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2018.04.29
サッカー

【サッカー部】屈辱のマニータ・・・。新10番・氣田が復帰も駒大に大敗

JR東日本カップ2018 第92回関東大学サッカーリーグ戦(前期)

第3節 vs駒澤大学体育会サッカー部

4月29日(日) 11:30 Kickoff @Shonan BMWスタジアム平塚(神奈川県平塚市)

駒大 5-0 専大


 開幕戦で勝利を収め、白星スタートを切ったものの、続く第2節の順大戦(●0-2=4月14日、東金アリーナ陸上競技場)はミスから立て続けに失点を許し、悔いの残る敗戦。1週間で3試合をこなすという超過密日程のゴールデンウィーク3連戦の初戦の相手は共に1勝1敗の勝ち点3で並ぶ駒大。序盤戦で出遅れないためにも、1つでも多く勝ち点を積み上げたいところだ。


以下、スターティングメンバー(4-3-3)

GK 23 増田将(法4・磐田西高)

DF 16 河上将平(人間科3・東海大学付属静岡翔洋高)

DF 5 坂井淳(法4・広島観音高)

DF 4 大西拓真(商4・都砂川高)

DF 2 古屋誠志郎(法3・市立船橋高)

MF 20 今井祐太朗(経済2・西武台高)

MF 15 鹿沼直生(経済3・静岡学園高)

MF 18 下田悠哉(法4・都鷺宮高)

FW 11 中山克広(経済4・麻布大学附属高)

FW 9 岸晃司(経営3・川崎北高)

FW 19 中杉雄貴(経営3・追浜高)


 本来、左サイドバックのレギュラーは主将のDF小林岩魚(法4・甲府第一高)だが、この日は負傷によりベンチ外。DF古屋が代役を務めた。また、天皇杯神奈川県予選1回戦の神奈川県教員SC戦(●2-3=3月10日、かもめパーク)で胸部を骨折し、戦線を離脱していたFW氣田亮真(文3・千葉敬愛高)がリーグ戦3試合目にして初のベンチ入りを果たした。


▲負傷の小林に代わってキャプテンマークを巻いたDF大西


 試合は立ち上がりから駒大に攻め込まれる展開となる。前半10分、相手FWに裏に抜け出されそのまま失点を許す。なんとか立て直しを図りたいところだったが、前半19分にCKのこぼれ球を冷静に決められ0-2。失点はまだ止められない。前半27分には相手FKからロングボールをゴール前に入れられると、GK増田が攻撃に加わっていた相手の長身DFに競り負け、そのこぼれ球を無人のゴールに押し込まれた。3分後には、DF河上がペナルティエリア内で相手を倒し、PKを献上。そのPKを沈められ0-4。駒大のロングボールを多用する攻撃を前に、全くと言ってよいほど良い場面を作れず、大量4点のビハインドを背負って前半を折り返す。


▲MF下田のドリブル突破もこの日は不発。鉄壁を誇る駒大守備陣の牙城を崩すことはできなかった。


 すると、専大ベンチは後半開始から動きを見せる。ボランチのMF今井を下げ、DF西村慧祐(法3・習志野高)を投入。西村はセンターバックの位置に入り、前半はセンターバックを務めていたDF坂井がひとつポジションを上げてボランチの位置に入った。相手のロングボール攻撃に対抗するため、187cmの長身を誇る西村を最終ラインに置き、同じく181cmと長身の坂井を中盤に配置。高さでのミスマッチをなくす狙いだ。また、前半は目立った働きができなかったFW岸を下げ、アグレッシブなプレーが売りのFW鈴木厚太(商3・飛龍高)を投入し、攻撃の活性化を図る。


▲後半からボランチの位置に入り、積極的な攻撃参加も見られた坂井


 前半と比較すると、ボールを持つ時間が増えた専大だったが、大学屈指と称される駒大センターバックコンビを前になかなかシュートまで持っていくことができない。逆に後半23分には自陣でのクリアミスから相手にボールを奪われ、あっけなく失点を許し0-5とリードを更に広げられてしまう。後半31分にはFW中山を下げ、今季からエースナンバー10を背負う負傷明けの氣田を投入し、なんとか反撃の糸口を探りたいところだったが、1点が遠い。試合終了間際に猛攻を仕掛けるもゴールネットを揺らすまでには至らず、万事休す。スコアは0-5のマニータ(スペイン語で「片手」の意味。片手に指は5本あることから、1試合で片方のチームが5点を入れて勝つことをそう呼ぶ)。シュートも試合を通じてわずか2本に抑え込まれ、文字通りの完敗だった。


▲氣田は負傷明けということもあってか、持ち前のキレのあるドリブルは鳴りを潜めた。


以下、試合後インタビュー

源平貴久監督

試合を振り返って―

「まず立ち上がりが悪かった。前半は風上だったにも関わらず、全然攻められずに失点を重ねてしまった。(空中戦に強い相手に対して)最終ラインの選手が盲(めくら)に蹴ってしまうし、前線の選手がキープすることができなかった。相手に対してビビってしまい、腰が引けていたと思う」

短期間での連戦になるが、どう修正していくか―

「ウチは守って反撃というのができるチームではないので、殴られる前に殴りにいかないとなかなか勝てないと思う。まずは攻撃からどんどんやっていくしかない」


(藤森崚祐・文3=写真も)