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9月6日 清瀬杯第49回全日本大学選抜準硬式野球大会 準決勝 対福岡大学 大阪府・南港中央野球場 スコア 0-2
専大は6日の午後、清瀬杯準決勝で福岡大と対戦し、0-2で敗れた。先発の阿部拓磨(経営3・専大松戸高)は2回に適時二塁打を浴びて先制を許すも、その後は粘り強く投げて8回2失点の好投。しかし打線は2度の満塁でいずれも無得点に終わり、苦しい展開を強いられる。9回は山口剛史(商3・伊勢崎商高)、代打・小林祐士(商4・滝川第二高)の連打で1打同点の場面を作るもあと1本が出なかった。
<スコア>
専 大|0 0 0 |0 0 0 |0 0 0|0
福岡大|0 1 1 |0 0 0 |0 0 0|2
スタメン
1(中)須永隼人(商1・専大松戸高)
2(右)福井亮太(商4・県岐阜商高)
3(二)今坂僚介(ネット情報4・常葉菊川高)
4(捕)神山琢郎(経営4・県岐阜商高)
5(一)大野恵和(経営3・専大松戸高)
6(指)五十嵐健(経済2・常総学院高)
7(左)桂川海輝(経済2・専大北上高)
8(三)山口剛史(商3・伊勢崎商高)
9(遊)岡本元希(経営2・常葉菊川高)
P 阿部拓磨(経営3・専大松戸高)
「大事な試合の先発を任せていただいたのに、チームを勝利に導けなくて申し訳ないです」そう言って先発の阿部拓は肩を落とした。
先制された2回、先頭をボテボテの内野安打で出し、バントでランナーを2塁に進めたところで長打を浴びた。続く3回には先頭打者に三塁打を許し、スクイズで生還を許した。しかし阿部拓が許した長打はこの2本だけ。7回には2アウト3塁のピンチを迎えたが、「最後は気持ちで打ち取りました」とセカンドフライに仕留めた。
「4年生に優勝を経験させてあげたい。その思いだけでした」。バッテリーを組んだ神山をはじめ、お世話になった先輩たちに優勝という形で恩返しをしたかった阿部拓。味方の逆転を信じて最後まで気迫のピッチングを続けたが、その夢は惜しくもかなわなかった。
▲先発の阿部拓。勝ち星こそつかめなかったが最後まで闘志あふれるピッチングをみせた
◎代打の切り札小林、執念のヒット
大会全3試合でいずれも代打として起用された4年の小林。初戦の対金沢大戦で四球を選ぶと、その後の打席でタイムリーヒットを放ち、いい活躍を見せていた。無得点で迎えた9回、前打者の山口剛がレフト前ヒットで出塁し、その出番がやってきた。
「もしかすると最後の打者になるかもしれない、そう思いながら出番を待っていました。悔いのないように自分のスイングをすることだけを考えていました」と初球をフルスイングすると打球は深く守っていたライトの前に落ちるヒットに。後続が倒れ得点とはならなかったが、代打男のヒットにベンチは今日一番の盛り上がりを見せた。
▲9回1死1塁の場面、小林が右前安でつなぐ
▲代走を送られベンチに戻る小林を選手たちが迎える
▲5回、大野がフェンス直撃の二塁打を放つ
▲大野が出塁した5回、次打者の五十嵐はヒットでチャンスを拡大し、塁上で何度も手をたたいた
▲9回、1死ランナーなしからレフト前に落ちるヒットで出塁した山口剛
清瀬杯をベスト4という結果で終えた専大。今月12日からは秋のリーグ戦に挑む。上級生にとっては後輩たちとプレーできる最後の機会だ。「自分らのプレーもそうだけど、今までやってきたことを後輩たちに伝えられるリーグ戦にしたい」と神山は話す。4年生にとって最後のリーグ戦、彼らがどんなプレーを見せてくれるか注目したい。
▲4年生たち(試合後に撮影)
試合後のコメント
神山主将「試合中のベンチの雰囲気はすごい良くて、追い上げムードもあったのですが結果がついてきませんでした。(2度の満塁のチャンスで無得点)あの場面で点が取れていれば確実に展開が変わっていたので……悔しいですね。先発の阿部拓は決していい状態ではありませんでしたがよく頑張ったと思います。キャッチャーである僕がもう少し早く相手の特徴をつかんでいれば失点は防げていたかもしれないです。3年生以下にはこの大会で得た経験を次の大会で必ず生かしてほしいと思います」
(飛田翼・文3)