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11月27日、国立代々木競技場第二体育館にて、全日本大学バスケットボール選手権三位決定戦が行われ、専大は白鴎大と対戦した。専大は序盤から点が決まらず白鴎大に押される苦い形で試合を始めた。しかし中盤で #7國分が連続得点を挙げ白鴎大に食らいつく。終盤、残り1分で1点差に追いつくが惜しくも惜敗となってしまった。
スタメン
#6 渡辺 竜之佑(経営4・福岡第一高)
#7 國分 大輔(経営4・名古屋大谷高)
#10 大沢 希晴(経営2・長野俊英高)
#11 秋山 煕(経営3・東海大浦安高)
#30 アブ フィリップ(経営1・アレセイア湘南高)
第1ピリオド
専大は白鴎大に開始2分で6点立て続けに決められてしまい、続いて3分の時点で0-9と無得点であった。ここで一度タイムアウトをとった専大は、明けに2本シュートを決めるがそれ以上に白鴎大にミドルシュートを決められ、9-21で第2ピリオドへ。
第2ピリオド
専大は第2ピリオド序盤からファウルがかさみ、シュートの精度を欠く。しかし#7國分が連続得点を挙げ26-30まで持ち込むと、中盤にコートへ入った#34盛實海翔(商1・能代工高)を起点に#32野口夏来(経済2・福岡大大濠高)が得点を挙げこのピリオドを30-34まで詰め寄り前半終了。
第3ピリオド
ベンチからはディフェンスから流れを作っていく中で、パスの重要性がベンチから叫ばれた。チーム全員で勝ちに行くという思いが起点となり専大は43-48ついに白鴎大の背中をとらえ、第3ピリオドを終えた。
第4ピリオド
白鴎大も意地を見せ、拮抗とした展開が続き、専大ベンチからも流れを掴むべくパッシングと声が飛んだ。残り1分で1点差まで詰め寄る緊迫した状況。残り30秒足らず、2点差でラストワンプレーというところで専大がタイムアウトを取り、最後のセットプレーを敷いた。#30大沢の3Pシュートは惜しくもリングに嫌われた。残り数秒、#6渡辺が油断した相手の隙を突きスティール、最後の最後までゴールを狙うも届かず、58-61で試合終了。相手の背中を捉えていただけに、悔しい敗戦となった。
試合を振り返って#6渡辺は
「出だしから悪く個人的にも調子が悪かった、最後の踏ん張り所となった第4ピリオドはチーム全体で、ディフェンスとリバウンドで相手に勝つということを意識して臨んだ」と話した。
▲#6渡辺竜之佑
また#10大沢は、
「去年よりも他の選手との連携がうまく行ってインサイドよりも得意なスリーを発揮できるようになった。ディフェンスを強く意識するようになった。今日は出だしは失点が重なり、思うようなプレーができず、3Pシュートも躊躇してしまった。最後は、自分の打てる3Pシュートを放ったが入らなかった。メンバーからも思いっきりいってこい、中原さんからもお前が決められなくても誰も責めないからと背中を押されて、ノープレッシャーで臨んだものの決めきれなかった。今後こういう機会があったら全部、必ず決めていきたい。やっぱり、メダルがあるのとないのとでは全然違う。とはいえ、こうやって全国を経験できてよかった。次は天皇杯。Bリーグのチームに勝つつもりで、自分なりのプレーをしていきたい」と話した。
▲#10大沢希晴
また最終日であった今日、優秀選手賞と各部門の授賞式が行われ
専大からは、#6渡辺、#30アブ フィリップがリバウンド王に選ばれた。
#30アブ フィリップは全試合を通して、オフェンスリバウンド38本、ディフェンスリバウンド53本、計91本をマークし受賞された。
リバウンド王を授賞した#30フィリップは
「4年生には本当に感謝している。しかし、チームは負けてしまい、自分の仕事ができなくてとても不甲斐ない。来年度からまた気合いを入れていきたい。(リバウンド王を受賞して)自分の仕事が認められたということなのでとても嬉しい」と話した。
▲左から#6渡辺、#30アブ フィリップ
なお専大は来年1月2日に行われる天皇杯にも出場する。
それに向けて同選手は、「強敵ばかりだが、だからと言って自分の相手には絶対負けたくない。今日試合前の気持ちと同じ強い気持ちで迎えたい」と話した。
(文=輿石伊那帆・文1 写真=斎藤葵、輿石伊那帆・文1)