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5月25日、第20回東京都学生・女子学生剣道選手権大会が明治大学和泉校舎体育館で行われた。専大からは男子8名、女子2名の合計10名が出場した。全選手がそれぞれ白熱の試合を繰り広げたが、なかでも金子周平(商3・札幌第一高)は5回戦まで勝ち上がり、堂々のベスト16入りを果たした。
専大の選手で初戦を突破したのは4名。金子、松沢岬(文3・不来方高)は2本勝ち、松岡慎二(経済4・興南高)、吉田総系(商2・桐蔭学園高)は延長戦での勝利だった。女子で出場の井出陽(文2・岩村田高)と中後真里奈(文1・横浜隼人高)の二人は粘り強く戦ったものの、惜しくも初戦敗退となった。
しかし、金子以外の3名は2回戦で敗退となってしまった。松岡は序盤に取られて返せず、吉田は激しいせめぎ合いを見せるも立て続けに2本取られて敗退。松沢は相手と同時に打ち込んだメンが決まったかに思われたが、有効となったのは相手の出ゴテ。その後メンを取り返して振り出しに戻したが、最後は競り負ける結果となった。
金子は2回戦でも2本勝ちを収め、3回戦に進出。3回戦は互いに無闇に打ち込まない、冷静な試合運びのまま延長戦へと突入した。延長戦では一度場外に出てしまい、相手の旗が一本上がることもあるなど紙一重の戦いが続く。緊張感が漂う試合が繰り広げられていたが、ここで事件が起きてしまう。
突然審判に試合が止められ、金子が反則(場外)二回で負けと判定されてしまう。しかし、その後協議が行われ、判定が取り消されて試合はやり直しとなったのだ。珍しい事件に会場がどよめく異常な雰囲気のなか再開された試合でも金子は集中を切らさず、相手のメンを捉えて勝利を掴み取った。
3回戦からの連戦となった4回戦。体力的にも厳しいなかでの試合だったが、延長戦を制して勝利を収めた。そしてついに5回戦を迎える。しかし、流石にここまでの疲労がピークに達したのか、どうしてもあと一歩決めきれない。執念で延長戦までは持ち込んだものの、最後はメンを奪われ金子の快進撃はここまでとなった。
《個人結果》
安藤修平(経済1・秋田南高)→1回戦敗退
大島崇(法3・水戸葵陵高)→1回戦敗退
小野沢春輝(法3・弥栄高)→1回戦敗退
古井海修(法3・秋田南高)→2回戦敗退
吉田総系→2回戦敗退
松沢岬→2回戦敗退
松岡慎二→2回戦敗退
金子周平→5回戦敗退(ベスト16)
中後真里奈→1回戦敗退
井出陽→2回戦敗退
(安江 祐輔・経済3)