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11月28日から12月3日まで、名古屋市稲永スポーツセンターなどで第69回秩父宮賜杯全日本バレーボール大学男子選手権大会が行われた。11月29日、大阪学院大との初戦を迎えた専大は#7小森#17が安定感を見せ、ストレートで勝利。しかし翌日、京都産業大との2回戦はフルセットの末破れ、専大は2回戦敗退(ベスト32)が決まった。
スターティングメンバー(大阪学院大戦、京産大戦ともに同じ)
#2 小川猛(経営4・桐蔭学園高)
#3 冨田直人(経済4・東亜学園高)
#7 小森郁己(経営3・佐賀商高)
#8 船倉拓登(商3・清風高)
#9 平原隆也(経済3・都城工高)
#10 井上創太(経済3・東福岡高)
#17 柏田樹(経営1・都城工高)
#18 畑中辰斗(経営1・松阪工高)
1回戦
専大3(25-15,25-22,25-18)大阪学院大
第1セット、#2小川のスパイクで先制。その後相手のミスが続くと、その隙に#2小川#3冨田2人エースの攻撃によって徐々に流れを作る。試合後、#18畑中は「頭が真っ白になってしまった」と話すも、20点以降、クイックやネット際の押し合いなどで得点を重ねた。途中出場の#6池田陽輝(経済4・九州産大付九州産高)も好レシーブを見せ、25-15と大差をつけてセットを先取した。
第2セット、サーブミスなど自分たちのミスが目立ち、思わぬもろさが露呈する。しかし、#9平原#10井上の粘りのレシーブが攻撃の起点となり、中盤からリードを保つ。最後は#17柏田がダイレクトで決め、会場を沸かせた。25-22でセットを連取する。
第3セット、#7小森#17柏田の活躍が光り、得点を量産。吉岡監督も「よく動けていた」と2人をたたえていた。途中出場の#13為我井太也(文2・東亜学園高)も攻撃陣と息の合った見事なトスワークを披露した。25-18、セットカウント3‐0と危なげなく大阪学院大を下し、1回戦を突破した。
▲#17柏田樹
1回戦を振り返って、主将の#1平安山華竜(経済4・西原高)は、「勝負は明日の2回戦。しかし、足元をすくわれて今日の試合を落としてしまってはいけないと気を引き締めてこの試合に臨んだ。一勝一勝を大事にしていきたい」と話した。
▲#3冨田直人
2回戦
専大2(25-27,25-18,25-23,17-25,9-15)3京産大
第1セット、専大の3点先取から始まり、#2小川はサービスエースと好調の滑り出し。#3冨田は相手ブロックの間を抜くスパイクなどで得点。しかし、ファーストレシーブで#7小森が崩れると浮いた球を打ち込まれ、また#17柏田がブロックに阻まれ24-24の同点に追いつかれる。長いラリーで失点すると、再びレシーブの乱れから相手に叩き込まれ25-27でセットを落とした。
▲#2小川猛
第2セット、序盤は相手に先行される形となったが#8船倉#17柏田#18畑中の3枚ブロックで流れを引き寄せる。さらに#3冨田がうまく打ち分け3連続で決める。#17柏田#18畑中はコート中央で存在感を発揮し、速い攻撃や堅い守りで貢献。専大は連続得点し、25-18でセットを取得。セットカウント1-1に追いついた。
第3セット、#18畑中を中心にブロックで相手の攻撃を封じると、#10井上がいい反応を見せ得点につなげる。#7小森#3冨田が決め、19-14の5点差とする。ここから相手フェイントや決めきれずに失点する場面が見られるも、なんとか25-23でセットを獲得し、2-1と勝利へ一歩近づく。
第4セット、集中が切れてしまったのか終始相手にリードを許す。相手に流れを渡しかけているところで、ブロックで止められ追い討ちをかけられる。ここで4年生が意地を見せる。#3冨田がコーナーいっぱいにクロスを打ち込むと、#3小川はブロックを決めサーブでも相手を崩す。しかし点差を詰めることができず、このセットを17-25で落としセットカウント2-2。勝負は最終セットへもつれ込む。
第5セット、失点が続き、タイムアウトを重ねて取るが相手に渡してしまった流れを取り戻すことができない。アップゾーンから試合を見守る主将・#1平安山がコートメンバーを鼓舞。それに応えるようにコートメンバーも必死の粘りを見せる。しかしセット序盤の点差が響いた。9-15でこのセットを落とし、2-3で敗戦。全日本インカレ、専大は2回戦で姿を消すことになった。
この秋で4年生は引退となる。
4年間を振り返って、主将の#1平安山は「先輩にも後輩にも本当に助けられてきた。ここまで一緒にバレーをやってくれてありがとう。感謝しています。後輩はみんなバレーに対してストイックで、思ったことはしっかり口に出せる。今年は後輩あってのチームだったので、これからのチームにも期待してほしい。監督には、自分は人間として成長させてもらった。ありがとうございました」と話した。
▲#1平安山華竜
専大はこれからまだまだ強くなる。来年の春、どんなチームでスタートを切るのか、楽しみにしていてほしい。
(文=福井彩乃・文2、冨樫幸恵・文2、写真=冨樫)