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第59回関東地区大学準硬式野球選手権大会・準決勝 対国士舘大学 @上柚木公園野球場 スコア4-3
▲2試合連続で完投勝利を収め、雄叫びをあげた先発の阿部拓
専大が逆転勝利を収め、関東選手権の決勝戦進出を決めた。試合は先発の阿部拓磨(経営2・専大松戸)が初回に先制点を許し、今大会初めてリードされる苦しい展開となったが、4回表に7番・山口剛史(商2・伊勢崎商高)のタイムリーヒットで同点、さらに9番・上野滉平(商1・県岐阜商高)の放ったフライを相手の中堅手が落球(記録は失策)、この回3点をあげて逆転に成功。しかし、その直後の守りで2点を失う。
同点で迎えた9回、1死3塁のチャンスでバッターは上野。打球はボテボテの当たりだったがこれがタイムリー内野安打となり勝ち越し。9番の「持ってる男」のヒットでこの試合初めてリードを奪った。先発の阿部拓は4回以降を無失点に抑え、2試合連続で完投勝利をあげた。
<スコア>
専修大 |0 0 0 |3 0 0 |0 0 1|4
国士舘大 |1 0 0 |2 0 0 |0 0 0|3
<スターティングメンバー>
1(指)桂川海輝(経済2・専大北上高)
2(二)杉山滉生(経済2・専大北上高)
3(遊)今坂僚介(ネット情報3・常葉菊川高)
4(指)五十嵐健(経済1・常総学院高)
5(捕)神山琢郎(経営3・県岐阜商高)
6(一)大野恵和(経営2・専大松戸高)
7(三)山口剛史(商2・伊勢崎商高)
8(右)福井亮太(商3・県岐阜商高)
9(中)上野滉平(商1・県岐阜商高)
P 阿部拓磨(経営2・専大松戸高)
▲9回の攻撃、先頭の山口剛がヒットで出塁
▲9番・上野の打球はボテボテの当たりだったがこれが内野安打に。バットに当たれば何かが起こる、まさに執念でつかみとった勝ち越し打だった
31日、迎える決勝戦は12時30分より、中央大学多摩キャンパス内にあるグラウンドで行われる。対戦相手は同じく東都リーグに所属する中央大学。アウェイ感ただよう雰囲気での試合が予想されるが、ここまで数々の激戦を制してきた今のチームに怖いものなどない。
8月に行われる全日本大学選手権への出場権を手にするまで、あと1勝だ。
▲決勝進出を決め、歓喜にわく選手達
4回表、同点に追いつくタイムリーを打った山口剛のコメント
「中軸の調子が良いのでチャンスで回ってくるだろうと思っていました。前の大野が打ち取られていたので、その分も打ってやろうという気持ちでした。打ったのはインハイのまっすぐです。先制点が取れなくて、ここで打てなかったら試合の流れが相手にいくと思っていたので気合を入れました。打球が抜けた瞬間は興奮しました!」
9回表、決勝点となる内野安打を打った上野のコメント
「勝ち越しのチャンスでしたが、変に気負うことなくいつも通りに打席に入りました。自分の打席で相手がエラーして点が入り(4回の場面)、『今日は何かあるな……』と思う部分はありましたが、まさかヒットになるとは……運が良かったですね(苦笑) あと1試合ですが、難しいことですが、あくまでいつも通りにやることが1番大事だと思うので、そこは変えずにやっていきます」
9回を投げきり、2試合連続完投勝利を収めた先発・阿部拓のコメント
「最初、自分のミスで先制を許してしまったのですが、野手の皆さんが点を取ってくれたので、感謝の気持ちを忘れずに投げました。追いついた後、絶対に打たれてはいけない、勝ち越されてはいけないという思いを強く持ちながら投げました。守ってくれる野手やベンチのみなさんが声をかけてくれて、それがすごく頼もしかったです。ここまで来たらあと1つ勝って、チーム全員で優勝したいですね」
神山主将のコメント
「本当に厳しい試合でした。みんな試合に勝ちたいという思いを前面に出してつかんだ勝利ですね。先制されてちょっと焦りが出ましたが、最後は気持ちです。阿部(拓)は球数もけっこういったと思いますけどがんばってくれました。さすが、ここぞというときにやってくれるウチのエースですね。決勝は何度もリーグ戦で当たっている中大が相手ですけど、チャレンジャー精神を持ってチーム全員で向かっていくつもりです」
(飛田翼・文2 写真も)