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2014.07.06
剣道

第62回全日本学生剣道選手権大会 3選手出場で、最高成績はベスト32

 7月6日、第62回全日本学生剣道選手権大会が日本武道館で行われた。専大からは、5月の関東学生剣道選手権大会で上位進出した大髙洋平(経営3・高輪高)、佐藤賢也(経済3・明徳義塾高)、七夕亮之(商3・下松工高)の3名が出場した。大髙は4回戦敗退のベスト32、佐藤は3回戦敗退、七夕は2回戦敗退となった。

 

 

 今大会は試合時間5分、三本勝負のトーナメント方式で行われた。

 

 七夕はシードのため2回戦からの登場となったが、延長戦だけで10分を越えたところでツキを決められ、惜しくも一本負けを喫した。

 

 

 初戦は余裕を持って二本勝ちを納めた佐藤だったが、2回戦では相手の激しい打ち込みに耐えて延長戦へと持ち込む。そして両者ほぼ同時にメン打ちを繰り出した際、佐藤の竹刀が僅かに速く相手を捉えて佐藤が勝利を手にした。

 

 残念ながら3回戦は延長戦までもつれ込んだものの敗れ、昨年と同じく3回戦敗退となった。

 

 

 1回戦は長時間に及ぶ延長戦の末に苦しみながらも勝利した大髙。試合後に「調子は悪かった」と話す通り、その後もギリギリの戦いが続く。

 

 2回戦は積極的に攻めての延長一本勝ち。続く3回戦では両者気迫のこもった試合を展開するが、相手に先制を許してしまう。なんとか追いつこうと大髙は鋭いメン打ちを繰り出すが、これは惜しくも旗は1本しか挙がらず。しかし、その後すぐに完璧なメン打ちを打ち直して追いつくと、相手が攻めてきたところに引きメンを決めて勝負あり。4回戦進出を決めた。

 

 昨年、同大会の4回戦で敗れている大髙は、昨年の自分の成績を越えるため、強敵との試合に挑む。この試合は両者一歩も譲らず、延長戦へともつれ込んだ。20分以上にも及ぶ消耗戦。どちらも惜しい打ち込みはあるが、決めきれない展開が続く。

 

 終盤には二人同時に倒れ込むシーンがあるなど、両者ともに体力は限界を迎えていた。そんな極限の状態から、大髙は決死のツキ打ちを繰り出す。これが決まったかに思われたが、惜しくも一本と取ってもらえず、その直後にコテを決められ、大髙はここで敗退となった。

 

 

 3選手全員敗れはしたものの、どれも決着は紙一重の勝負だった。最後の最後まで勝利を目指して堂々と戦う姿に、私は自らのぬるい生き様に渇を入れられた気分だった。

 選手たちの必死な姿を目前にすると、私自身、ごまかして生きてはいけないと感じた。選手たちは今回の結果に満足していないようだったが、こんな気持ちにさせてくれた選手たちには心からお礼と拍手を送りたい。

 

 

 

▲初出場ながら健闘した七夕

 

 

▲昨年同様3回戦まで進出した佐藤

 

 

▲鋭く打ち込む大髙

 

 

以下は選手のコメント

 

大髙選手

「(結果については)悔しいの一言。去年より上にいきたかったが、最後は惜しいところで負けてしまった。本当に悔しい」

 

「調子悪いなかでも、精一杯できることを最大限発揮できた。1回戦から試合の構成を考えて戦っていて、3回戦で取られた後に取り返すこともでき、うまくいっている手応えを得られた。4回戦も同じように戦ったが、相手の方が一枚上手だった」

 

「課題は山程ある。来年は4年生になるので、この2年間より上の成績を残したい」

 

「団体戦はチーム一丸となって戦う。今大会は3年生しか出場していなかったが、3年生より強い4年生もいるので、しっかりメンバーを組めば全日本大会にも出られると思っている。そして、全日本でも勝ち上がりたい」

 

 

 

(安江 祐輔・経済3)