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2017.06.18
準硬式野球

【準硬式野球部】清瀬杯出場決めた!! 打線爆発17得点

6月18日 第69回全日本大学準硬式野球選手権大会関東予選 敗者復活トーナメント

対国士舘大学世田谷 早稲田大学東伏見グラウンド スコア 17-0(5回コールド)


 専大がコールド勝ちを収め、清瀬杯への出場権を手にした。試合は3回、5番・大野恵和(経営3・専大松戸高)の右越え3点本塁打で先制すると、山口寛太(法2・金沢市工高)の二塁打などでこの回5点を加える。4回にも3番・今坂僚介(ネット情報4・常葉菊川高)のタイムリーなど、ヒット6本の集中打で5点を追加し、5回にはさらに7点を加え、一気に勝負を決めた。先発の山口寛は、5回を投げ被安打2、無失点の好投。打ってもタイムリーヒットを2本放ち、投打で活躍した。


<スコア>

専修大   |0 0 0|5 5 |17

国士舘世田谷|0 0 0|0 0x|0  (規定によりコールドゲーム)


<スターティングメンバー>

1(左)須永隼人(商1・専大松戸高)

2(右)福井亮太(商4・県岐阜商高)

3(二)今坂僚介(ネット情報4・常葉菊川高)

4(捕)神山琢郎(経営4・県岐阜商高)

5(一)大野恵和(経営3・専大松戸高)

6(三)五十嵐健(経済2・常総学院高)

7(遊)中谷功大(法1・広陵高)

8(投)山口寛太(法2・金沢市工高)

9(中)上野滉平(商2・県岐阜商高)


 関東学院大、明治大に連敗し、全日本大会への出場は叶わぬものとなった専大。11日の明大戦後はさすがにそのショックを隠しきれない様子だったが、「気持ちの切り替えができた。今日の1戦に合わせて準備しよう、ということになった」と主将の神山が話すように、気持ち新たに迎える1戦となった。一方でこの試合に敗れた場合、この試合が4年生にとってラストゲームになるということもあって、下級生たちには緊張の色も見られた。


 先発の山口寛、「試合前はとても緊張していた」と話していたが、それを感じさせない完璧な内容だった。最初のバッターをサードへのフライに打ち取ると、続く2人のバッターを三振に取り、上々の立ち上がりを見せる。その後も力強いストレートとキレのある変化球を駆使し、相手を圧倒した。

▲好投した山口寛。キャッチャーの神山も「テンポ良く投げてくれた」と後輩の好投を褒め称えた

 試合中盤、味方から援護をもらい、点差の開いた展開になっても「1イニング1イニング投げるだけだと思った」と平常心を貫き、最後まで隙を見せなかった。

 

 一方攻撃では初回と2回、いずれもランナーを2塁に置くも無得点に終わった専大。チーム内に漂いつつある重い雰囲気を取り払ったのは、この男の一発だった。

 福井、今坂の連打で1アウト1,3塁のチャンスで迎えるバッターは5番の大野。甘く入ってきた変化球を思いっきり振り抜くと打球はライトフェンスを越えていく先制の3ラン本塁打となった。「今日はなんとしても勝ちにこだわろうと思っていた。その気持ちが結果につながってよかった」と、打った本人も納得の表情だった。

▲3回 先制の3点本塁打を放つ大野

大野の本塁打コメント

「打ったのはシンカーかチェンジアップのような落ちる球でした。崩されたと思ったので外野フライかなと思いましたが、入ってくれました。全日本に行けなかったのが本当に悔しくて、敗因も打てなかったことだと思っているので今日は投手を楽にしてあげたかったです。打ててホッとしました。めっちゃ嬉しいです」


 更にこの回、相手の失策を機に再びチャンスを迎え、打席にはピッチャーの山口寛。指名打者制が採用されていたリーグ戦では打席に立つ機会もなく、「特別打撃練習もしていなかった」と話していたが、野手顔負けの打球を飛ばし、チームに4点目をもたらす2塁打を放った。山口寛は5回の打席でもヒットを打ち、計2安打をマークするも、「自分でも打てるとは思わなかった。ヒットはたまたまです」と最後まで謙虚だった。

▲バッターとしても2安打を放つ活躍をみせた山口寛

▲この日3安打猛打賞をマークし、好機を演出した福井

▲4回 6点目となるタイムリーヒットを放った今坂

▲代打で登場し、タイムリー2塁打を放った桂川海輝(経済3・専大北上高)

 敗者復活トーナメントに勝利したことで、清瀬杯への出場権を手にした専大。大会は9月4日から7日の間、大阪府の舞洲ベースボールスタジアムなどで行われる。


試合後のコメント

神山主将

「(大野の本塁打について)先制点が欲しかったという場面でのホームランだったので、チームが勢いに乗れるホームランになりました。結果的に点差は開きましたが、試合では自分たちのできることをやれたと思います。

(先発の山口寛は)めちゃくちゃ調子よかったですね。テンポ良くストライク先行で投げこんでくれました。今までで1番か2番ぐらいの出来だったと思います。

全日本に出られないのはとても悔しいですがチームも気持ちを切り替えて、じゃあ次は清瀬杯の優勝を目指そうということになりました。夏の間にしっかりバットを振り込んで、力強いスイングができるチームにしたいと思います」

先発の山口寛

「打線が早くから援護してくれたのでとても投げやすかったです。ストレートで押せましたし、カウントを取るスライダーと三振を取るスライダーを使い分けられました。(2安打について)ベンチからも『三振かホームランかのつもりで思いきってこい』と言ってくれたので気楽に振れました。ヒットはたまたまです。

(清瀬杯に向けて)今日のようなベンチ全員が1つになるような試合がしたいですね。そのためにも自分はテンポ良く投げて、攻撃につながる投球がしたいです。 後ろにも頼れるピッチャーがいますので、継投で勝てたらと思います」

3安打猛打賞の福井

「最上級生としてなんとか結果を出したい、その一心で必死にプレーしました。後輩たちにいいところを見せられて良かったです。4年生になって初めて全国大会に出ます。これまでついてきてくれた下級生には感謝していますし、その感謝の気持ちを持ちながら試合に臨みたいですね。明治大学と対戦することがあったら必ずリベンジします!」


(飛田翼・文3 写真も)