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2014.10.22
サッカー

関東大学サッカーリーグ戦第18節駒大戦 乱打戦を制した専大が後期初の連勝も、エース仲川が負傷・・・

関東大学サッカーリーグ第18節駒大戦が10月19日、味の素フィールド西が丘にて行われた。

前節中大戦で5試合ぶりの勝利を手にした専大は、得点王の前澤甲気が肉離れのため欠場したが、FWでの先発起用に応えた中村駿介(法2・志木高)の2ゴールの活躍などで5-3と勝利し、後期に入って初の連勝を飾った。

 

 

前半キックオフ早々の2分、後藤京介(法4・日大豊山高)のパスを中央で受けた仲川輝人(商4・日体荏原高)がディフェンスを引き付けてスルーパス。これに抜け出した北出雄星(経済3・日大鶴ケ丘高)がゴール右から右足でしっかりと決め、専大が電光石火の先制点。しかし、早すぎる先制点に気の緩みが生まれたか、6分、自陣左サイドから失点。同点ゴールを許してしまう。だが、4連覇に向けて絶対に勝ち点を落とせない専大は、直後の8分、中盤でボールを持った北出がタメをつくると、右サイドを駆け上がる北爪健吾(法4・前橋育英高)に展開。持ち上がった北爪はしっかりと中を見て、グラウンダーのクロスをファーサイドでフリーの中村駿介へ。これを中村が落ち着いて決め、勝ち越し。すると、1分後には、山川翔也(経営3・新潟西高)のパスに抜け出した仲川が左足で決め、2点差とする。さらに22分には、左サイドでボールを持った仲川がスペースにトリッキーなパス。これに中村が飛び出すと、GKもかわしてゴール。中村のこの日2点目が決まり、4-1と試合を決定づけたかに思われたが、31分、自陣右サイドからクロスを入れられると、中でボールを収められてしまい失点。2点差とされてしまうが、39分、ゴール正面やや左からのFKのチャンスを得ると、キッカーは左利きの後藤。直接狙ったボールはGKに弾かれ、CK。この左からの後藤のCKに山川がドンピシャのヘディングシュート。これがゴールネットに突き刺さり、リードを再び3点差に戻す。だが、諦めない駒大に前半終了間際にも失点を許し、5-3で前半を折り返す。

 

後半は前半とは打って変わってスコアの動かない展開。両チームともにロングボールが増え、中盤で落ち着いて繋ぐことができない。そんななかで仲川が自慢のスピードを活かしゴールに迫るが、得点には至らず。終盤に入ると何としても追い付きたい駒大が怒涛の攻勢を仕掛けてくるが、キャプテンの河津良一(文4・作陽高)、萩間大樹(経済3・瀬谷高)の両CBが絶対的な空中戦の強さで跳ね返し、その後ろでは守護神福島春樹(法3・静岡学園高)が立ちはだかる。しかし、迎えた後半43分、福島も突破されたボールに対し、仲川が前線からカバーに戻り、ゴールを死守。しかし、そこに何としてもゴールが欲しい駒大の選手が仲川のボールに悪質にくらいつきファウル。このプレーで仲川は起き上がることができず、ピッチを後にする。試合はこのまま前半のスコアから動かず5-3で専大が勝利。後期初の連勝を飾ったが、スタンド全体が仲川の負傷を心配し、とにかく重症でないことを祈る、という空気となっていた。

 

 

 

仲川輝人選手の負傷は膝で、かなりの重症であることが発表された。大学サッカーのピッチに戻ることは叶わず、サッカーをできる状態になるまでかなりの時間がかかるだろうとのこと。仲川選手といえば名実ともに専大、大学サッカー界のエースであり、多くの大学サッカーファンが悲しみ、悔しく思っていることと思うが、当然、相手選手は故意のラフプレーではなく、「勝ちたい」というスポーツにおいてもっとも純粋で真っ当な感情ゆえの事故であることは理解してほしいと思う。

 

仲川選手がより大きな舞台で、あのスピード、ボールタッチ、シュートでもっと多くの観衆を沸かせてくれる日を一サッカーファンとして信じ、期待している。

 

 

 

(鷲尾凌平・経済2)