最新ニュース
2016年春季リーグ戦が5月25日に亜細亜大の優勝で幕を閉じた。表彰選手として、専大では外野手から森山恵佑(商4・星稜高)が満票で初受賞。
森山は“豪快なバッティングで飛距離も群を抜く強打者”である。加えて、選球眼も良く、守備では強肩の大型外野手だ。そして、今季からは主将も務める。
<今季のベストナイン。森山の恵まれた体格の良さがよく分かる(右から4番目)>
◯主将として迎えた大学最後の春シーズン
昨年の秋季リーグ戦最終戦前に監督から呼び出され「お前しかいないだろう」と直々に指名され主将に。また、今年の2月中旬には、今春の個人目標を「3割15安打5本15打点」「ベストナイン獲得」と掲げ、打撃フォームの改良にも着手。
<左が昨年、右が今年の打撃フォーム。フォームを改良することで確実性が向上した>
そして迎えた春季リーグ戦。昨春優勝メンバーの多くが打線から抜け、残るのは伊與田一起(経営4・明徳義塾高)・森山ら数人。その中でも森山は開幕戦など3試合を除く10試合全てで安打をマーク。しかし全試合で4番を務めた森山に対するマークは厳しいものだった。結果、リーグ戦が終わってみれば「安打・本塁打・打点」は目標の数字に惜しくも届かなかった。だが目標の「ベストナイン」と「打率3割」は達成。本人も打率に関して「1部で3割にのったのは初めて。(2014年秋に2部では打率.341をマーク)確実性を上げて成長できた」と語った。
<表彰式では甘いマスクも覗かせる>
◯イメージ通りの特大弾
なんと言っても今季印象に残ったのは4月21日の対日大戦で放った推定135mバックスクリーン弾だろう。2月中旬にインタビューした際に本人は本塁打の意識について「バックスクリーンをぶっ壊すくらい豪快な、相手が“やられた”と思うような一打を打つイメージ」と語っている。まさにイメージ通りの一発。この一発は東都ファンや他大学を震え上がらせたと言っても過言ではない。事実、翌日のスポーツ紙ではカラーで大きく扱うところも出たほどだ。これがベストナイン選出の理由の一つになったに違いない。本人も表彰式後のインタビューにてこの試合を春季リーグ戦一番の試合に挙げている。
<この一打で本塁打トップタイに並んだ/撮影=飛田>
個人としては全てではないが目標を達成できた。だが、チームとしては5位と昨秋から2つ順位を落とし、春連覇を逃した。本人も当然「納得していない」と語る。9月から始まる秋季リーグで「リーグ優勝、日本一」、そして師として仰ぐ齋藤正直監督を胴上げするためにも努力を惜しまないだろう。“専大のゴジラ”は夢へとその大きな背中で129人を引っ張る。
(飯塚 恒成・文3)
森山恵佑 (ベストナイン 外野手部門 満票(2015年春、重野雄一郎以来) ) |
◎受賞コメント
「シーズン前からベストナインの受賞は目標でした。今季は特に率・長打にこだわっていた。結果、確実性も出て成長できたと思う。春の後半は相手のマークを許し、打ち悩んだ。秋はシーズンを通してこれ以上の成績を残したい。」
<2016年春季成績>(リーグトップは赤字)※規定のみ
試合 | 打席 | 打数 | 安打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四死球 | 打率 | 長打率 |
13 | 53 | 43 | 14 | 2 | 9 | 0 | 7 | .326 | .512 |