News

最新ニュース


2017.06.15
野球

【野球部】最後まで意地の粘り見せるも、立正大にサヨナラ負け 涙の2部降格

 6月15日、東都大学野球春季1部2部入替戦(第3戦)が行われた。1勝1敗に持ち込み勝負の第3戦、初回に主将・和田裕生のタイムリーで先制。8回には平湯蒼藍の同点3ラン、9回には池間誉人の同点2塁打など意地を見せたが、9回裏立正大にサヨナラ打を喫し敗戦。6季ぶり、14年秋以来の2部降格が決まった。

▲サヨナラ打を打たれ、力尽きた金城


〈スコア〉

専 大|110 000 031 |6

立正大|200 030 011x|7

〈スタメン〉

1(指)池間誉人(商2・糸満高)

2(中)山田克志(商3・東海大甲府高)

3(一)福永裕基(文3・天理高)

4(左)平湯蒼藍(経済2・長崎海星高)

5(三)和田裕生(経済4・福岡大大濠高)

6(右)秦匠太朗(経営3・二松學舍付高)

7(遊)岡本良樹(経営2・専大松戸高)

8(捕)深水裕貴(経営2・熊本工高)

9(二)大庭樹也(経済1・明豊高)

P   髙橋礼(商4・専大松戸高)


 初回、2死1、2塁の場面で主将・和田がセンターへ抜けるあたりを放ち、1点を先制した。▲主将・和田が先制打

しかしその裏、盗塁を決められ2、3塁とされると2塁打を許し逆転を許す。直後の2回表、深水が2塁打で出塁すると、暴投の間に進塁し1死3塁と同点のチャンス。大庭がスクイズを決め同点、試合を振り出しに戻した。

 先発投手の高橋礼は、粘り強い投球で相手打線を打ち取り初回以降追加点を与えない。▲髙橋礼、4回は三者凡退に抑えた

しかし5回裏、1死2、3塁から2失点で勝ち越しを許し、角谷幸輝(商2・専大松戸高)にマウンドを託す。その角谷はなんとか1失点に抑え味方の反撃を待つ。

 再び試合が動いたのは3点ビハインドで迎えた8回、先頭の山田がセンターへの安打で出塁すると、福永が気迫のヘッドスライディングで塁に出る。打席には4番・平湯。3球目を捉え振り抜いたあたりは、ライトスタンドへの同点3ラン。平湯はそら高く拳を突き上げた。

▲平湯が捉えたあたりはライトスタンドへ

▲ガッツポーズする平湯

 8回裏、またも勝ち越されたところで投手は角谷から金城乃亜(商2・糸満高)へ。2死2塁で打球がライトへ飛んだ。6回からライトの守備に就いている山田が好返球し、ランナーはホームでアウト。5-6、勝負の9回攻撃に入る。先頭・深水が出塁すると代走には小野田滉平(経営4・東京学館浦安高)。▲小野田(左)と深水

大庭がしっかりと送り1死2塁。続く打者は池間。右中間へタイムリー2塁打を放ち小野田が生還、再び同点に追いついた。▲同点打を放ち、塁上でガッツポーズの池間

▲9回表、同点ホームを踏んだ小野田

しかし逆転とはならず、6-6で迎えた9回裏。金城はサヨナラのランナーを出してしまい、マウンドで気合いを入れ直した。ランナーが入れ替わり、9回からマスクを被っている大橋将(経営3・天理高)が盗塁を刺すもセーフの判定。続く投球が暴投になりランナーを進めてしまう。1死3塁フルカウント、勝負の一球は三塁線を破るサヨナラタイムリーに。この瞬間、専大の2部降格が決まった。

▲涙の大橋


長い春が終わった。紺碧の空のもと、緑の大旗をかざして戦った選手たちは、ユニフォームを土色に染め、目を真っ赤にしたまま神宮を去った。


▽コメント

齋藤正直監督

「試合に負けたのは残念だけど、入替戦を通して成長した部分もある。夏で本物の力をつけて、秋で必ずリベンジします」

和田裕生主将

「悔しい。春の最終試合だから、結果を気にせず出し切ろうということをチームに話していた。意地と意地のぶつかり合いで、点の取り合いになることは分かっていた。打てる球が来たら初球から打とうという気持ちで打席に入った。絶対先制点を取ると決めていた」

(文=冨樫幸恵・文3、写真=大河原佳也・文3、飛田翼・文3、冨樫)