチではキャプテン小田悠太(経済4・中村学園山陽高)を中心に必死に声援を送っていた。この一体感が勝利を近づけたと思う。インカレでは2回戦でリーグ戦無敗王者東海大と対戦する。(1回戦は仙台大)専大がいかにして王者を苦しめるか楽しみだ。
(阿部 理志・文2)
▲チームメイトを鼓舞する小田キャプテン
以下はコメント
佐々木監督
「とにかく選手にはいつも言っているディフェンス、リバウンド、走るということを伝えて、それらが出来れば勝てると思っていた。今日選手たちは試合終了のブザーが鳴るまで走り続けていたし、あきらめずやってくれたと思う。昨日の敗戦は一旦忘れて、開き直って原点に戻れたことが良かった。今日は空中戦で奪い取る、言い方は悪いが、喧嘩で奪い取るくらいの気持ちで引くな、向かっていけと選手たちに伝えて、ビビることなくやってくれた。初戦負けていたら2連敗していたと思うし、一昨日勝てたことが非常に大きかった。今日はベンチも含め、全員で勝ったものだと思う。今日良い形で終われたので、これをインカレでもう一度できるようにしたい。」
田代選手
「大東大はこの日のために1年間努力してきたので、すごく強かった。同じ相手との連戦で勝つことは難しく、昨日大差で負けてしまったがチームの差はないと思った。今日勝てたのは、執念や勝つという気持ちが強かったからだと思う。専大は22年間1部にいるので絶対落とせない、自分が打つという気持ちで最後の3Pを打った。まだ最後自分がシュートを決めて勝ったという実感がない。入れ替え戦ではいい試合が出来たので、インカレでも専大らしいバスケをしたい。」
藤田選手
「今日の試合は速い展開のバスケをするために選手のサイズを小さくするという作戦だったので自分は出れなかったが、勝ててよかった。途中2桁のリードから追い上げられたときは、大東大の気持ちの強さを感じた。ラスト田代が3Pを決めてさすがエースだなと思った。今日1秒も試合に出れなかったのが悔しかった。インカレは学生最後の大会なので後悔しないように自分らしくプレーしたい。」
鈴木選手