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9月6日、東都大学野球秋季リーグ対亜細亜大(第2戦)が行われた。先に2勝した方が勝ち点を手にする東都大学野球リーグ戦。前日の第1戦で延長の末敗れている専大は、勝って第3戦に持ち込みたい。この日の先発投手は平間凛太郎(経営4・山梨学院大附高)、いきなり先頭打者ホームランを浴び先制される。途中出場の岡本良樹(経営1・専大松戸高)がタイムリーなど3安打、同じく途中出場の寺澤圭祐(経営1・検見川高)の2安打など1年生がチャンスを作ったが、3連覇を狙う亜大相手に力及ばなかった。秋のスタートは2連敗、苦い幕開けとなった。
〈スコア〉
専 大 | 000 100 110 | 3
亜 大 | 101 401 13× |11
先攻の専大は、初回1番池間誉人(商1・糸満高)が死球で出塁、2回には6番和田裕生(経済3・福岡大大濠高)がヒットで出塁するもあとが続かない。先発の平間は先頭打者ホームランのあとを3人で抑えたが、3回タイムリーヒットを許し2点目を失ったところで開幕投手の勝田翔紀(商2・大社高)に交代。
▲監督が先発の平間と深水のもとへ(撮影=冨樫)
4回、昨日ホームランの3番福永裕基(文2・天理高)が先頭で出塁すると、盗塁成功でチャンスを広げる。途中から出場の6番岡本が左中間へ2ベースヒットで1点を返す。その裏、勝田が2ランホームランを浴び1-4とされたところで投手は堀田竜也(経営3・常葉菊川高)に替わるがピンチは続き2点を追加され1-6。5回専大は8番深水裕貴(経営1・熊本工高)が出塁するもやはりあとの選手が続かない。6回にも1点を加えられ1-7。
このままでは終われない専大は7回、6番岡本の内野安打から途中出場の7番寺澤がレフトへのヒットで続き、続く8番深水が三遊間を破りノーアウト満塁のビックチャンス。1年生3人が3連打でチャンスメイクした。
▲笑顔の寺澤(撮影=飯塚恒成・文3)
9番竹並孝基(商1・大社高)は三振に倒れるが、1番に代打の小野田滉平(経営3・東京学館浦安高)がよく見て四球、押し出しで1点を返す。なおも好打順で2番伊與田一起(経営4・明徳義塾高)だったが、サードの正面でダブルプレー。このチャンスを生かしきれなかった。その裏からは髙橋礼(商3・専大松戸高)がマウンドに上がるもタイムリーを打たれ、2-8。
8回は、途中出場の4番DH坂口漠弥(商1・天理高)がフェンス直撃の2ベースヒットで塁に出ると、6番岡本が今日2本目のタイムリーで3-8。岡本は3打数3安打2打点。
▲今日大活躍の岡本(撮影=飯塚)
7番寺澤も三遊間を破って2打数2安打。この日は1年生の活躍が目立った。この裏、髙橋はノーアウト満塁から3失点で3-11。9回には9番竹並、3番福永が粘りのヒットも最後は4番坂口の三振でゲームセット。
この日、チームは12安打の二桁安打、しかしチャンスの場面での1本がでなかった。一方で12安打中9本は1年生が放つなど春から確実に力を実らせてきている。
臥薪嘗胆。来る日の成功のために苦しい中を耐え抜いてゆく。
そんな戦いを強いられた開幕亜大戦。
秋は始まったばかりである。
戦国東都でどう生き抜いていくのか、彼らの戦いを見逃してはならない。
(冨樫幸恵・文2)
齋藤正直監督
「臥薪嘗胆の一言です。敗因は挙げればきりがない。投手陣には今日のビデオを10回見ろと伝えた。凌ぎきるだけの圧力が足りなかった。その中で1年生が打ったのは収穫だった」
森山恵佑主将(商4・星稜高)
「相手チームとの気持ちの差。勝ちたいという気持ちで負けていた。下級生が多いので上級生が引っ張っていくべきだった、力不足です。(個人として)打撃は、春よりも調子が良いので、明日から再度調整して次戦に向かいたい」
岡本良樹選手
「突然の出場だったが、準備はできていた。打撃も調子は良く、今日はビハインドの場面での打席だったので、諦めない気持ちをチームに与えられるようにと思って打った。秋はチームで1番声を出してハツラツしたプレーをしたい」