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4月19日、秩父宮杯第62回関東大学アイスホッケー選手権大会の準々決勝がダイドードリンコアイスアリーナで行われた。この日の相手は、前回優勝の中大。中大は今年の関東大学アイスホッケーのランキング第1位の強敵だ。圧倒的な技術と速さを有する相手に対し、専大は必死の守備で応戦するが、最後まで耐えきることはできず、0-5の敗戦となった。この結果、専大は5位決定戦へと回ることとなった。
守備、守備、守備・・・。この日の専大は、強大な相手を前に、常に守勢に回ることを強いられた。守備は攻撃以上に集中力を要すると同時に、ミスをしたら失点に直結するという重圧も並みではない。そんな重圧にも負けない精神力と集中力。それがこの日の専大にはあった。
GK・戸津寛太(法4・長野工高)を中心に、組織的な守備を展開。失点の危機だと判断したら迷わず体を投げ出して防ぐなど、全員でゴールを死守する。その甲斐あって、第1ピリオドは14本ものシュートを受けながら、一度たりともゴールネットを揺らさせはしなかった。
しかし、そんな極限の守備を続けていれば激しい消耗は避けられない。少しずつ、少しずつ中大に出足で負ける場面が増えてきてしまう。すると第2ピリオド3分、ついに専大の守備を掻い潜られ、中大の26番・坂本に先制のゴールを決められてしまった。
反撃に出ることを余儀なくされた専大だったが、守備でいつも以上に消耗している状態では、決定機を作り出すほどの攻撃は繰り出せない。さらに、攻撃に力を割いた分だけ守備に隙ができ、中大の逆襲を受けてしまうという悪循環。1点、また1点と失点を重ねる結果となってしまった。
最終的なスコアは0-5。スコアだけを見れば中大に力の差を見せつけられたように感じるかもしれないが、決してそんなことはない。確かに総合力では中大が上回っていたが、専大は専大なりの戦い方を見せてくれた。
この試合、専大の受けたシュートの総数は59。それでも5失点で抑えられたのは専大の執念の守備の成果だろう。攻め続けられての敗戦に、選手たちは悔しい思いをしているだろうが、私はこの守備は誰にでもできることではないと思う。守備でも観ている者を熱くさせることはできるのだということを教わった。
次戦は26日に同会場にて行われる。対戦相手はランキング5位の法大。9位の専大にとっては次も格上の相手との戦いとなるが、少しでも上の順位を目指して気持ちを切らさずに戦い抜いてほしい。
《試合詳細》
第1ピリオド(0-0) シュート数(4-14)
第2ピリオド(0-2) シュート数(5-19)
22:32(中)得点→坂本
33:10(中)得点→松浦
第3ピリオド(0-3) シュート数(3-26)
44:36(中)得点→八戸
56:56(中)得点→越後
57:14(中)得点→中島
合計(0-5) シュート数(12-59)
(安江 祐輔・経済3)