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6月21日、第33回東日本バレーボール大学選手権大会準々決勝、準決勝が墨田区総合体育館で行われた。準々決勝の相手は昨年この大会で敗れている明大を相手に第1セットを接戦の末取ると、その後は相手のミスにも助けられ、セットカウント3-1で勝利した。続くこの日2試合目となる準決勝の相手は、春季リーグ開幕戦で勝利している慶大。セットカウント2-1で迎えた第4セット、専大のスパイクがことごとく決まらず、わずか14点しか得点できずセットを奪われ悪い流れで最終セットに入る。最終セットは両者一歩も譲らない接戦となるが、最後はエースの藤中が決め、セットカウント3-2で勝利し初の決勝進出を決めた。
(スタメン=2試合同)
#1 山本湧(商4・東亜学園高)
#6 藤中謙也(経営3・宇部商高)
#7 高橋拓也(経済3・東亜学園高)
#8 小林之紘(経営3・創造学園高)
#12 川波潤也(経営2・九州産高)
#13 冨田直人(経済2・東亜学園高)
#22 平原隆也(経済1・都城工高)
専大3(35-33、25-15、21-25、25-19)1明大
第1セット、春リーグ後半から出場回数の減って悔しい思いをした#8小林が、ブロック、クイックと得点し、オフェンスをけん引する。しかし、明大のスパイクを止めることができず、序盤からシーソーゲームになる。中盤は見事に怪我からの復活を遂げた#13冨田のバックアタックが決まるなどしてわずかにリードする。しかし、22-21から連続失点をしてしまい、ベンチはやむを得ずタイムアウトを取る。タイムアウト明けに#12川波、#6藤中の連続スパイクで追いつく。その後はデュースが続くが、両者一歩も譲らない展開となる。ピンチサーバーで入った#21船倉拓登(商1・清風高)のサービスエースが決まるが、連続得点できない。33-33となったところで、山本のツーアタック、冨田の強烈なスパイクが決まり、35-33となんとかセットを先取する。
第2セット、第1セットの勢いそのままに好調な出だしとなる。山本、川波、藤中などのスパイクが次々と決まりリードする。また、明大のミスにも助けられ、さらにリードを広げる。途中から出た期待のサイド#18小森郁己(経営1・佐賀商高)のスパイク、サービスエースも決まり、25-15でセットを連取する。
第3セット、#7高橋のブロックなどで得点するが、トスミスなどで流れに乗れず、ビハインドの展開となる。試合前半良いところで決まっていたスパイクもアウトになることが増え、最大で5点差となってしまう。その後も、高橋のクイック、山本のブロックなどで追い上げるが、最後は3連続失点で、21-25となりセットを落とす。
第4セット、明大の堅いディフェンスの前にミスを連発してしまい勢いに乗れない。3-6となったところでタイムアウトを取る。その後は冨田の連続得点などで点差を縮め、ようやく12-12と追いつく。たたみかけたい専大は冨田を中心に攻め、14-12とこのセットを逆転する。その後はエース藤中のスパイク、船倉のサービスエースも決まり、25-19でセットを奪取し、セットカウント3-1で見事に勝利した。
専大3(25-16、23-25、25-20、14-25、15-13)2慶大
第1セット、序盤から両者一歩も譲らない点の取り合いとなる。小林、川波などで得点するが、慶大のエース#1柳田選手の強烈なスパイクを止められない。しかし、慶大のサーブがアウトになり、流れが変わる。冨田、山本のブロックなどで得点し一歩抜きに出る。その後はリードされることなく、25-16でセットを先取する。
第2セット、序盤は専大のペースで得点を重ねリードするが、慶大の強烈なサーブに崩され失点し、9-13となったところでタイムアウトを取る。その後も流れを変えることができず、追いつくことができない。終盤、山本のブロックが決まり23-24と1点差まで追い上げるが、最後は柳田選手にスパイクを決められ23-25でセットを取られてしまう。
第3セット、好調の小森がスパイクを決めると波に乗り、藤中の連続得点などでリードする。10-8での場面では、小森がスーパーレシーブをし、山本がスパイクを決めるなど、期待のルーキーは攻守にわたり活躍する。中盤以降は、慶大のミスに助けられるなどして終始リードを守った。最後は高橋のクイックが決まり、25-20でセットを奪取する。
第4セット、序盤から慶大のスパイクを止められない。オフェンスでも、小森がブロックされるなどして波に乗れない。中盤は川波がスパイクを次々と決めるが、点差を縮めることはできない。終盤は5連続失点で、14-25とセットを落とし、最終セットに挑む。
第5セット、5-5での場面で、高橋、藤中が連続得点し、7-5と一歩リードする。ここで慶大にタイムアウトを取られると、その後は2連続失点をしてしまい、7-7と追いつかれてしまう。その後はなんとか高橋のクイックが決まり1点リードでチェンジコートする。両者一歩も譲らず、スコアは9-9となったところで、小林のクイック、ブロックが連続で決まり、11-9と再びリードする。両者点を取り合うが、最後は藤中が強烈なスパイクを決め、15-13、セットカウント3-2で見事に接戦を制した。
今日の2試合に勝利したことにより、専大史上初の決勝進出となった。明大戦、慶大戦はどちらも接戦となり苦しい時間もあったが、途中出場の小森や春リーグで不調だった小林などが流れを変えるプレーをし、長くチームを支える山本、藤中、高橋などが攻守にわたり活躍した。2年生の川波も要所でスパイクを決めた。怪我から復帰した冨田も今後活躍するであろう。明日の決勝ではチーム一丸となり、優勝してほしい。
(阿部理志・文2)
以下はコメント
吉岡監督
「選手たちはみんな肝がすわってる子ばかりで、
高橋選手
「2,4セットのスタートが悪かったが、
山本主将
「明大戦では油断していた。第1セットを接戦の末取れたのが大きいと思う。このセットを取れていなかったが負けていた。ピンチサーバーの船倉が流れをよくしてくれたのが良かったと思う。慶大戦は第4セットを落として相手のペースになってしまったけれど、最終セットは気持ちで勝つことができた。運も良かったと思う。攻めるところで攻めきれたのが良かった。専大はこの大会でベスト8までが最高順位だったので2位以内が確定してうれしい。ここまで来たら優勝する。」
藤中選手
「明大戦は内容が良かったとは言えないが、失点した後すぐに得点できたところが良かった。慶大戦はサーブが調子良かった。トスを丁寧に上げておもいっきり打てた。ずっと攻める気持ちを持ち続けたから勝つことができた。第1セットは点差を離して余裕があったけれど、第2セットからチームの悪い部分が出てしまった。最終セットは攻める気持ちだけで戦った。悪いムードになってもチームで会話をして雰囲気良くしようと心掛けた。決勝まで勝ち続けたからには満足して終わりたい。」
川波選手
「2試合とも簡単な試合では無かったが、どちらも勝てて良かった。特に明大には全く勝ててなかったので、去年も東日本インカレで明大に敗れているし借りを返せて良かった。 (リーグ戦と違ってスタートダッシュできていると感じるが、要因は何か)リーグ戦では長い期間で行われるので、モチベーションが維持するのが難しかったが、インカレは目指すものが一つしかないので、勝ちたいという気持ちで一つになれた。(戦術的には)特に対策を練ったわけではないが、リーグ戦で良くなかったところを再確認して今大会に臨んだ。(決勝に向けて)ここまできたら優勝しかないので、明日も頑張りたい。」
冨田選手
「明大戦は、我慢するところで我慢できて、結果的にも3-1でとれたので、やることはしっかりやれたかなと思います。慶大戦は、やっぱり苦しい試合だったですけど、最後の最後まで力を出し切って勝てたので、これを明日にも繋げたいなと思います。(慶大戦ではサーブで起用される場面もありましたが)もともとサーブを評価されていたので、サーブで攻めていきました。明日は厳しい戦いになると思うので、チームで一致団結して気持ちで攻めていきたいなと思います。」
小森選手
「今日はみんな全体的によかったですけど、流れが悪いときに声が出てなかったので、そこをもっとしっかり頑張っていけたらいいと思います。(後半の大事な場面での起用となりましたが、どんなお気持ちでプレーされていましたか)1年生らしくしっかり頑張って、声出して頑張っていこうと思っていました。(リーグ戦との違いなどは感じられましたか)負けたら終わりなので、その1戦1戦に常に全力で戦っていこうと思っていました。明日は最後なので、全力で戦って、優勝目指して頑張ります。」
小林選手
「(決勝進出ですが)やっとここまで来られた。いい入りができてまとまれたのが大きな要因だと思う。(リーグ戦と雰囲気が違うように感じたが)リーグ戦では入りが悪いせいで落した試合もあったので、リーグ戦の反省として「ゲームの入り」を全体で意識した。(決勝に向けて)中身より結果にこだわっていきたい。」
平原選手
「(決勝進出ですが)初めての大きな大会で決勝まで来られたのは、大きな経験になると思う。とても嬉しい。(リーグ戦とは異なる雰囲気だったが)負けられない気持ちがチーム内で統一できた。(決勝に向けて)チーム一丸となって、優勝を勝ち取りたい。)」