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明治神宮野球場にて行われた1部2部入替戦を終え、4年生は引退を迎えた。今年の春リーグは2部5位という成績に終わったが、そこから一念発起し、秋はあと少しで1部復帰というところまでたどり着いた。
入替戦での無念は後輩たちに託すことになった4年生。代表して何人かの選手にコメントをもらった。
○主将・内野手・福永裕基(文4・天理高)
「野球部に入ってすぐの1年春に1部優勝して、いきなり夢を見させてもらいました。けれど、そこからずっと悔しい思いをしてきました。1部で勝てなくて2部にも落ちて、そこでも勝てなくて……。最後は2部で優勝できたけど、その入替戦では勝てなかったので、悔しい経験をたくさん重ねてきましたね。
(4年間での1番の思い出は)いろいろありすぎて……。でも1番覚えているのは去年の入替戦ですね。立正大に負けて2部に落ちてしまったことが記憶に残ってます。
(チームメイトにメッセージ)キャプテンとして上の立場に立たせてくれました。上手に話すことはできなかったけど、4年たちの支えがあってここまで来られたと思っています。
最後4年のみんなといい思いして笑って終わりたかったんですけど、みんなにはありがとうって言いたいですね。
(後輩たちへ)1年生から試合に出ている人、今日いっしょに入替戦で悔しい思いをした人、力のある選手はたくさんいると思うので、殻を破ってくれることを期待したいですね。
今は試合に出てないんですけど川崎(浩大、商3・天理高)というのがいて、良いものは持っていると思うし、なにより熱いハートの持ち主なので、彼が出られるようになったらチームはきっと良くなると思います。高校からの仲というのもあるので期待しています。あと、寮で同部屋の平湯 (蒼藍、経済3・長崎海星高)がこれからのチームを引っ張ってくれると思うので、難しく考えず、気負いせずにがんばってくれたらと思います。
(これからについて)4年間本当にいろんなことを経験できました。応援してくれる人に応えられてきたかは分からないですけど……。きっとこれからの活躍もいろんな人から見られていると思うので、場所が変わっても応援してもらえるような選手を目指したいです。専大でキャプテンを経験できましたし、次は自ら選手を引っ張って、自分の手で強いチームが作れるようにがんばっていきたいです」
▲社会人野球に進んでプレーを続ける福永。今年1年間キャプテンとしてチームの先頭に立ってきた経験を糧にさらなるステップアップを目指す
(撮影=久保)
○外野手・山田克志(商4・東海大甲府高)
「春は5位という成績で悔しく、この秋は1部昇格を目標にやってきました。その中で、1部に行ける切符をかけての試合に臨むことができたのは良かっですが、結果としては負けてしまってすごく悔しいです。個人的にも1.2戦目ともにチャンスで回してもらったのに返すことができなかったのが心残りになってしまいました。
(4年間振り返って)4年間色々ありましたね。入れ替え戦も3度経験して、東都は厳しい世界だと感じました。この4年間、勝てない時期が多く、最後の入れ替え戦も負けてしまい、悔いはあります。それでも、最後に神宮でやれたことは良かったです。
(後輩たちへ向けて)3年生以下は経験豊富な選手が多い。来年は春に1部昇格して、秋、1部で優勝を狙えるくらいの力はあると思っているので頑張ってほしいですね。
(これからに向けて)野球はまだ続けるのでこの悔しさを忘れずに、社会人野球でも生かしたいです」
▲秋は3割6分2厘、3本塁打で最高殊勲選手に輝いた山田克(撮影=飛田)
○投手・勝田翔紀(商4・大社高)
「負けてしまったが悔いはありません。最後に投げられて良かったです。中大・吉田(叡生)に対してもっと慎重にコースをついて投げれたら良かったですね。慎重に投げられていれば、前の五十幡にも打たれず、1点失わずに済んだかもしれないです(5回裏)。それ以外のピッチングは良かったと思っています。
来年は投手陣に角谷(幸輝、商3・専大松戸高)、前田 (敬太、商3・中部商業高)という頼れる2人の軸もそうですし、ベンチ入りしている投手たちにも期待しています。同期には4年間支えてもらいました。ありがとうの一言です」
▲入替戦では第2戦に登板した勝田(撮影=冨樫)
4年生は引退するが彼らのコメントにもあった通り、入替戦で登板した前田、角谷を筆頭にチームの主力はまだ大半が3年生だ。今の3年生は早いうちから出場機会を与えられ、実戦経験を積んできた。2部の頂点には登りつめたものの、目の前で1部復帰への道を絶たれた今年の野球部。入替戦での悔しさを糧に、来年こそ必ず神宮の舞台へ返り咲く。
(飛田翼・文4、写真=飛田、久保、冨樫)