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11月27日平成28年度関東大学アイスホッケーリーグ戦対大東文化大学 スコア 専大2-5 大東大
専大はリーグ最終戦、首位の大東文化大学と対戦し、2-5で敗戦。リーグ戦の順位は3位という結果に終わり、ディビジョン1グループAとの入れ替え戦に進むことはできなかった。試合は第1ピリオド18分、#10三浦真一朗のゴールで先制するも、第2ピリオドでまさかの3失点を喫し逆転。最終ピリオドには#12松浦輝(法4・東野高)が意地のゴールで1点を返すも、試合展開をひっくり返すには至らなかった。試合後#11東山哲士(法4・北海高)は「攻めている時間は長かったが、決められるときに(シュートを)決められなかった。試合の流れはきていたのに悔しい結果になった」と試合を振り返った。
▲チームに先制点をもたらした三浦
≪スコア≫
専大 2-5 大東大
1P 1-0 (シュート数 16―9)
ゴール 18分9秒 #10三浦真一朗
2P 0-3 (シュート数 9―18)
3P 1-2 (シュート数 20―15)
ゴール 9分15秒 #12松浦輝
トータルシュート数 45-42
やはりリーグ首位の大東大の壁は厚く、最終戦を勝利で飾ることはできなかった。前回の立大戦で浮き彫りになったシュート成功率の問題、今日の試合でもその課題を解消することはできなかった。結果として大東大より多いシュート数を記録したが、得点には結びつかなかった。
第1ピリオド4分、大東大の選手が反則を犯したことを機に、専大は攻撃をしかける。しかし、1人少ない状況でも大東大の守備は堅く、その守りを破ることはできない。10分には逆に専大がカウンター攻撃からピンチを招くも、これは大東大がシュートを外し、得点には至らず。
第1ピリオドは両者一進一退の攻防となり、18分、プレーが止まり相手ゴール右側近くでのフェイスオフ、ゴール近くからプレーが再開されるので専大にとってはチャンスとなる。審判からパックが落とされると三浦は、スティックを強く振りぬくと、パックは相手のゴール一直線に向かって飛んだ。さすがのゴールキーパーもこれには反応できず、気づけばパックはゴールネットを揺らしていた。専大はややラッキーな形で先制点を奪うことができた。
▲プレー再開後、すぐさまパックをシュートした三浦
第1ピリオドは良いプレーも随所に見られ、互角の試合をしていた専大だったが、第2ピリオドでは専大の守りが徐々に乱れ始める。第2ピリオド3分にはゴール際で相手の攻撃を防いでいると、ディフェンスの選手の1人がまさかの転倒。守りが薄くなったところを大東大は逃してくれるはずもなく、同点に追いつかれる。5分には相手のすばやい切り替えしに対応できず、勝ち越し点を許した。1度勢いに乗せてしまった大東大を止めるのは簡単ではない、13分には3点目のゴールを決められ、リードはあっという間に2点リードに変わってしまった。専大もチャンスはあったが、それを生かすことはできず、苦しい展開を強いられる。
第3ピリオドでは開始早々点を取られるも、9分に#12松浦がシュートを決め、第1ピリオド以来の得点を挙げる。
▲シュートを決め、両手を挙げる松浦(写真中央)
意地の1発にベンチもわいたが、専大の反撃はここまで。1試合5失点は今シーズンのリーグ戦ワーストだった。
リーグ戦を終えて最終成績は5勝4敗1分の3位。前半戦をわずか1敗で折り返すところまでは優勝争いにも加わっていたのだが、後半戦は3敗を記録し、失速した感じは否めなかった。特に10月13日、5位神大を相手にリードしていながら最終ピリオドでまさかの逆転負けを喫し、この敗戦が最後まで尾を引っ張った。高橋裕一監督も「神大戦ではウチの悪いところがすべて出てしまった」と悔やんでも悔やみきれない様子だった。
入れ替え戦に進めず、悔しい結果に終わった今年のリーグ戦だが、その一方でチーム内に競争意識が芽生え、チーム内でのレギュラー争いが活発になったことはチームにとってプラスである。また、今年は1、2年生が試合に出場する姿も目立ち、その中で結果を出して見せた選手も現れたことは、来年以降大いに期待が持てる要素だろう。
▲リーグ開幕戦、チーム初ゴールを決めたのも1年の田部瑛介(経済1・苫小牧東高)だった。田部はリーグ戦ほとんどの試合でベンチ入りした(写真は9月18日神大戦で撮影)
試合後のコメント
高橋裕一監督
「順位が既に決まっている中、第1ピリオドは選手も集中していてベンチのムードも悪くなかった。しかし、スコアリングチャンスを生かすことができなかった。昨年と違ってシュートを打てるようにはなったのだが、それが決まるところまではいけなかった。これはひたすら練習を重ねるほかない。得点力不足、選手のプレー内での規律、課題は多いが来年1月のインカレに向けてまた準備を進めていきたい」
東山主将
「自分らは(順位も決まって)失うものはなかったので勝つことだけを考えて試合に臨んだが、悔しい結果になってしまった。リーグ前半は東海大に1つ負けたけどチームの士気も下がっていなかった。しかし、後半の神大戦、あの負けはチームとしても、自分にとっても痛い敗戦で、あの試合のあと、自分がキャプテンとしてチームの雰囲気を変えることができれば、もっと上を目指せたかもしれない。最上級生として、後輩たちにはグループAに上がる瞬間を味わわせてあげたかった。インカレまでは1ヶ月あるので、それまでに修正点を直して、試合に挑みたい」
リーグ戦は終わったが、次はインカレが待ち受けている。総当たり戦のリーグ戦とは違い、インカレは一戦必勝のトーナメントだ。4年生にとっては最後の大会となる。どのような試合を見せてくれるか期待したい。(飛田翼・文2 写真も)