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7月9日 第87回全日本大学総合卓球選手権大会・団体の部 北海道・北海きたえーる
昨年に続いて大学日本一チームの称号を得る権利を手にした卓球部男子。しかしその頂への道は、またもあと一歩のところで閉ざされた。
大会最終日の9日、専大は準決勝で愛知工業大学に3-1に勝利。決勝戦ではこれまた昨年同様、明大との対戦となった。1番手・2番手をそれぞれ落とし、後がない中で迎えたダブルスでは田添健汰(商4・希望が丘高)と郡山北斗(経営3・関西高)のペアが勝利し、後ろに望みをつなぐも決勝であげた白星はこの1つのみで1-3の敗戦。春季リーグ戦では明大に勝利している専大だったが、リーグ戦に続いての優勝とはならなかった。
▲4番手・及川は思うようなプレーができなかった
【各試合の結果】
9日・決勝トーナメント
準決勝
○専大 3-1 愛工大
1 ○田添健 3-0 上江州
2 ●田添響(商3・希望が丘高) 2-3 吉村
3 ○田添健・郡山ペア 3-0 吉村・松山ペア
4 ○及川瑞基(商2・青森山田高) 3-1 松山
決勝
●専大 1-3 明大
1 ●田添響 0-3 龍崎
2 ●田添健 1-3 森薗
3 ○田添健・郡山 3-1 森薗・渡辺
4 ●及川 0-3 酒井
2年連続の準優勝。しかし、団体インカレでの優勝を目指していた男子にとってその結果は納得できるものではなかった。
決勝戦で1番手に抜擢されたのは6月30日の関東学生選手権で優勝した田添響。相手は春のリーグ戦で兄の田添健が敗れている龍崎だ。全3セット中2回で10-10にもつれる接戦を演じるも、セットを奪うことはできなかった。2番手・田添健は明大の主将・森薗が相手だったが1-3で敗れ、優勝へ向けて、早くも後がなくなった。
勝つためにはもう1つも落とせないという状況で試合に臨むことになったのは田添健・郡山ペアの2人。このペアは今大会中全ての試合で3-0で勝利しており、力の差をみせてきた。田添健・郡山ペアは第2セットこそ5-11で落とすも、激しい打ち合いを制し3-1で勝利した。
▲第4セットを11-9で奪い、力強く手を交わした田添健・郡山
ダブルスが白星をあげ、続く2人にも期待がかかったが、4番手・及川は明大・酒井の前にストレート負け。昨年同様、インカレの舞台でまたしても明大の前に勝利をつかむことはできなかった。
3番手のダブルスを除いて、力の差を感じざるを得ない結果となってしまった専大。しかし、リベンジの機会がないわけではない。9月からは秋季リーグが開催され、そこでは明大とみたび対戦することになる。インカレの優勝を逃したショックは大きいだろうが、次の試合に向けていつまでも下を向くわけにはいかない。この日の悔しさを胸に、秋は一回りもふた回りも成長した姿を見せてくれるはずだ。
▲試合が終わり、整列する選手たち
試合後のコメント
全試合ベンチから試合を見守った主将・下山優樹(人間科学4・青森山田高)
「この大会で優勝するため、きつい練習もがんばれてきたので……悔いの残る内容になってとても悔しいです。こちらも実力は出せたと思うのですが、向こうがそれを上回っていた、それだけです。まだ秋にリーグ戦があるので、そこでは絶対に勝ちたいですね」
(飛田翼・文3、写真も)