News

最新ニュース


2018.08.13
野球

【甲子園企画】専大野球部×甲子園100回記念大会~あの夏の思い出~第2回

 高校時代に甲子園出場を経験した選手を取り上げる今回の企画。第2回は、甲子園第98回大会に出場した佐藤優人(経営2・前橋育英高)を取り上げていく。

 

 佐藤は、エースとして前橋育英高校を‘13年以来となる2度目の夏の甲子園出場へ導いた。甲子園の初戦で嘉手納高校と対戦し3-10で敗れ夏の甲子園初黒星を喫した。

 「練習や試合があるので見られる機会も限られますが、試合に勝ってるかなと気にしています」と話す佐藤に甲子園の舞台裏を振り返ってもらった。


「冬合宿、練習など辛い感じることはありました。その中でもプレッシャーだったのは周りの人から常に比べられることでした」と2013年に高橋光成(埼玉西武ライオンズ)を率いて甲子園優勝を成し遂げた世代と比較されることが多かったという佐藤。「もう一つプレッシャーを感じるとすればエースナンバー1を付けて戦ったことです。1年生の頃はエースナンバーを付けてマウンドで投げることが目標だったのですが、いざエースを任されるとやはりチームの勝利を一手に背負うという重圧がありました」

 

 エースを任されてからは誰よりも‘チームを勝たせる’ことにこだわった佐藤は試合中もポーカーフェイスを貫きチームの勝利に貢献した。また比べられことも今となっては自分を成長させてくれた大切なきっかけだったと語ってくれた。話を進めていくうえで、甲子園の話を切り出した。


「7回までは自分の中でも理想に近い試合ができていたと思います。ただ大量点(8点)を奪われたイニングで甲子園独特の雰囲気に飲まれてしまいました。それで地方球場で投げていた感覚とズレが生じてしまいました。相手の嘉手納高校はもちろんですが球場全体が1プレー、1球ごとに盛り上がる雰囲気は今でも忘れられないです。それと甲子園という舞台で投げられたことは誇りに感じています」


 夏の甲子園初黒星というほろ苦い経験も、成長の糧として話す佐藤は1球の重みを感じ取ったという。高校時代にチームメイトとして戦った選手の中でライバルを訪ねると「小川龍成(國學院大學)ですね。戦う機会があれば絶対に抑えたいです」と力強く語った。


 大学で活躍する佐藤は、高校時代でしか味わうことのできないことを自身の体験も含めて話してもらった。最後に母校の後輩に向けて応援メッセージをいただいた。


「甲子園は高校球児であれば誰もが目指す舞台です。そして、そこで試合をできることは一生の宝物になると思います。ぜひ、甲子園で勝ち進んで1つでも多く育英の校歌を歌ってほしいです」


 ▲終始笑顔で取材に応じた佐藤。甲子園での経験をバネに更なる活躍が期待される。


(八代哲・経済2)