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天皇杯JFA 第106回全日本サッカー選手権大会神奈川県代表決定戦 2回戦
3月15日 12:30 kickoff
@かもめパーク(横浜市泉区)
専大 3-3(PK 4-3) 東海大
得点者 専大 山下、佐藤柚、志村
東海大 小田、生駒、丸野
〈試合前情報〉
直近の試合からのスタメン変更はなし。岡田が右CBに入り、鈴木がCBの中央にポジションを変更した。
以下、スターティングメンバ―(3-4-2-1)
GK21上林 真斗(法3・昌平高)
DF 4 岡田 海人(法3・浜松開誠館高)
DF 2 鈴木 嘉人(経済2・実践学園高)
DF 29 小山 達史(法1・前橋育英高)
MF 3 佐藤 柚太(経営2・白根高)
MF13 小林 亮太(経済3・仙台大附属明成高)
MF6 関谷 輝(経済2・与野高)後半20分OUT
MF 5 志村 ぼん(経済3・韮崎高)
FW 14 那須 奏輔(経済2・東海学園高)後半20分OUT
FW 7 道白 優斗(文2・流通経済大柏高)
FW 9 山下 基成(文3・大津高)
途中出場
DF 15 ラングフォード 海渡(文3・札幌創成高)後半20分IN
MF 11佐藤 漣 (法2・成立学園高)後半20分IN
〈試合展開〉
今月8日に開催された天皇杯予選の2回戦に勝利した専大は、関東大学サッカーリーグ1部に所属する東海大と対戦した。
前半、専大は直近の試合の課題である立ち上がりの試合運びを修正し、東海大とボールを握り合う展開となる。互いに譲らない試合展開を見せるが、前半26分にGKの上林が前線にロングボールを供給すると山下が反応。相手DFとGKの連係ミスを逃さず、無人のゴールへ流し込み、先制に成功する。

▲相手守備陣の連携ミスに反応
▲山下が先制ゴール
33分には鈴木が道白に縦パスを預ける。振り向いた道白は反転して左の志村へ。志村は右サイドから流れて入ってきた那須へロングパス。那須はトラップから早めのクロスを選択すると、ボールは右サイドから中央に入ってきた佐藤柚の元へと渡る。フリーの佐藤柚はワントラップから冷静にシュートを決めきり、ビルドアップの流れから5人が関わる攻撃で追加点を獲得する。佐藤柚は「前の立ち位置で残っていた所を、那須から良いクロスがきた。前回の試合では決めきれなかったシュートが何本かあったので落ち着いて決めきれて良かった」と得点を振り返った。
▲佐藤柚が追加点を獲得
40分には、コーチ陣から「前半は0(失点)でいくぞ」と、檄が飛ぶ。それにディフェンス陣が集中力で応え、2点のリードを守り切り、試合を折り返す。
相手に決定機をほぼ作らせずに試合を折り返した専大は、後半も変わらず流動的な攻撃で東海大ディフェンスを脅かす。後半4分には、道白が中央でドリブルを仕掛け、右サイドの那須へパス。受けた那須のシュートは相手GKにキャッチされるも、シャドーの2人が継続して攻撃に絡む。後半11分には、ボランチの小林、左WBの志村を筆頭にダイレクトパスを6本回す攻撃で、東海大を翻弄する。後半22分に相手にスローインの流れから1点を返されるが、その4分後に専大は追加点を挙げる。佐藤漣と山下が相手陣に押し込むとこぼれ球を志村がダイレクトシュート。相手GKも見送るしかない一撃が、右ポストをかすめてネットに突き刺さり、3点目を獲得する。今季から左WBに入る主将は「こぼれ球が自分の前に転がってきた。(プレーの)移動中には(左足を)振ると決めていた。思い切って狙って、自分のイメージ通りのシュートだった」とゴールを振り返った。
ただ、ここから東海大に1部の意地を見せられる。後半28分には、CKの流れからヘディングで合わせられ、失点。後半37分には自陣でのクリアボールをペナルティエリア中央から合わせられて同点に。試合終盤、相手に流れを許す展開になるが、鈴木、岡田、小山ら3バックを中心に決死のクリアでトドメの1点は許さない。3分間のアディショナルタイムも守り抜き、試合終了。3-3でPK戦に突入した。
PK戦先攻の専大1人目は志村。ゴール右隅を狙うが相手GKにストップされる。ただ、東海大1人目のシュートを上林が止めてリードを許さない。東海大の2人目が外し、その後は両軍決め続ける。4人目のキッカーでは上林にとって昌平高校出身同士の対決も見られた。決めれば勝利の状況で5人目のキッカーは道白。パネンカで右上を狙うがポストに嫌われる。東海大5人目が決めて、サドンデスへもつれ込む。続く6人目の佐藤漣が左下に沈めると、東海大6人目を上林が右手を伸ばしてセーブ。上林はボールを抱えながら、駆けてきた専大イレブンと喜びをあらわにした。PK戦にもつれる激闘の末、専大が5年ぶりに3回戦へ駒を進めた。
▲PK戦終了直後の専大の面々
〈PICK UP PLAYER〉
志村ぼん
貴重な3点目は左足一閃 今季主将の左足は攻守に貢献

まさに電光石火の一撃だった。後半26分、相手が反撃の狼煙を上げる状況で、ペナルティエリア手前の左から左足を振り抜いた。志村は昨年の参入戦でも得点を決めた。大事な試合での勝負強さは今季も健在だ。
今季から主戦場を左SBから左WBへと移す。本人は「左WBは(左SBよりも)攻撃的にいけるので、自分のキックや特徴ある部分を出しやすい。まだまだ50%も出せていないので、もっとクオリティをあげていきたい」とポジティブに捉える。攻撃もさることながら守備でも昨年から変わらない声掛けや、積極的な上下動を繰り返し、リスク管理を欠かさない。
この試合では両WBがそれぞれ得点を挙げた。「流動的に内(の選手)が外に出たり、外(の選手が)中に入ったり、練習や試合を通しても多くのチャンスを作れていると思う。そこで今日(自分や佐藤柚が)得点に絡めたのは、シーズン開幕に向けてすごくプラスになった」と振り返る。全体を通しては「立ち上がりの部分の課題が改善できたのは良かった。2-1から3-1になるまでは自分たちで声もかけて、連続失点しないところはできて、そこまでは良かったと思う。そこから3-2、3-3になったところは、ゲームの進め方とか締め方がまだまだなところもあるので、修正していきたい」と反省を欠かさない。
今季から昨年まで河野修和(文4・甲府昭和高)が担ってきた主将の腕章を引き継ぐ。責任感も加える新主将は「変わらずに自分たちが主導権を握りたい。1部の相手にチャレンジしていく気持ちで、全員でがむしゃらに戦って、勝てるように1週間準備をしていきたい」と次戦に向けて意気込んだ。
上林真斗
自身公式戦初のPK戦 勝利導く2つのセーブ

試合の振り返り
「相手と練習試合をやっていたんですけど、そこで負けてしまったので、『とにかく強気で行こう』と皆で話していた。前半で2点取ることができて折り返せたが、相手のやることがはっきりしてきて、そういった中で対応の仕方などは、2部で戦っていくうえで凄い勉強になった試合だった。後半の入りもシンプルに、俺らのスリーの脇(両サイドの裏のスペース)にロングボールを蹴って飛ばせなくするという指示が(相手の)ベンチから出ていて、そういった部分はずっと1部でやっているだけあるなと感じていた。そこで自分たちがきつくなって、中盤が代わってフワッとしていた部分があった。そこを相手の勢いに負けてしまったので、しっかりはね返せる力をつけないといけない。自分たちの後ろは身長が小さいので、そういったところで身体の使い方は学びになった」
PK戦全体を振り返って
「自分自身、PK戦になる試合は初めてだった。中学、高校でもPK戦を経験したことが無く、大学に入って初めてのPK戦で勝てたので、良い成功体験かなと思います」
PK戦、2本止めた時に何を意識していたのか
「今日はアップから身体が動いていて、むしろ動きすぎて力が入っていたが、それが逆に良い感じに身体の状態を持ってこられた。相手の情報は何も無かったが、助走の入り方などを見て、結構強いシュートが来ると思っていた。右利きだと左側(GKから見て右側)に力が入りやすく、自信がある方に蹴ってくると思ったので、自分から見て右に飛んだ。どうしてもキッカーのレベルが上がってくると思うので、端のボールを止めるには少し早く動かないといけないという中でずっと試行錯誤していたが、今日は(動き出しの)タイミングが合ったかなと思うので、止めることが出来て良かった」
東海大4人目(小田晄平選手)との昌平高校対決を振り返って
「高校時代にずっと蹴っていたコースに飛んだが、逆を突かれた。それ以外でも、デンチャレで一緒だったキク(菊池悠斗選手)が対戦相手に居た。1部と試合が出来る機会は滅多に無いので、試合前から対戦を楽しみにしていた」
3回戦への意気込み
「前に練習試合をやって、良い場面と悪い場面もあった。前回の練習試合では、代表(AFC U23アジアカップ サウジアラビア 2026』U-23日本代表メンバー)に入っている、ンワディケ ウチェ ブライアン 世雄選手が居なかった。東海大のFWやDF陣よりも強力になってくると思う。自由に競らせない、プレーさせないところは、半ばにある中央大との練習試合で調整したい。自分たちは2部に上がったばかりで、1部の2チームとやれるのは滅多に無い。まずは強気で行くことを忘れずに、1週間準備していきたい」
佐藤柚太

試合を振り返って
「今日は前回と違い、試合の入りも良かった。2-0で前半を終えられたのはよかったが、失点してからの(試合)展開が難しかった。PK戦までもちこんで勝利できてよかったと思う」
直近の練習試合では東海大に負けていた(1-3)が、それを踏まえてどういった気持ちで試合に臨んだか
「相手は関東リーグで1部なので、チャレンジャーの気持ちで臨んだ。直近の試合の反省を活かし、今日は試合の入りを徹底できたと思う」
オーバーラップはどういった意識でしていたか
「攻撃は自分の特徴なので、一本でもパスが来る可能性を信じてプレーしていた」
次戦に向けての意気込み
「桐蔭横浜大は東海大と同じく1部なので、油断せずに来週までにいい準備をして戦っていきたい」
関谷輝

全体を振り返って
「格上の相手の中で前半良い形で、(試合を)折り返すことができた。後半相手がガッときて、追いつかれてしまった。今まで前半の入りが良くなかったので、それを直せたのは良かったが、今度は90分を通して失点しないのは大事だと思う。そこをどうやっていくかが課題」
今季始動から3戦連続スタメンに
「怪我人が今多いので出させてもらっているが、もっとやらなきゃいけない気持ちが大きい。昨年は基本Iリーグでの出場で、後期の終盤に関東リーグで数分だけ出させてもらったが、正直全然良くなかった」
声掛けで意識していること
「強い相手なので、プラスな声掛け、前向きにみんながやれたらいいなというのがあった。そこ(プラスな声掛け)をいつも意識している」
3-4-2-1でボランチの負担は
「ボールは触れるので、全然(負担は無い)。前回同様、(小林)亮太くんと共にその負担は乗り越えないといけない」
桐蔭横浜戦への意気込み
「次の試合に勝たないとこの1か月は無駄だと思う。しっかり次の練習から今日ダメだったところを反省して、難しい試合になるかもしれないが、チームで1つになって戦いたい」
道白優斗

試合を振り返って
「勝ち切れたのは、めちゃくちゃでかい。90分で勝ち切れたゲームだったので、そこは次への課題だと思う」
1部相手にどの程度通用したか
「前半はあまり(自分の良さを)出せなかったが、後半は相手の脇が空くのが分かっていた。監督からも話があったが、得点につながるプレーをしないとスカウトからも目に付かないと思うので、もっと結果にこだわってプレーしていきたい」
PKのシーン
「左に蹴ると決めていたが、相手のキーパーが思ったよりも飛んでくる感じだったので(蹴る方向を変えた)。外してしまい、かんば(GKの上林)にまじお願いしますという感じで(笑)。止めてくれて良かったです」
3回戦への意気込み
「3回戦に進出したのは久々だが、ここで満足せずに次も勝ちたい。自分たちがチャレンジャー精神を持って戦っていけば結果はついてくると思うので、良い準備をしていきたい」
3回戦は、東海大と同じく関東大学サッカーリーグ1部に所属する桐蔭横浜大と対戦する。専大は今季.始動してから公式戦3戦連続3ゴール。得点パターンも多彩だ。流動的な攻撃を武器に勝利を掴み、ニッパツ三ツ沢球技場で行われる天皇杯予選準決勝進出を目指す。
〈天皇杯 直近大会の結果〉
2026 3回戦進出
2025 出場なし(出場校決定戦敗退)
2024 2回戦敗退
2023 1回戦敗退
2022 出場なし
2021 3回戦敗退
2020 準決勝敗退(準決勝からの出場)
2019 1回戦敗退
2018 1回戦敗退
2017 3回戦敗退
2016 1回戦敗退
文=佐藤佑樹(経済2)、武田慧一(法1)
写真=藤林利英(文2)、佐藤、武田

