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2018.05.18
野球

【野球部】終盤に意地を見せるも拓大に敗戦 優勝消える

 5月17日、サーティーフォー相模原球場にて東都大学野球2部春季リーグ戦対拓殖大戦(第3戦)が行われた。第1戦では敗れたものの第2戦では投打の活躍が光り、第3戦に持ち込んだ専大。何としても勝たなければならない一戦だったが初回から先制され、6回には一挙7点を失い大量リードを許してしまう。追い上げたい打線は7,8回に2点ずつ返し、9回には火ノ浦明正 (経済3・れいめい 高)、山本力也(経営4・熊本工高)が本塁打を放ち、追い上げを見せるが反撃及ばず敗れた。この結果、専大の優勝可能性は消滅し、入替戦出場はまたしても叶わなかった。


〈スコア〉

専 大|000 000 223|7

拓 大|210 007 10×|11


〈スタメン〉

1(右)山田克志(商4・東海大甲府高)

2(一)谷地亮介(経済4・大田原高) 

3(遊)大庭樹也(経済2・明豊高)

4(指)火ノ浦明正 (経済3・れいめい 高)

5(三)岡本良樹(経営3・専大松戸高)

6(左)平湯蒼藍(経済3・長崎海星高) 

7(中)山本力也(経営3・熊本工高) 

8(二)福永裕基(文4・天理高)

9(捕)深水裕貴(経営3・熊本工高)

P   佐藤奨真(経営2・関東一高)ー前田敬太(商3・中部商高)ー吉川大翔(経済1・坂井高)ー辻二郎 (商2・浦和学院高)ー青柳真珠(経営1・松商学園高)

 

 専大の先発は佐藤奨。今回のリーグ戦では2完封を達成しており、この日も好投が期待されたが初回から1死1、2塁 とピンチを背負い、タイムリーと犠牲フライを浴び2点を先制されてしまう。ここで専大は佐藤奨から前田へとスイッチし早めの継投策に出る。代わった前田は2回に味方のエラーで1点を失うものの5回まで自責点0と相手に流れを渡さない。

▲好投した前田

 投手陣の頑張りに打線は応えたいところだがなかなか塁に出ることができず得点を挙げられない。

そして6回に登板した吉川が相手打線につかまる。デッドボールと四球で1死1、2塁とされるとタイムリーを浴び失点。さらに満塁とされたところで味方の送球エラーで2点を失い降板となる。代わった辻二も相手打線を止められずこの回一挙7点を奪われ10点差をつけられてしまう。


 大量点差を許しほぼ試合が決まりかねない空気の中、打線はここから反撃を開始する。7回に岡本良の2点タイムリー、8回には相手の暴投と谷地の犠牲フライで4点を返し追い上げていく。そして9回には先頭の火ノ浦がソロホームラン、1死後、平湯がセンター前ヒットを放ち続く山本力がライト方向へ2ランを放ち球場の雰囲気は一変し押せ押せムードとなる。この雰囲気に乗ってさらに反撃を続けたいところだったが、後続が凡退し、専大の終盤の猛攻撃は幕を閉じたのだった。

▲9回に本塁打を放った火ノ浦


この敗戦によって専大は春季リーグ戦3位以下が確定することなった。一部昇格を目標として掲げていたチームにとっては決して納得のいく結果ではないだろう。しかしまだ秋季リーグでのチャンスはある。そのためにも次戦う東農大には確実に勝ち点を取り、そして最後の相手であるグループ1位の日大から秋での優勝を達成するためのきっかけを掴んでほしい。専大野球部の戦いはまだ続いているのだから。


齋藤正直監督

「ピッチャーが頑張ってくれていたがなかなか思い通りのピッチングができていなかった。今日は久しぶりに負ける時ははっきりと負ける試合が出た。これからも大学野球は続くので次の目標を設定しチャレンジして頑張りたい。(終盤の野手陣の奮闘について)大差がついた中で何とかしようという姿勢はたくましかった。次のシーズンへの原動力になると思います。」

福永裕基主将

「この試合に負ければ、2部優勝がなくなるので試合前に選手たちも気合を入れ直した。序盤に得点が取れず佐藤奨を援護できなかった。7、8、9回の攻撃は誰一人として諦めることない姿勢で打席に臨んだからこそだと感じた。まだ日大戦が残っており、応援してくださってる人々もたくさんいるので最後のワンプレーまで全力で戦い抜きたい。まだ試合から吸収できることはたくさんあるのでそこも意識していきたい。」

前田敬太

「これ以上失点せず離されないようにしようと思って投げました。結果的には0点で抑えることができたがチームに流れを持ってくることはできませんでした。(敗戦について)自分たちの弱さが出てしまった。まだリーグ戦は続くのでマウンドの立ち振る舞いといった細かい技術面を直して、ここぞの粘りのあるピッチングをしていきたい。」

山本力也

「今日の試合に勝つことができず、優勝の可能性が消えてしまったので悔しい。(終盤の攻撃について)点差が大きく開いてしまった展開だったので開き直っていった。諦めない気持ち、何があるかわからないという思いでみんな繋いでいた。(最終回のホームランは)打った球は真っ直ぐで、球種を張っていたというわけではないが直前のファールの後、フルスイングを心掛けた。打った瞬間入ったなと思いました。」

(髙橋玲央・法3 )