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第89回全日本学生スキー選手権大会が2月24日から3月1日にかけて花輪スキー場(秋田県鹿角市)にて開催された。その大会期間中、これまでエースとしてチームを引っ張ってきた石川謙太郎(経営4・旭川大高)に、今大会についてとこれからの目標についての話を聞いた。
学生の大会では最後となる今大会に向けて何を重点的に練習してきたかを尋ねると、「自分は短距離を得意とする選手。今回の大会は長期距離種目のみなので、長距離に特化した練習に取り組んだ(長距離と短距離の練習の違いはスピードトレーニングの量)」と語り、「結果、苦手な長距離で5位だったので良い調整ができたのかなと思う」と自身のレースを振り返った。自分自身との戦いの競技において、「声援は力になる。励みになる。格好悪いところは見せられないという思いになる」と周りの声援の大切さも取材の中で話してくれた。
3月1日競技最終日、学生の大会最後のレースは男子クロスカントリー4×10kmリレー。前日にリレーへの意気込みを聞くと、「一人強い選手が足りないので優勝は難しいにせよ、3、4位を目指す」と答えた。エース区間の2走を滑った石川は区間4位と健闘した。チーム順位は8位。天候があまり良くない中、目標には届かなかったが、レース終了後に石川は「8位という結果でしたが、チームとしてはベストを尽くせたと思う。4番目の走者は本来コンバインドに出場している選手だったが、よくやってくれた」と語り、チーム一丸で戦い、悔いはないように見えた。
今月、大学を卒業する石川に今後の目標を聞いた。「自分は大学4年の4月からノルウェーに住み、現地のプロチームに所属している。大学に在学している間は大会に出場するために日本とノルウェーを行き来していたが、卒業してからは完全に移住してそのプロチームで活動する。いずれは、オリンピックに出場して金メダルを取ることが夢」と力強く答えた。世界トップクラスのチーム、環境で挑戦する石川にこれからも期待したい。
(経済1・高岡要)
(撮影者=冨樫幸恵)
(撮影者=飛田翼)