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2026.03.21
野球

【野球部】卒業特集! 佐々木明音 史上初の女性主務④

▲史上初の女性主務を1年間全うした


 2025年、専大野球部は創部100周年という大きな節目を迎えた。東都大学野球リーグ最多32回の優勝を誇る伝統校でもがきながらも奮闘した4年生がグラウンドからそれぞれの道へと巣立つ。激戦を戦い抜いた4年生の声をお届けする。(取材は1月17日に行いました。)




佐々木明音(文4・専大附属高)


──4年間を振り返って

「入学した時、女子マネージャー1人だったんですよ。それに対して100人ぐらいの選手の中で、1番下というのもあって、空間が違って。元々、高校でもマネージャーやってたのですけど、また違う感じで。結構、肩身狭いみたいな感じだったんですけど。同期、先輩もそうなんですけど、めっちゃ話しかけてくれて。居場所を作ってくれたじゃないですけど、試合とか色々な行事とかも含めて、すごく幸せな時間だと思って。野球がめっちゃ好きなので、本当に幸せ空間という感じでしたね」


──どういったきっかけで専大野球部のマネージャーになったのか

「(専大の)付属の高校の野球部の監督さんが齋藤正直監督の1個下の方(=岩渕一隆さん)で、『大学でもマネージャー考えてるか』と言われて。考えてはいたんですけど、その時はまだ高2で受験も考えてたので、まだ様子見でという感じだったんですけど(笑)。推薦をいただいて、一回、練習を見に行こうと伊勢原まで行って。齋藤監督にお会いした時に『よく来てくれた!入るだろう!』と言われて。はいと二つ返事で決めて。3年生に上がるちょっと前に決まって、そこからちょくちょくオープン戦とかに行ってましたね」


──マネージャーをしていて一番大変だったことは

「お守りを一人で100個作ったことがあって、それが一番大変だったかな(笑)。(フェルトを)切って、アイロンで名前をつけて作りました。あとはバレンタインとかも一人一人に作って。大変だったんですけどめっちゃ楽しかったです!マネージャーしかできないことなので、(これで)頑張っていただければなという気持ちだけで一生懸命に作っていましたね」


──反対に一番良かったことは

「試合に勝った時も嬉しいんですけど、何気ない行動で選手から『ありがとう』と言われるのが一番嬉しかったですね。『ありがとう』と言われることで頑張れる感じで。やっぱり親御さんよりも近くで応援できるわけじゃないですか。それも私の特権だなと思っていました。もちろん選手も辛い時がいっぱいあったと思うんですけど、いろんなことを見届けられた、応援できた、支えられたところが一番幸せだったなと思います」


──今年は専大の歴史上初の女性主務になったが

「寮に住んでいないというところで難しいところもあったんですけど、1個上の代が引退する前に呼び出されて囲まれ、『次の主務はお前だから』と言われて。最初、正直な話、2、3回お断りさせていただいていて、難しい部分もあると思っていたので。だけど、やっぱりそういう期待に応えられるように選手のためにも、同期のためにもって思って。でも、一生懸命自分なりにはやっていたんですけど、やっぱり至らないところが多くて。結構審判さんや関係者の方になんか『女の子か』みたいな、ちょっと馬鹿にされていて。差別じゃないですけど、すごく悔しくて…。何か自分にできることは一生懸命やって。もちろん後輩の吉田くん(=吉田尚平、商2・県立広島商業高)の支えがあったので、本当にみんなには感謝しています。支える側なんですけど、支えられてた。すごくありがたい環境だったなと思っております!」


──次期主務が吉田になるが、期待していることは

「やるべきことはちゃんとわかって優先順位をつけられてるので、私から全然言うことはないです。辛いことも絶対あると思うんですけど、周りの皆に頼りつつ、尚平くんらしく頑張っていただけたらなと応援しております」


──主務の佐々木から見て4年生はどんな学年か

「もう家族みたいな、情に熱いですね、あの人たち。自分のためにも練習するけど、やっぱり仲間のために勝つと目標を決めていて、みんなかっこよかったです。1年生の時に比べたらもう全然別人みたいになっていて、みんな可愛いです。十人十色なんですけど、その中でもまとまっている、みんながみんな思っている感じがすごく伝わっていました」


──同級生たちに向けてのメッセージは

「マネージャーの接し方だったり、難しかった人もいると思うんですけど、『明音!明音!』とかと誘ってくれる。高校ではそうじゃなかったので。選手の集まりだからマネージャーは邪魔しちゃいけないという風に(高校)3年間を過ごしてきたんで。なんかすごい嬉しいし、ありがたいなと。私から、ささやかな返しじゃないですけど、ミスタードーナツをみんなにプレゼントしたんですよね。そしたらもう可愛くて(笑)。みんなパパパっと食べてくれて嬉しかったですね(笑)。一番近くで応援できたことが本当に誇りに思いますし、幸せだったなみたいな。この学年で良かったなとすごく思っています!」


▲笑顔で4年間を振り返った




取材=門前咲良(文3)

写真=倉林光琉(法2)