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4月1日 平成30年度春季リーグ戦 対東海大学1回戦 上柚木公園野球場
関東選手権をベスト8という不本意な結果で終わった専大。直後に始まったリーグ戦でも先制され、5回に、大野恵和(経営4・専大松戸高)、上野滉平(商3・県岐阜商高)の連続適時打で逆転するも、再び逆転される苦しい展開が続く。しかし9回に1点差に迫り、大野が再び逆転となる適時打を放ち再びリードする。その後流れは一気に専大寄りとなり打線が爆発。この回一挙8得点を挙げ、試合を決めた。
▲同点と決勝のホームを踏んだ須永(右)と五十嵐(左)
<スコア>
専 大|0 0 1|0 2 0 |0 0 8|11
東海大|2 0 0 |0 0 3 |0 0 0|5
1(中)須永隼人(商2・専大松戸高)
2(遊)岡本元希(経営3・常葉菊川高)
3(左)桂川海輝(経済4・専大北上高)
4(指)五十嵐健(経済3・常総学院高)
5(捕)大野恵和(経営4・専大松戸高)
7(三)小幡真生(経営2・専大附属高)
8(二)中谷功大(法2・広陵高)
9(一)印南唯登(法2・専大松戸高)
投手 山口寛太(法3・金沢市工高)―塚越海斗(文2・高崎商科大附高)
関東選手権の敗戦からわずか3日でリーグ戦が始まる日程の中、先発としてマウンドに立ったのは山口寛。敗戦投手となった選手権での失敗を取り戻したいところだったが、初回、ピンチを背負いタイムリーとパスボールで2点を先制されてしまう。しかし、その後は無失点に抑え、味方の反撃を待つ。
▲先発の山口寛
山口寛を援護したい打線は、3回に満塁のチャンスを作り、4番五十嵐のタイムリーヒットで1点を返し、5回にも再び満塁の好機を作り5番大野、6番上野の連続タイムリーで勝ち越しに成功する。
▲勝ち越しに成功し、盛り上がるベンチ
しかし、6回にここまで好投を続けていた山口寛が相手打線の猛攻に遭う。無死満塁とされる。ここで投手は塚越に代わるが、味方の失策とタイムリーにより3点を失い、逆転されてしまう。打線も追いつこうと毎回のように出塁するが得点には結びつかず、最終回の攻撃を残すところとなる。
だが最終回に驚くべき展開が待っていた。先頭打者の印南、続く須永が出塁し桂川が犠牲フライを放ち1点差に追い上げると、4番の五十嵐が内野安打でつなぎ、5番大野の打席で二盗に成功する。一打勝ち越しのチャンスとなった場面で、5番の大野は追い込まれながらもレフト前に運び、逆転タイムリーを放った。
ここで打線が爆発。連打に続く連打で勢いに乗り相手投手をノックアウト。終わってみればこの回一挙8得点を挙げ、大量リードに成功した。その裏をを塚越が三者凡退に抑え、白星を手にした。
▲勝利投手となった塚越
最終回に驚くべき大逆転劇を起こした専大。この勢いに乗ってリーグ戦を勝利街道で突き進むことを期待したい。
▲試合後撮影に快く応じてくれた大活躍の野手陣
阿部拓磨主将(経営4・専大松戸高)
「ファーストスイングを強くするという徹底事項をできていたので、最後まであきらめずに勝利につながった。9回で試合をひっくり返すというのは、自分の野球人生の中でもあまり経験していないこと。この試合を通してチームが成長できればいいと思う。(関東選手権の敗戦を経て)気持ちの切り替えはできた。もう一回自分のやるべきことを見つめ直して、全員が勝ちに執着してやっていきたい。1試合も無駄にせず、全日本出場を目標にしたい」
3打点の大野
「今日はどうしても勝ちたかった。関東選手権では悔しい思いをしてもっと勝ちへの執着心を出して貪欲になってもいいのではと思うようになり、その中で今日は全員が勝ちにこだわるという気持ちがいい結果につながってよかった。次の試合ではベンチにも出ていない選手を含めて全員の力で勝たなければならないと思う。長いリーグ戦になるので練習からの雰囲気を大事にして全国につながるようにしていきたい。」
5回に一時決勝打となるタイムリーを放った上野
「新チームになって6番という打点を稼ぐ立場なので、つないでもらって自分で決めるしかないと思っている。次の試合まで間隔が空くがいいイメージをしながら練習に取り組みたい。」
3安打を放った五十嵐
「自分のスイングはできているわけではないが、ベンチに打たせてもらったと思う。次の試合までかなり空くがいい意味で捉えたい。チームにいい雰囲気ができているのでその雰囲気を大事にして練習に取り組みたい。」
勝利投手の塚越
「打線が援護してくれてよかった。関東選手権では全国に行くことができず、次に出る方法はこのリーグ戦で優勝することしかないので全部勝つつもりでいきたい。」
次回の試合は4月16日に日大相手に9時から上柚木公園野球場にて行われる。
(法3・髙橋玲央)