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5月28日、駒澤大学玉川キャンパスにて、男子バレーボール1部・2部入替戦が行われた。対戦相手は2部1位の法大。絶対に負けられない緊張感が漂うなか、互角の試合を繰り広げる。2セット目を落としてしまうも、専大が意地を見せ、セットカウント3-1で見事1部残留を果たした。
専大 3（27-25, 21-25, 25-20, 28-26）1 法大
スターティングメンバ―
#1 平安山華竜 （経済4・西原高）
#2 小川猛 （経営4・桐蔭学園高）
#3 冨田直人 （経済4・東亜学園高）
#7 小森郁己 （経営3・佐賀商高）
#8 舩倉拓登 （商3・清風高）
#9 平原隆也 （経済3・都城工高）
#17 柏田樹 （経営1・都城工高）
#18 畑中辰斗 （経営1・松阪工高）
第1セット、#2小川の迫力あるスパイクや、#3冨田のブロックを利用したり、前後を揺さぶる攻撃などで得点を重ねる。守備でも#1平安山、#9平原を中心に相手の鋭いスパイクを拾い上げると全員でカバーし合い、粘りを見せる。しかし要所でのサーブミスが目立ち、苦しい戦いになる。それでも最後は#17柏田のブロックポイントでセットを先取する。
▲粘り強くボールを上げる#9平原（撮影＝西村）
続く第2セット、#3冨田の緩急をつけた攻撃や、#17柏田、#18畑中の高さあるプレーが光り、拮抗した試合展開に。1部残留に懸ける思いから、ボールを必死につなぎ、手に汗握るラリーが続く場面が多く見られる。しかし終盤相手のブロックに苦しむ。20点以降、法大に傾いた流れを切ることができず、セットを落としてしまう。
▲ガッツポーズをする#17柏田（撮影＝冨樫）
何としても先に王手をかけたい第3セット、序盤に相手のミスが続くと、そこから専大ペースで試合が進む。終盤19-19と追いつかれるも、20点以降、#７小森のブロックをうまく利用したスパイクや1枚ブロックが会場を沸かせる。最後は#17柏田が、セッター#8舩倉とぴったり息の合った、高さあるクイックを相手コートに叩き込み、25-20でセットを取り返す。
▲力強いサーブを打つ#2小川（撮影＝冨樫）
ここで勝利を掴みたい第4セット、序盤から互角の戦いを繰り広げるが、13-15で相手の鋭いクイックが決まると、法大は一気に盛り上がりを見せる。それでも、#3冨田の相手の空いているところを突いた冷静なフェイントや、クロスへの迫力あるスパイクで必死に食らいつく。途中サーブで交代した#10井上創太（経済2・東福岡高）も安定したレシーブを見せる。終盤、#7小森のスパイクで流れを引き寄せると、続く#2小川の2点連続サービスエースで逆転。このままいくかと思いきや、相手も負けじと粘り、両者譲らずデュースまで持ち込む。27-26、#3冨田のブロード攻撃でプレッシャーをかけると、最後の相手のスパイクはラインの外へ。セットカウント3-1で専大は見事1部残留を果たした。
▲1部残留を決め、笑顔を見せる選手たち（撮影＝福井）
リーグ戦序盤から#2小川、#3冨田という2人のエースをケガで欠き、苦しい状況が続いた。結果は12位だったものの、#1平安山主将は「自分たちにやれることをやって、相手にぶつかっていく。得られるものはしっかり得る。」と話していた。他のメンバーにとっても、次につながるステップになったのではないか。今回の入替戦では2人も復帰し、専大らしいプレーが見られた。東日本インカレや秋季リーグに向けて、また新たなスタートを切り、さらなる成長を遂げる選手たちに期待したい。
（福井彩乃・文2）
以下はコメント
監督
「法政大は強かった。#2小川のサーブが3セット目に決まり始め、畑中のブロックも良かった。終盤、一発で決めてほしい場面もあったが、まずは勝ててよかった。リーグ戦序盤、ケガ人が出始めたことによって、入替戦も視野に入れて戦っていた。今日は想定通りのスタメンで出ることができてよかった。夏、練習をさらに頑張って、秋に備える。」
#1平安山主将
「ここで勝つというように目標をしぼってやってきた。今日は1人のミスもみんなでカバーして、チームが1つになれたことや、#2小川の最後のサーブが勝因になった。今回の春季リーグは全敗という結果になってしまったが、秋ではリベンジしたい。今日勝つことができたので、東日本に向けていろいろ試しながら、ここを新たなスタートとしてまたチームを作っていきたい。そして上位を狙いたい。」
#2小川選手
「自分の1、2セット目の入りが悪く、スパイク、サーブともに悪くなってしまった。それで試合の流れも悪くなった。その後の3、4セットは悪い状態を立て直し、チームを勝たせることができた。結果勝ったけれど、ところどころの要らないミスが多かった。自分のサーブを1、2セットで修正出来ていたら簡単に進められた。サーブは今後の課題。秋は春のリベンジ。1つでも多く勝ちたい。」
#3冨田選手
「リーグ戦1週目以降、#2小川と自分のケガでチームに迷惑をかけてしまった。入替戦だったが、またチーム全員でプレーできるチャンスをもらえたのだから楽しもう、という気持ちで試合に臨んだ。今日の勝因は最後の#2小川のサーブと、サーブカットからみんなで攻撃に繋げられたこと。今後はケガがないように気をつけたい。上位を狙える力はあると思うので、練習から1点にこだわり、どの試合でも優勝を狙いたい。」
