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5月24日、川口市青木町公園運動場で関東大学サッカーリーグ戦第10節、明治大戦が行われ、CKから相手オウンゴールで先制するも、追いつかれ1-1と引き分けた。
“絶対王者”専修大学対“タレント軍団”明治大学の対戦は全大学サッカーファン必見であり、事実この日は、決してアクセスや設備の良いとはいえない会場にも関わらず、多くのファンが詰めかけ、スタンドは満員となっていた。
第一試合から給水タイムが設けられるほどの暑さで立ち上がりが心配されたが、右サイドを起点に小気味良いボール回しを序盤からみせ、チャンスをつくる。また、星野有亮(経済4・静岡学園高)がボランチの位置からゴール前に顔を出すと、明大ディフェンスが捉えきれずチャンスとなるシーンが多くみられた。しかし、それでも明大がフィニッシュまではなかなか行かせず、0-0で前半を終える。
早めに先制点が欲しい専大は後半6分、北出雄星(経済3・日大鶴ヶ丘高)のCKをニアで前澤甲気(経営4・清水商業高)が頭で逸らしたボールが相手DFに当たり、オウンゴールで先制に成功。しかし、後半20分、CKからファーサイドでフリーの選手に決められ、失点。同点に追いつき勢いに乗った明大の前に耐える時間が続く専大だが、GK福島春樹(法3・静岡学園高)の好セーブもあり、明大に得点を許さず、このまま1-1で試合は終了。勝ち点1を分け合う結果となったが、2位の順大も引き分けたため、首位で前期リーグ戦中断を迎えることとなった。
余談だが、後半開始早々にGK福島春樹(法3・静岡学園高)の大きなパントキックを仲川輝人(商4・日体荏原高)が収め、オーバーラップしてきた北爪健吾(法4・前橋育英高)を使ったシーンでは、会場にどよめきが起こったが、筆者の後ろの席で観戦していた大学生は前半から仲川のプレーに驚嘆していた。前期リーグ戦も残り1節となったが、ひとつのトラップやキックで会場を沸かすことのできる選手は少ない。それはプロを入れてもそう多くはないと思う。しかし、その才能が仲川輝人には、ある。ここまで厳しいマークに合い得点こそ伸びてはいないが、チームへの貢献は計り知れず、観る人を魅了する仲川輝人の大学ラストイヤーを是非現場で。
6月15日(日)前期リーグ第11節(最終節)
対早稲田大学
味の素フィールド西が丘にて17:50K.O.
専修大学集中応援実施!
源平貴久監督
―試合を振り返って
前半は得点こそなかったが、シュート意識も高く良かった。後半はシュート意識が低く悪かったが、パス回しは評価できる。失点は得点を取りに行った結果なので前向きに捉えたい。
―仲川選手が前節から復帰したが
まだ調子は良くない。その分、他の前の4人は良かった。
―次はアミノバイタルカップ
シード権がかかっているので優勝して関東1位で総理大臣杯に行きたい。
河津良一主将
―試合を振り返って
ここ数年のリーグ戦では優勝をかけて戦うことが多く、お互いのプライドをかけた一戦で絶対に負けられない戦いだったが、相手の方が気持ちで上回っていて、勝ち切れなかった。
―ボランチでの出場だったが
特に指示はなかったが、ツーボランチだったので守備のバランスを意識して試合に臨んだ。前半は勢いもあって良い感じでプレーできていたが、後半に押し込まれてからは思うようにいかなかった。押し込まれていても跳ね返す力や得点に繋げる力が今後の課題だと思う。
―次はアミノバイタルカップ
アミノバイタルはトーナメント方式ということで、普段のリーグ戦とは違い、難しい戦いになる。2部の大学との戦いも多くなるのでそういう意味でも難しい戦いになるのでいい準備をして臨みたい。
福島春樹選手
―試合を振り返って
蹴り合っちゃったな、という感じ。明大戦は落とすと痛いと思っていたので勝ち点が取れて良かった。
―DFラインが前節と変わったが
メンバーが変わってもやるおとは変わらないので、特にやりにくさは感じなかった。
―アミノバイタルカップに向けて
出場権を取るというよりも関東1位で総理大臣杯に行けるようにしたい。
北出雄星選手
―試合を振り返って
(引き分けという結果は)非常に悔しい。中盤のところでもっとパスを散らしたかった。明大の守備はさすが神川さん(明大、全日本大学選抜監督)だと思った。
―全日本大学選抜の合宿があったが
周りがみんな上手いのでやりやすさはあった。そのなかで自分ももっと上手くならなきゃと思った。特に守備の部分で神川さんに教わって勉強になった。
―全日本での目標は
ユニバに選ばれて金メダルを獲りたい。
(鷲尾凌平・経済2)