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2017.08.27
テニス

【テニス部】夏関 男女ダブルスともにベスト8!!

 平成29年度関東学生選手権(夏関)の本戦が8月21日から27日にかけて、有明テニス森と立川ルーデンステニスクラブにて行われた。

 

 大会初日、専大からは男子シングルスに矢部馨(経営3・浦和学院高)が出場した。相手サーブの勢いに押されレシーブのミスが目立った序盤。相手が緩急のあるボールで上下左右にコースを狙うと「うまく足が動かず走れなかった」と自分から先にミスを連発してしまいそのままファーストセットを奪われる。

 セカンドセットに入ると「何か少しでも変えていかないと勝てない」と矢部は積極的に声をだし自分を盛り上げ奮い立たせた。ゲームカウント2-4と差が開くも、深いボールのラリーを丁寧に行うことで相手のリズムを崩しポイントを奪っていく。気合の粘りで連続先取に成功すると4-4に追い上げ40-15とリードする。しかし、あと一歩のところでチャンスが掴めずデュースの末に相手にブレークされてしまった。最後もデュースまで持ち込むのポイントが奪えず1回戦敗退となった。

▲得意のフォアで追い上げを見せた矢部


 大会3日目には山西大(文4・柳川高)・ヘルナンデス亨(商3・柳川高)ペアの2回戦が行われた。山西のサーブが相手の勢いを奪うと、すかさずヘルナンデスがボレーを決める息の合ったコンビネーションを見せる。序盤から自分たちの流れを掴むと、ヘルナンデスのサービスエースや、山西のサイドを抜く鋭いショットが決まり6-2でファーストセット先取。セカンドセットでも勢いは止まらず、ヘルナンデスの積極的なポーチが決まりストレートで快勝した。

 ▲サービスエースを決める山西

▲際どいコースを狙い相手を圧倒するヘルナンデス

 続く大会5日目、山西・ヘルナンデスの準決勝の相手は第5シードを破ってきた合戸廉・安増(明大)ペア。「最初が全てでした」と山西が振り返るように、一番最初のポイントをダブルフォルトで落とすと、その後も自分たちのミスが続き1-6でファーストセットをブレークされてしまう。 

 セカンドセットになっても嫌な流れを変えられず、ラリーをする前に単発のミスが目立つ焦りが見られた。最後まで掴みかけたチャンスを繋げられず2-6で準々決勝敗退。「要所でのチャンスを掴むことができず、何もかもが上手くいきませんでした。課題しかありません」とヘルナンデスは肩を落とした。


 同日行われた女子ダブルには宮内梨奈(商3・秀明八千代高)・鈴木葵(経済3・秀明八千代高)ペアが出場した。岐阜県で行われたインカレではシード選手を破りベスト8進出と快進撃を見せた鈴木。「インカレの試合では自分のプレーをやるということと、相手をよく見るということを意識した結果、想像以上に良い結果が出た」と振り返る鈴木は「今大会では、自分の得意とするプレーをしっかり出しきって結果よりも一個ずつ、目の前の試合を勝っていくということ」と目標を語っていた。

 宮内・鈴木ペアの準決勝の相手は千村・並木(筑波大)ペア。春関では並木・牛島ペア(筑波大)に敗れ準決勝敗退となった宮内・鈴木にとってはペアは異なるものの同じ大学相手にリベンジとなる戦いだ。ファーストセットは相手の角度を狙ったボレーに苦しみ流れを掴めず、2-6で落としてしまう。

▲ラリーで展開を広げる宮内


 続くセカンドセットに入ると、「1セット目より思いっきりやろう」と話し合った宮内・鈴木ペアは本来の積極的な攻めのプレーを取り戻し、互いに一歩も譲らない接戦となる。しかし、流れを変える大事なポイントを奪えず惜しくも準々決勝敗退となった。

▲セカンドセット、積極的に攻める鈴木

 鈴木は「自分達のやりたいプレーができませんでした。何度かチャンスがあり流れを引き寄せられる場面もあったのですが、そこをしっかりと取りきれなかったことが敗因だと思います」と次のリーグ戦に向けての課題を冷静に分析した。


 4年生にとっては最後の個人戦となった今大会。男女ダブルスはともに惜しくもベスト4進出とはならなかったものの、息の合ったプレーで個々の力が何倍もの力となりお互いが自分たちの強さを引き出した男子ダブルス、相手にリードされても粘りのプレーと気持で負けない攻めのプレーを見せた女子ダブルスは春からさらに成長を遂げた証と言えるだろう。来年に向けてさらなる活躍が楽しみだ。


≪結果≫

▷男子シングルス

1回戦

●矢部2-6、4-6小清水(慶大)


▷男子ダブルス

1回戦

○山西・ヘルナンデス6-3、6-4 若林・小林(東海大)

2回戦

○山西・ヘルナンデス6-2、6-2 小谷野・萬福(法大)

3回戦

●山西・ヘルナンデス1-6、0-6 合戸・安増(明大) ベスト8


▷女子シングルス

1回戦

○鈴木6-4、6-3中村(慶大)

●林夏鈴(経営2・湘南工科大附高)2-6、3-6 大河(早大)

●高橋里佳(経済3・湘南工科大学附高)5-7、4-6 高橋(立教大)

●坂本はな(文1・堀越高)1-6、6-7(5) 細沼(早大)

2回戦

●鈴木7-5、6-7(5)、1-6西田(慶大)


▷女子ダブルス

1回戦

○宮内・鈴木6-2、6-3城間・山藤(慶大)

2回戦

○宮内・鈴木6-3、6-2熊谷・齊藤(明大)

3回戦

●宮内・鈴木2-6、6-7(1)千村・並木(筑波大) ベスト8


≪選手コメント≫

矢部馨選手

「なかなか酷かったですね。全体的に足が動かず全然走れていなかったのが敗因です。ファーストは相手にコースを狙われ先に走らされてしまいました。最近は、ファイナルまでいくことが多くセカンドは取れる自信がありました。セカンドでは深く返すことを意識して相手のミスを誘うことができたので、動けない中でも通用する方法をもっと早くできていればセカンドは取れたかもしれません。リーグ戦は連戦なので体のケアをしっかりして、体が動くようにコンディションを整えていきたいです。」

山西大選手(2回戦終了後)

「1回戦、2回戦のダブルスの相手は高校の後輩だったので勝ちにこだわることよりも楽しむことを考えてプレーをしました。徐々に調子が上がっていて、特にサーブの調子が良かったです。相手と能力的な差は同じくらいの中で、出だしを先にブレークでき流れを掴めたのが今回の勝因でした。自分は4年生なので、最後の最後まで楽しみます」

ヘルナンデス亨選手(2回戦終了後)

「(ダブルス2回戦)今日は全部のプレーの調子が良かったです。最近まで合宿があり、追い込むだけ自分を追い込みこれだけやったら絶対勝てるだろうっていうぐらい厳しい練習をこなしてきました。今回ペアを組ませてもらった山西さんは、初めて全国大会に出場した時に対戦した相手でもあり、同じ高校(柳川高校)の先輩でもあります。そんな山西さんの個人戦最後の大会のダブルスのペアとして組むことができてすごく嬉しいのと同時に、山西さんが悔いの残らないように全力でサポートしたい思いこの大会に挑みました。内容が良ければ勝手に勝ちはついてくるので、勝負にこだわらず良い試合をしたいです。」


 (文=石崎愛奈・法3/高田康平・経営1) (撮影=石崎)