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2018.05.20
サッカー

【サッカー部】待望の先制点&無失点で好調の明大を撃破!!

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦(前期)

第6節 vs明治大学体育会サッカー部

5月20日(日) 14:00 Kickoff @味の素スタジアム西競技場(東京都調布市)

明大 0-1 専大


 前節の東国大戦(●0-1=5月6日、東京国際大学第一サッカー場)では、後半立ち上がりの時間帯にミスから失点を許すと、最後まで攻めあぐねそのまま敗戦。第5節終了時点で2勝3敗の勝ち点6で12チーム中10位と厳しい状況に立たされている。今節の相手は4勝1敗の勝ち点12で2位と好調を維持する明大。上位浮上のきっかけを掴むためにも、何としても勝ち点3をもぎ取りたい。


以下、スターティングメンバー(4-3-3)

GK 1 塚田匡壮(商2・都文京高)

DF 16 河上将平(人間科3・東海大学付属静岡翔洋高)

DF 3 西村慧祐(法3・習志野高)

DF 4 大西拓真(商4・都砂川高)

DF 8 笛田翔(法3・共愛学園高)

MF 15 鹿沼直生(経済3・静岡学園高)

MF 7 葛谷将平(経済4・大津高)

MF 14 岡本勇輝(経済3・高津高)

FW 11 中山克広(経済4・麻布大学附属高)

FW 17 遠藤翔太(経営2・広島皆実高)

FW 19 中杉雄貴(経営3・追浜高)


 まず目を引くのが中盤の陣形が今までの三角形から逆三角形に変わったこと。アンカーにボール奪取能力に長けるMF鹿沼を、インサイドハーフにはMF葛谷と今季初出場となったMF岡本を起用。そして、最前線には普段はトップ下を務めることの多い遠藤が入った。


 試合は序盤から一進一退の攻防が繰り広げられる展開に。前半21分、右サイドからDF河上が低い弾道のクロスを入れると、相手選手に当たって軌道が変わったボールはゴール方向へ。しかし、これを相手GKが鋭い反応で弾き出し先制とはならず。前半42分には相手FWに抜け出され1対1のピンチを迎えるも、GK塚田が決死のブロック。前半をスコアレスで折り返す。


▲中山のゴールをアシストするなど、再三にわたりチャンスを演出した遠藤


▲スピードに乗ったドリブルで明大守備陣を翻弄した中杉


 すると後半7分、ついに試合が動く。右サイドで河上からボールを受けたFW遠藤が前線へ浮き球のスルーパス。このパスに反応したFW中山は持ち前のスピードで一気にDF2人を置き去りにすると、GKとの1対1も制し、落ち着いてこれをゴールに沈めた。このゴールで主導権を握ることに成功した専大は立て続けに決定機を迎える。後半18分、右サイドを華麗な個人技で突破した遠藤がゴール前にフリーで待ち構えていたMF安野蓮(商1・広島観音高)に絶妙なボールを送るも、後半開始から投入されていたルーキーのシュートはゴール左へ逸れる。その2分後には、左サイドをオーバーラップしてきたDF笛田のクロスに遠藤がフリーでヘディングを放つも、シュートは力なく相手GKの手に収まった。その後、明大は長身のFWを投入しパワープレーを仕掛けてくるも、DF大西とDF西村のセンターバックコンビが体を張ってボールを跳ね返し続け、そのままタイムアップ。1-0で接戦をモノにした。


 リーグ戦6試合目にしてようやく生まれた待望の先制点。そして守ってはこちらも今季初のクリーンシート。明るい話題の多い、実りある大きな一勝となった。


▲先制点となるシュートを放つ中山


▲中山の先制点を喜ぶ専大イレブン


以下、試合後インタビュー

源平貴久監督

試合を振り返って―

「明大は能力的には一番“個”が揃っているチームなので劣勢は覚悟していたが、前節出ていなかった岡本、葛谷、遠藤がよく頑張ってくれた」

中盤の陣形がいつもと違ったが―

「相手の布陣を見て、変えた」

今季初めて先制できたが―

「いつも早い段階で失点してしまうが、今日はしっかり我慢する時間を作ることができたので、それが先制点にも繋がったと思う」

無失点も今季初だが―

「サッカーの試合っぽくなって、いいと思う」

得点シーンについて―

「遠藤が良いキープから上手くスルーパスを出して、スピードのある中山が落ち着いて決めたくれた。中山は今季なかなか調子が上がっていなかったので、本人もこれで吹っ切れるかなと思う」

次節に向けて―

「平日のナイター、しかもアウェイでの試合になるので、コンディションに気をつけて臨みたい」


中山克広

試合を振り返って―

「明大には今までも勝てていなくて、このまま負け続けるのはウチの大学としても恥ずかしいという気持ちがあったので、勝ててよかった。安定した勝利だったと思う」

自身の得点シーンを振り返って―

「相手を置き去りにできたので、気持ちよかった。自分は昨季から全然点が取れていなくて、今季も今日までノーゴールだったが、やっと決められた。またここからもっと点を取れるように頑張っていきたい」

源平監督から指示されていたことはあるか―

「監督ではなく、岩渕(弘幹)コーチからだったが、『お前のスピードと裏に抜けるタイミングは相手は絶対に対応できないから、積極的に狙っていけ』と言われていた」

次節へ向けて―

「連勝しないと優勝争いにも加われないので、連勝したい。筑波大は昨季のリーグチャンピオンで、生半可な覚悟では勝てない相手だと思うので、みんなで良い時間を過ごして戦いたい」


大西拓真

試合を振り返って―

「前半を無失点で耐えたら、後半は『いける』というのはわかっていた。苦しい時間帯もあったが、チームでひとつになって全員で守ることができた。ただ、ボールを大事にして、自分たちのペースで試合を運べたらもっと良くなると思う」

今季初の無失点だが―

「自分はDFなので、やはり嬉しい」

次節の相手はリーグ王者の筑波大だが―

「食います」


▲安定したセービングで完封勝利に貢献した塚田


塚田匡壮

試合を振り返って―

「前半は1対1も止められたし、クロスの対応も上手くできた。後半は風下になって、自分のキックが安定しなかったので、そこは改善していきたい」

今季初の無失点だが―

「自分はまだ2年生だが、しっかり後ろからチームを支えないといけないという気持ちは強かった。今まで失点が多かった分、今日無失点で試合を終えられたのは嬉しい」

1対1のピンチを防いだ場面について―

「最初は出るか出ないかで少し迷ったが、自分の強みはシュートブロックなので、しっかり我慢して待って対応することができた。自分の良いプレーが出せたと思う」

次節に向けて―

「やはり筑波大は強い相手なので、キックを修正して、クロスの対応であったり、シュートストップであったり、自分の良い部分を出せるように頑張りたい」


(文=藤森崚祐・文3、写真=藤森、村山健人・商1、山下佳帆・経営1)