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2017.09.07
野球

【野球部】打線が爆発し快勝‼リーグ初戦を白星スタート

9月7日、上尾市民球場にて東都大学野球秋季リーグ戦(2部)対東京農業大学(第1戦)が行われた。1部昇格に向けて負けられない1戦は、4回まで相手に2点をリードされる試合展開となった。しかし、5回表、2死ランナー無しから主将・和田が今日2本目となるヒットで出塁すると打線がつながり満塁とする。そして、山田がライト前へのタイムリーヒットを放つと池間、平湯もタイムリーヒットで続き、一挙4点を奪う。さらに、8回には山本力、火ノ浦明正(経済2・れいめい高)の本塁打を含め8点を追加する。9回にも大橋将(商3・天理高)の本塁打が飛び出した。中盤、終盤で試合の主導権を握った専大が17安打13得点で東農大に快勝した。


〈スコア〉

専大 |000 040 801 |13

東農大|200 010 000 |3


〈スタメン〉

1(二)福永裕基(文3・天理高)

2(右)山田克志(商3・東海大甲府高)

3(一)池間誉人(商2・糸満高)

4(左)平湯蒼藍(経済2・長崎海星高)

5(指)秦匠太朗(経営3・二松学舎付高)

6(遊)岡本良樹(経営2・専大松戸高)

7(中)山本力也(経営3・熊本工高)

8(三)和田裕生(経済4・福岡大大濠高)

9(捕)深水裕貴(経営2・熊本工高)

P   角谷幸輝(商2・専大松戸高)


5回、2死満塁の場面で同点となるタイムリーヒットを放った山田。この一打で専大は同点に追いつく。「先制点を奪われてしまったので、なんとしても同点に追いつきたかった。ボールに食らいついていった」と試合後のインタビューで語ってくれた。

▲ライト前へ同点タイムリーを放つ山田。この一打をきっかけに専大打線に火が付いた。(撮影=冨樫幸恵・文3)


 7回、東農大に1点差と詰め寄られるが、「監督から『初球からいけ』と言われて、前の打席でも打てていたので楽に打つことができた」と池間が2打席連続となるタイムリーヒットを打ち専大にたちこめた嫌な空気を一蹴した。さらに秦、岡本がタイムリーで続き、なお1死1、2塁の場面で打席には山本力。交代直後の投手の速球をしっかりと呼び込み振りぬいた打球はライトスタンドに飛び込むダメ押しの3ランホームランとなる。

▲7回、1死1、2塁の場面で専大の勝利を大きく引き寄せるタイムリーを放ちガッツポーズをする池間(撮影=大河原佳也・文3)


 今日は投手陣も粘ることができていた。先発した角谷を含め計4人の投手リレーで勝ち切った。「初戦の先発を任されたので試合を作れるように入り方を大事にして投げた」と振り返る角谷。4回2/3を投げ自責点3、四死球はわずか1であった。5回2死2塁から登板した髙橋礼(商4・専大松戸高)はバッテリーエラーで1点を失うものの、その後は安定した投球をみせ2回1/3を被安打0、四死球0と東農大に一塁すら踏ませなかった。

 

▲1回先頭打者にレフト線へのニ塁打を浴びるが後続を打ち取り0点に抑える角谷(撮影=冨樫)

▲抜群の安定感で東農大打線を完璧に封じ込める髙橋礼(撮影=冨樫)


 相手に先制され追う展開となったゲームだったが、個々の選手が最大限の力を発揮して勝ち切った内容だった。秋季リーグの開幕戦を白星スタートした専大だが、目標はやはり1部復帰だ。そのためにも目の前の一試合を粘り強く勝利していくことが大切になるだろう。


(八代哲・経済1)



試合後のコメント

齋藤正直監督

「試合のターニングポイントとしては5回の攻撃。全員ボールを呼び込めていなかったのでバスターをやらせた。その結果バッターは集中してボールを呼び込んで捉えるバッティングができた。7回の攻撃ではほとんどの打者がボールを引き付けられていたので通常のフォームで打たせた。投手、野手共に多くの選手を交代したのはリードが多かったのはもちろんだが、一番は選手たちに公式戦の雰囲気を味わってもらうため。特に投手は実際に出場して雰囲気や経験を得て欲しかった。今後の試合では、好投手と対戦したときにどれだけ打線が粘り、一本を出せるかが鍵となってくる」


和田主将

「チームには相手の事よりも自分たちが行いたい野球をしようと話していた。先制されたが、みんなが逆転するという気持ちを持っており山田が食らいついて同点にして、逆転した。今日出場した1年生については、オープン戦と違う雰囲気を味わうことができたと思う。農大はコツコツ繋いでくる印象だったので、自分たちがエラーでランナーを出さなければ大丈夫だと思っていた。また先発投手はコントロールが良かったのでチームで粘って打っていくことを実践した。明日も勝ちます」


先発角谷

「初戦の先発を任されたので試合を作れるよう入り方を大事にして投げました。球が高めに浮いていたので力を抜いて低めに投げることを意識しました。ただ高めのコースを打たれてしまったので次は力を入れても低めに投げれるようにしたい。2部で優勝することが目標なのでそれに向けて頑張ります」


3打点の活躍を見せた3番池間

「2部で初めての試合で雰囲気がわからなく、最初はみんなガチガチだった。でも、途中から楽にプレーできるようになって、入りとしては良かったと思う。3番として初めての試合だったが、2番バッターが上手くつないでくれて、自分も次のバッターにつなげようと食らいついていった。その結果、つなげることができて良かった。2本目のタイムリーは、監督に『初球からいけ』と言われて、前の打席でも打てていたので楽に打つことができた。ファーストの守備はまだ慣れていないので、これからまた練習していきます。明日は今日みたいな大差の試合にはならないと思うが1打席1打席を大切にして、1点でも多く取って、勝ちたい」


全打席で出塁し2打点を挙げた4番平湯

「ボールを見極められていてそれがヒット2本を打つことにつながった。大差で勝つのはこれまでなかったがチーム全体で引きつけて打つことを心掛けていたのでその中で自分自身もつないで打つことができた。また、前の打者の池間が打ってくれて楽に打つことができた。チームの目標が1部復帰なので自分は4番打者として“簡単にアウトにならない”ようにしていきたい」