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2026.03.31
陸上競技

【陸上競技部】~コラム~ 4年目の相棒、ともに復活へ 大西&和田

〈卒業生・新入生歓送迎会 3月21日=専修大学生田キャンパス3号館7F蒼翼の間〉


▲最終年の大西・和田コンビは再起を目指し、足を踏み出す


 残された時間はあと1年。2人で勝負の舞台へ、再起を誓った。


 2年前の夏から足を止める大西裕翔(文3・京都外大西高)と、昨年度に悔しさとともに戦列を離れた和田晴之(経営3・三浦学苑高)。互いに1年次から主力として多くの大会に出走していたが、現在は思うように動かない足と対峙する日々が続いている。それでも、復活への糸口を求めて暗中模索を繰り返している。苦難をともにしてきた4年目の“相棒”は、ラストイヤーに全てを懸ける。





 再起の糸口をつかもうと、もがき続けている。

 大西は5000m14分03秒88と同世代でトップのタイムで入学した。1年次には箱根駅伝予選会、2年次には関東インカレ男子5000m、全日本大学駅伝予選会に出走。だが、2年次の夏、箱根駅伝予選会を目の前に右ひざを故障した。以降は主要大会への出走が叶わず、ケガに苦しみ「無理してやったところもあったので、ケガが悪化して長引いている」。

 現状について「まだ痛みを抱えている状態。トライアンドエラーという形で突き抜けられればという感じ。ラスト1年しかないので、どっかでは無理してでもやらなきゃと思っている」と心境を語る。それでも「(現在は)走り始めながらトレーニングをしているところ。1年間、走っていないので、筋力が落ちているというのをかなり感じている。そこを一旦戻すというところをやりながら、それを含めて走っている」と再び立ち上がろうとしている。

 もどかしい期間を過ごす中でも、同期からの励ましがあった。「『たすきをつなげたい』と言ってもらったので、それが一個諦めない理由になっている」と闘志を絶やさずにいる。


 一方、和田も昨年度は苦しい1年を過ごした。1年次から主力として頭角を現すと、2年次の箱根駅伝予選会ではチーム内6番手で総合2位通過に貢献。日体大記録会では10000m29分13秒59、丸亀ハーフでは1時間3分16秒を記録し、走力をつけてきた。

 だが3年次には、全日本大学駅伝予選会で初出走を果たすも、苦杯を喫した。その雪辱を果たすべく、夏合宿に熱心に取り組み、臨んだ箱根駅伝予選会。足に違和感を抱えながらも懸命に走ったが、チーム内11番手でチームも総合13位。本選の舞台には届かなかった。その後も両ひざに痛みがあり「自分でもわからない…。自分も探している途中。結構、(ケガが)長引いちゃって、モチベーションの維持も難しかった。それもあって、ずっと走れていない感じ」と暗中での試行錯誤の日々が続いている。だが、「最近、走り始めている」と話す声は前を向き、復活へと踏み出している。


 大西と和田は大学1年生の時に出会い、3学年上の水谷勇登さん(令6・経営卒/新電元工業)と3人で仲良くなったという。「なぜ、そんなにも仲が良いのか」と問うと「ビジネス形式上はそういう形で見えているだけ!」と両者ともに口をそろえて笑う。それでも、和田が「(大西とは)宿命を分かつ運命というか。人と人の巡りあわせでこうなっている。僕はそう思っているけど」と話すと、大西は反発するもどこか照れた様子だった。


 残された時間は、泣いても笑ってもあと1年。

 長い間、リハビリ期間を過ごしている大西は「残り1年しかないので、後悔と距離が残らないように周りと期待していただいている人たちのためにも走ってお返ししたい」と感謝を走りに乗せる。

 一方で、唯一1年次から3年連続箱根駅伝予選会に出走を果たしている和田は「(箱根駅伝)予選会だけは同級生にも譲れない。僕だけが3回なので。皆勤賞なんで。ラストイヤーくらい活躍したいなと思うので、引き続き応援していただけると嬉しい」と多くの経験を詰んだランナーの意地を口にした。


 試練の時を過ごした2人。最終年、最強コンビとなり、戦列へ舞い戻ることに期待がかかる。




文=門前咲良(文3)

写真=門前