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◆3月27日 関東地区大学準硬式野球選手権大会・3位決定戦 上柚木公園野球場
3月27日に、八王子市上柚木公園野球場で、関東地区大学準硬式野球選手権大会3位決定戦が駒澤大学相手に行われた。26日の対横浜国立大戦では得点を奪うことは出来なかったが、この日は上原健士郎(商2・興南高)が先制タイムリーを放ち先制。試合終盤にも追加点を加え、4-0で勝利した。先発の藤後彰太(経営3・県岐阜商高)と岡本和記(商2・金光学園高)はそろって無失点の好投を見せ、相手打線を寄せ付けなかった。
【試合結果】
駒 大|000 000 000|0
専 大|010 000 21X|4
○スターティングメンバー
1(中)桂川海輝(経済1・専大北上高)
2(右)福井亮太(商2・県岐阜商高)
3(三)今坂僚介(ネット情報2・常葉菊川高)
4(捕)神山琢郎(経営2・県岐阜商高)
5(一)大野恵和(経営1・専大松戸高)
6(指)風見健太(経営3・竜ヶ崎第一高)
7(遊)上原健士郎(商2・興南高)
8(二)杉山滉生(経済1・専大北上高)
9(左)猪股瑛司(経済3・専大松戸高)
P藤後彰太(経営3・県岐阜商高)
1回表、先発の藤後は三振を1つ奪う上々の立ち上がり。2回には2アウト1・3塁のピンチを迎えるも、1塁ランナーを牽制でアウトにし、落ち着いたマウンド裁きを見せた。その直後の裏の攻撃。先頭の神山がレフトへヒットを放つと、すかさず大野が送りバントでチャンスを作る。次打者の風見はファーストへのゴロに倒れ続くバッターは7番上原。打球はセンター方向に飛ぶ先制タイムリーとなった。
▲鮮やかに先制タイムリーを放つ上原(撮影飛田)
先制点をもらった先発の藤後は、3回からランナーを毎回出すも、ボールを低めに集めてゴロを打たせるていねいなピッチングを続け相手に得点を許さなかった。
▲先発藤後は6回無失点の好投(撮影飛田)
7回からはサウスポーの岡本が登板。いきなり先頭打者にヒットを打たれ0アウト2塁、一打同点のピンチを迎えるが、続くバッターをセカンドフライ、センターフライ、最後は三振にしとめピンチを脱した。
▲リリーフとしてマウンドにあがる岡本(撮影木村)
その裏の攻撃、2アウト1・2塁から福井が四球を選び、満塁のチャンスでバッターは今坂。結果は押し出し四球となり1点を追加した。この後、相手のバッテリーエラーの間に3塁ランナーが生還し3点目を加え、8回裏にはこの日先制タイムリーを放った上原のスクイズで1点を追加し、リードを広げた。
最終回も岡本がマウンドに上がり、ゲームセット。藤後、岡本両投手の完封リレーで最後まで相手に試合の主導権を握らせなかった。
この試合の勝利で専大は3位が確定。平成24年以来のベスト4入りを果たした。4月3日からは春季リーグが開催される。
試合後インタビュー
金子主将
「大会最後の試合ということでみんな疲れもあったけど、チャンスをものにして先制ができた。藤後、岡本の2人は低めに投げ込めていて、粘り強くピンチでも抑えてくれた。この大会で改めて感じたことはチームが打てないとき、どうやって試合に勝つかということ。バッティングは水物でいつでもたくさん打てるわけではない。そんなときにどうやって数少ないチャンスをものにしていくか。盗塁やヒットエンドランなど、攻撃のパターンも増やしていきたい。大会3位という結果に満足することなく、リーグ戦でも優勝を目指し、その先にある全日本大会の予選に出られるようチーム一丸で戦っていく」
先発した藤後
「前回登板の法政戦では守備打撃ともに野手陣に大きく助けられた。その野手に恩返しをしようという気持ちで試合に望んだ。試合はなかなか三者凡退に打ち取ることは出来なかったが、野手陣を信用し、自分の気持ちを強く持って投げることができたのでこの結果が出たと思う。(これからについて)新1年次が入ってくる。競争に負けることなく、1年間頼りになるようなピッチャーとして後輩が投げやすい環境を作ることをやっていきたい」
3イニング無失点の好リリーフを見せた岡本
「関東選手権を通じて調子が良かった。今までは味方のミスがあると気持ちが切れて打ち込まれてしまうことがあったが、この大会では、ミスした後は自分がカバーしてやるんだという気持ちの余裕を持って投げることができた。また大会通じて四球出さなかったこと、テンポよく投げられたことも成長できた点だと思う。今は本当に調子がベストな状態。これをリーグ戦まで維持したい」
(文1・飛田翼)