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2016.04.25
サッカー

【サッカー部】3試合ぶりの勝利を目指すが打ち合いを制せず敗戦(vs順大)

 4月23日、関東大学サッカーリーグ戦第4節が関東各地で行われた。専大は龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールドにて順大と対戦し2-3と打ち合いになった試合を制せず敗戦した。

 試合前には14日より続く熊本地震による犠牲者への哀悼の意と、九州の復興を願い黙祷が捧げられた。また会場では募金活動が行われており、サッカー界の横のつながりを感じる一面であった。たまたま今回は私が被害を受けることはなかった。しかし現の世のことである。いつか終わるであろう限りある人生を精一杯楽しむことが私たちのやるべきことだろう。明るいニュースが少ない中だが、できるだけ多くの明るい話題を提供できればと思う。

 さて、試合である。互いに2試合勝ちなしの両チームだが前半先手を取ったのは専大であった。3分MF野田卓宏(経済4・大津高)がハーフウェイラインを越えた辺りからロングシュートを打つとボールはGKの頭上を越えバーに当たる。4分ロングボールを受けたFW氣田亮真がゴール前でボールを受けシュートを打つ。開始直後から積極的にボールを奪いに行き、縦に速く攻めることでペースを掴むと自然とボールを持つ時間は専大が多くなった。試合は前半14分に動く。左サイドでFW深澤知也(経営3・港北高)がクロスを送ると、順大ディフェンダーの甘くなったクリアに走りこんだ野田が豪快なボレーで合せ先制に成功する。先制後も試合を専大がコントロールする。MF佐藤祐太(法4・前橋育英高)が短いパスで、MF吉村郷史(商3・成立学園高)が長いパスで前線にボールを配給し、右サイドに張る深澤に順大の左SBが釣られCBとの間に生まれたスペースを氣田、野田、FW岸晃司が使いチャンスを作っていく。41分にはペナルティエリアに侵入した野田から氣田にマイナスのボールが送られ強烈なシュートを放つ。43分今度は氣田が同じような位置でボールを持つとペナルティアーク付近にやってきた吉村にマイナスのボールを送りシュートを打つ。しかしこのボールはGKを射抜いたもののディフェンダーがカバーに入り追加点のチャンスを逃す。前半は1-0とリードして折り返す。

 しかし後半に入ると立場が逆転する。7分、右からのFKをフリーで合わされGK玉永大地(法3・横浜商科高)が横飛び一閃で間一髪CKに逃れる。そしてそのまま攻められる展開が続き9分左からのFKを合わされるとボールはゴール隅に飛び同点に追いつかれる。再びリードを奪うべく攻めなおす専大だが、13分にクロスを上げきれず相手にボールを奪われるとそのままカウンターを食らいGKとの1対1でも制され逆転される。前半のような賢いとも言えるサッカーをしていた専大はそこにはなかった。その後も攻めに出る専大を尻目に順大のカウンターが次々と繰り出される。20分にDF小口大貴(経済4・生田東高)が上がったスペースを使われカウンターを食らえば、26分には右CKをニアで合されるとファーサイドに誰にもどうしようもないボールが飛び追加点を決められる。40分にCBへのバックパスをカットした岸が野田を囮にそのままシュートに持ち込みボールをゴールに突き刺し気を吐くが遅かった。

 潮目は選手交代にあったと思う。監督も認めていたことだが後半頭から選手交代で入った選手が上手く試合に入れなかった。前半ならばシュートやクロスで攻め切ることでプレーを切っていたが、後半には中途半端なプレーでボールを奪われカウンターの機会を相手にみすみすプレゼントしていた。「1本の柱では家は建たない」とある歴史学者は言っていたがサッカーではチームひとりひとり全部の柱がしっかりしていないと家が建たない。

 次節は4月30日、三ツ沢公園陸上競技場で慶大と14:00よりキックオフだ。

源平貴久監督

――試合を振り返って

「セットプレーが厳しい。(2失点目のカウンターとなる前の奪われてしまったプレーはシンプルではなく)右足に切り替えてあげてしまった。前半から問題に感じていたことを人を替えることで何とかしようと思ったがブレーキになった。前半のところを何分続けられるか。うちは人を前にかけているので攻めきれないとカウンターを受けてしまう」

――慶大戦に向けて

「(慶大は)守備が硬いのでちゃんと攻撃のところでやりきらないと今日みたいにカウンターを受けるので注意したい」

(文3・古谷皓平)