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11月23日大田区総合体育館にて、全日本大学バスケットボール選手権大会2回戦が行われた。拓殖大学と専修大学は両校ともに関東大学リーグ1部に所属している。リーグ戦で専修大学が一勝あげることができなかった拓殖大学相手に、今回どのような試合運びができるか期待された。
▲得点に盛り上がるベンチ
スコア
専大77(17-18、16-21、21-16、23-9)64拓殖大
スタメン
#9川上美嬉(文4・西原高)
#3渡部友里奈(文2・昭和学院高)
#13鈴木智美(商4・山形商高)
#27小笠原美奈(経営1・明星学園高)
#31熊倉菜々子(経済1・東亜学園高)
第1ピリオド
開始序盤はペースがつかめず両者とも模索している状態で、専大 #3渡部や#27小笠原のスリーポイントで均衡を保ちながらも、一方で拓殖大にリバウンドをとられ、専大もターンオーバーが重なり第1ピリオド終了時には17-18と1点ビハインドで終える。
第2ピリオド
専大は序盤から攻守ともに畳み掛けるが、それも虚しく拓殖大に外内をバランス良く攻められ第2ピリオド途中には24-35と離される展開になった。そこで専大は踏ん張り、スリーポイントシュートやミドルシュートを決め31-35と背中をとらえた。しかし拓殖大のインサイドからの確実な得点が重なり、33-39で前半を終える。
第3ピリオド
転換点となったのはこのピリオド。専大は開始早々、拓殖大に速攻などのランプレーで得点を続けて決められた。しかし、ミドルシュートを確実に決め、さらには#13鈴木などのプレーにより徐々に追い詰めていく。ここにきて本来のディフェンスの調子を取り戻し、拓殖大のターンオーバーを誘う。途中出場#35岡部真季(商2・郡山商高)の活躍が光り、最高の雰囲気を保ったまま54-55で第3ピリオドを終えた。
▲#13鈴木智美
▲#35岡部真季
第4ピリオド
専大は#13島倉幸(経済4・湘南学院高)を起点にインサイドで得点を取り57-55とついに拓殖大を追い抜いた。#35岡部のペネトレイトからの得点やミドルシュートからの得点を決め続け、さらにはリバウンドを確実に獲得し攻撃につなげた。第4ピリオド終盤には77-62と差をつけ、ラスト1分。そして第4ピリオドを77-64で終えた。
▲#10島倉幸
▲試合後、喜びを分かち合う(左から川上、鈴木、近藤)
全体を振り返って川上美嬉主将は
「リーグ戦で負けていた相手。試合前は『ベスト8に入って、オールジャパンの切符を手に入れよう!』と話していた。前半、リバウンドを相手にとられてしまったが、第3ピリオドに入る前に『追いつくよ!強気でいこう!』と声を掛け合って、それで雰囲気が変わったと思う。後半は逆に自分たちがリバウンドを取り返して、相手のチャンスを減らすのことができた。また、1対1になった時の相性が良く、相手よりも得点確率が高かった。ディフェンスが良かったとの重なって、この結果につながったと思う」と話した。
(文=輿石伊那帆・文1、写真=冨樫幸恵・文2)