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2026.11.05
バスケ

【男子バスケ部】1部の洗礼浴びる 昇格まであとひとつ

〈第102回関東大学バスケットボールリーグ戦 入れ替え戦=11月4日 国立代々木競技場 第二体育館 専大54ー74国士舘大〉


 昇格まであと1勝で臨んだ試合。前日の試合でダブルダブルを記録したキング太(文1・開志国際高)や古山幸聖(文2・桐光学園高)が積極的に得点に絡み、チームに勢いをつけた。また、加藤律輝(経営4・羽黒高)も攻守で存在感を放ち、前半を29─34で折り返す。5点差を追う後半、アピアパトリック眞(商3・福岡第一高)がリバウンドからのセカンドチャンスを活かして得点を重ねた。そして、途中出場の後藤宙(商2・美濃加茂高)がプレッシャーのあるディフェンスで相手のミスを誘い、攻撃のチャンスをつくるも、シュートがリングに弾かれてしまい、なかなか得点につながらない。終盤には、攻撃が停滞してしまい、相手の勢いを止めることができないまま54─74で試合が終了した。


 第1Q、相手に3ポイントを決められて先制点を取られるも、古山がドライブから積極的にリングにアタックしてバスケットカウントから得点を重ね、両者互角の戦いを繰り広げた。前日の試合で「調子が良い」と話していた加藤は今日の試合でも自分から攻撃をしかけて相手のファウルを誘い、フリースローで得点を稼いだ。また、守備でも自分のマークマンにプレッシャーをかけ、パスをカットすると、加藤のアシストからアピアがゴール下に合わせてシュートを決めた。前日の試合で躍動したキングはスターターに名を連ね、ダブルクラッチでディフェンスを巧みにかわし、2ポイントを決める。相手も負けじと3ポイントを沈めるも、すかさずキングが3ポイントを取り返した。

▲空中でディフェンスをかわすキング

 第2Qは出だしのところで2点を決められ、自分たちのファウルにより、同点に追いつかれる。そこから相手の連続得点により、流れを持っていかれてしまい、苦しい時間が続いた。リードされている中で、どれだけ我慢してディフェンスを徹底できるか。それが専大の課題でもある。それをコートの中で体現したのは4年生の加藤。ボールマンにプレッシャーをかけ、パスを捌かせずに相手の攻撃を24秒オーバータイムに追い込んだ。加藤のナイスディフェンスに応えるようにアピアがリバウンドからのセカンドチャンスを活かし、力強くリングに向かったことでバスケットカウントを獲得。点差を5点差に縮めて前半を29─34で終了した。

▲加藤のナイスディフェンス

 後半、開始直後相手に2ポイントシュートを与えてしまうが、ボールを持って勢いをつけたキングが果敢に攻め込み、ファウルをもらってフリースローにつなぐ。古山も緩急のあるドライブからシュートに向かい、相手のファウルが溜まっていたところを逆手に取り、ファウルを誘って得点をあげる。ディフェンスでは加藤が積極的に「ディフェンスとリバウンド」の声かけを行い、全員がリバウンドに積極的に飛び込み、アピアが相手のシュートをブロックして自分たちの攻撃につなげた。しかし、相手の3ポイントが連続で決まり、点差が8点に広がる。なんとか相手の勢いを止めようとタイムアウトを取るものの、自分たちの攻撃のリズムを作ることができず、相手のブザービートで3Qを終了。勝負の行方は最終Qに託された。

▲勢いのあるキング

 勝負の第4Qは相手ボールからスタート。8点を追いかける専大は、後藤のプレッシャーのあるディフェンスで相手にストレスを与える。後藤は、マークマンに対して簡単に3ポイントエリア内に侵入させず、さらにはトラベリングを誘発して相手の攻撃のリズムを崩した。コート全員がリバウンドの意識を持ち、シュートを放つも、リングに弾かれてしまいなかなか得点に結びつかない。一方で、相手のシュートはリングに吸い込まれていき、点差がじわじわと広がっていった。残り2分を切ったところで点差は18点に。専大は最後のタイムアウトを使い、残り時間で自分たちがやるべきことを再確認。タイムアウト明けには目の色を変えた笠木憂生(経済3・八王子学園八王子高)が3ポイントを沈め、ディフェンスでも相手のパスミスを誘発して最後まで諦めずに戦い抜いた。しかし、反撃虚しく点差は20点まで開いてしまい、54─74で敗北を喫した。

 苦しい時間、積極的にコートで声を出し、ゾーンディフェンスを引っ張っていた笠木は「自分たちがゾーンディフェンスをやってる時は自分が1番声を出してやらないといけないのでそこは自信を持ってやった。(ゾーンディフェンス)が相手に効いていたので明日も継続したい」と話した。次戦で力を入れたいところについては「ディフェンスとリバウンド。そこはチームの要になるところなので最初から最後まで40分間取り組みたい」と意気込んだ。

▲最終Qに3ポイントを成功させた笠木


 今日の試合で14得点10リバウンドのダブルダブルを記録したアピアは「今日は昨日よりリバウンドの部分で相手に上回れてしまったところが結構大きかった。点差が大きいと控えの留学生を出せない時間帯があるので、自分が流れを持ってきて、いい流れの状態で留学生に変えるスタイルでやらないと勝てないと思う」と話した。自身のディフェンスについては「ファウルが重なってしまったところもあったが、(相手の留学生を)守れる自信がある」と手応えを感じていた。

▲チームハイの14得点を記録したアピア


 佐々木優一監督は今日の試合について「(秋季)リーグ戦の22試合の中でもこういうときはあったが、その中でもディフェンスを我慢して続けてオフェンスにつなげていこう、セカンドチャンスをやらせないようにという形でやってきた。しかし、うまくいっていない時間帯に自分たちがやるべきことを見失って、いつもやらないことをやったり、いつもできていることをやれなくなったりすると、今日のような形になってしまう。うまくいっていないところを整理して、頭の中がクリアになれば、やるべきことにフォーカスできる。そうなってくると、明日はもっと思い切って自分たちのバスケットができると思うので、その時間をしっかり作って明日に備えたい」と語った。


 試合前には「初戦に勝てたことは全員がなかったことにして、今日は本当に一戦勝負という気持ちで入ろう」と選手たちに伝えていたことがわかった。「相手は修正してくるし、昨日できたことが同じようにできるということはないので、昨日以上のメンタルで、昨日以上の気迫を込めてやっていこうと話して、選手たちはその気持ちの部分を持って出だしから入ることができた。自分たちが求めているボールプッシュや自分たちのリズムでできていた時間帯は良かった」と試合を振り返る一方で、「相手にゾーンやプレスでテンポを下げられたときに、ハーフコートのバスケットでうまく攻めることができず、オフェンスでリズムが取れないことがディフェンスに響いてしまった。今日やられてしまったところをしっかり修正して、明日に切り替えたい」と話した。


もう後がない専大。今日の雪辱を果たし、勝利につなげられるか。次戦は1部復帰への正念場となる。


文=髙橋沙瑛(文3)

写真=君嶋悠樹(経済3)・能㔟優斗(商1)