News

最新ニュース


2017.04.27
野球

【野球部】今季初の零封負け 1年生コンビ粘投

平成29年度東都大学野球春季リーグ戦 対日本大学 第2回戦 スコア0-5

 専大が今季初の零封負けを喫し、日大との試合を2連敗で終えた。

 試合は2回、自らの失策でピンチを広げた先発の髙橋礼(商4・専大松戸高)がショートへの内野安打で1点を先制される。続く打者には押し出しの死球を与え、さらに1点を失った。髙橋は3回にも2点タイムリー二塁打を許し、この回限りで降板。代わった上野南斗(文1・大社高)、谷村拓哉(経営1・鹿児島実業高)が5イニングを計1失点に抑えるも、打線が散発4安打と沈黙。1年生ふたりの粘投に応えることができなかった。


〈スコア〉

専 大| 000 000 000 |0 

日 大| 022 010 000 |5


〈スタメン〉

1(指)池間誉人(池間誉人(商2・糸満高)

(遊)岡本良樹(経営2・専大松戸高)

3(二)福永裕基(文3・天理高)

4(捕)深水裕貴(経営2・熊本工高)

5(左)平湯蒼藍(経済2・長崎海星高)

6(三)和田裕生(経済4・福岡大大濠高)

7(一)山本大輝(商3・滝川第二)

(右)山田克志(商3・東海大甲府高)

9(中)寺澤圭祐(経営2・検見川高)

P   髙橋礼(商4・専大松戸高)


▲1回、福永がヒットを放ちチャンスを作る

  初回から扇の要を失うアクシデントに襲われた。1回、福永がヒットと盗塁でチャンスを広げて打席には2日連続の4番に入った深水。ピンチを迎えた日大の先発・田村の7球目が深水のヘルメットを直撃した。

 

▲頭部に死球を受けた深水

 ボールをを頭に受け、その場にしゃがみこむ深水。担架で運ばれ、そのまま無念の交代となった。2回からは深水に代わって大橋将(経営3・天理)がマスクを被った。

  先発の髙橋が2点を先制されて迎えた3回、先頭の寺澤がヒットで出塁する。送りバントと2番・岡本良のヒットで1アウト1,3塁のチャンスを作り、初回にヒットを放っている福永に打席が回ってきた。

  福永は5球目のボールにバットを合わせるも、これがセカンドライナーに。飛び出していたファーストランナー岡本良も戻れずダブルプレーとなった。

  アンラッキーな形でチャンスを潰した専大はこれ以降好機を作れず、6回以降は日大投手陣に完璧に抑えられた。

▲2番手としてマウンドに上がった上野。5回に1点を失ったが、この1点のみに抑え、崩れかけた試合を立て直した

▲上野の後、6回途中から登板した谷村。前回登板はわずか3分の2イニングでノックアウトをくらったが、今回は2回と3分の2をきっちり無失点で抑え、リベンジを果たした。

▲8回の守りから途中出場し、谷村をリードした1年生の大澤翔(経営1・木更津総合高)。高校時代は甲子園をわかせたサウスポー・早川隆久(現早大)の女房役を務め、母校を春夏ベスト8に導いた


 ここまで7試合勝ち星のない専大。これまでの試合をみると、先発が試合を作れていないケースが目立つ。先発投手が最も長いイニングを投げたのは髙橋礼の6 1/3イニング(4月4日亜大戦)で、ほかの試合で5イニング以上を投げた先発は1人もいない。試合によっては序盤早々に打ち込まれ、多くの控えピッチャーを投入せざるを得ない試合もあった。

  出口がなかなか見えない長く、暗いトンネル。そこから抜け出すためには、ゲームをしっかりと作ってくれる先発投手の奮起が不可欠である。


齋藤正直監督

「ダメなときはどうしても上手くいかないもの。それでも選手たちはなんとかしようともがいている。負けて悔しい気持ちを持ったまま次の試合に挑むことが大事」

和田裕生主将

「試合に勝てない中、みんな必死で考えながらプレーしている。自分はキャプテンとしてこんなときでもチームが暗くならないように声を出すだけです」

▲試合中、誰よりも大きな声を出して味方を鼓舞する和田主将。このカードでは無安打だったが、ここまでチームトップの2本塁打・5打点をマークし、その姿勢ではもちろんのこと、打撃成績でもチームを牽引している

(飛田翼・文3)