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東都大学野球春季リーグのベストナインに伊與田一起(経営4・明徳義塾高)が選出された。(二塁手)
打率.333 エラー0 安打16 打点4 盗塁2
▲受賞時の伊與田
2月中旬、伊與田は打率.300、エラー0、18安打以上、ベストナイン受賞を個人目標として掲げた。安打数は16安打と惜しくも届かなかったが、打率.333、エラー0、ベストナインとほとんどの目標を達成した。
今春、大半の昨春優勝メンバーが抜け、優勝をグラウンドで経験している伊與田への期待は自然と大きくなっていった。そんなプレッシャーの中、伊與田は期待以上の活躍を見せた。開幕してからは好調をキープし國學大3回戦まで全試合でヒットを積み重ねた。亜大との2試合では8打数0安打と調子を落とすも、続く中大とのカードでは2試合ともヒットを放ち、終わってみればヒットを打てなかったのは亜大との2試合だけだった。また、エラー0と堅実な守備でもチームを牽引した。▲打席で集中する伊與田
伊與田はプレーだけではない。今季は去年以上にさまざまな選手に声をかけるシーンが目立った。ピッチャーはもちろんだが、特にキャッチャーへの声かけだ。セカンドから大きな声でキャッチャーへ指示を出したり、リードに対しての声かけ、さまざまな面に気を配った。
▲1年生ながらショートでレギュラー出場する池間誉人(商1・糸満高)とハイタッチを交わす伊與田
チーム目標でもあり、伊與田自身の目標でもあったリーグ優勝にはほど遠く及ばなかった今シーズン。ベストナインを受賞はしたが、伊與田は優勝できなかったことに対して悔しさをにじませ、秋への巻き返しを誓った。
今春の雪辱を胸に、個人としてもチームとしてもさらなる高みを目指す。
そして、大学ラストシーズン。4年間の集大成を見せ、有終の美を飾る。
▲打席に入る前に気合を入れる伊與田
受賞後のコメント
「(ベストナイン受賞は)無理だと思っていたので受賞とわかったときはとても嬉しかった。今季は調子が良かったし、積極的なプレーができたと思う。エラー0は目標にしてきたことなので達成できて良かった。でも優勝を目指してやってきたので、(5位という結果は)悔しい。秋は自分にとっても大学最後になるので、チームとしても良い結果で終わりたい。」
(文=大河原佳也・文2、写真=冨樫幸恵・文2、大河原)